食の現場見学 ~酵母牛~

 

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地産地消セミナーの翌日は、酵母牛の國分農場を見学。
全国的にも先進的な地域ぐるみの循環サイクルを実践している二本松。
岳温泉の残飯を國分農場へ運び、國分農場のリサイクルシステムで
酵母発酵させて肥料へ生まれ変わります。
その肥料が二本松の有機栽培研究会のメンバーにわたり、
元気で美味しい有機野菜が作られています。
そして、有機野菜が岳温泉の料理になる、という素晴らしいシステムです。
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その中核である國分農場では、酵母発酵飼料を食べて育った
酵母牛が元気に育っていました。
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地域の工場から運ばれてきた食品。
これも酒酵母の力で発酵され、有機肥料に生まれ変わります。
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肥料作りの説明中。
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ちょうど岳温泉から残飯が運ばれてきました。
「岳温泉でも、生ものと燃えないものを混ぜないなどの
分別をしてくれています。
だからこうやって少しの手間でできるのです。」
地域が一体になっての取組です。
美味しい酵母牛を育てている國分農場の見学でした。

 
 
 

福島県 地産地消セミナー ~試食編~

 

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地産地消セミナーの試食ランチは
山際シェフがオープンキッチンで調理と説明をしながらいただきました。
このオープンキッチン、固定カメラがついているので手元がスクリーンに映るのです(すごい!!)
右の写真はTV取材中のカメラです。
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今回、メニューでの新しい取組は
「旬の素材は産地直送。
メニューにも品目は書かず、サービスで説明する」でした。
ということで、前日相場漁港へ水揚げされた石カレイ・アイナメ・ホウボウが
調理されました。
旬の魚は種類も量も水揚げ次第。
だからこそ、メニューには「相馬漁港直送の旬の魚から」とし、
隣の人と違うお魚でもいいのでは?ということでのメニュー提案です。
これができると、宿のメニューはすごく魅力的になると思いませんか。
次の提案は県内産のこだわり豚肉。
県内の宿が一度も使ったことがないという豚肉を調理してもらいました。
というのも、業務用ルートに乗っていないから。
丁寧に作ったものこそ、生産者直送でないと手に入らないこともあるのです。
他にも、キノコハウス(生シイタケ・乾燥しいたけ)、会津中央乳業(牛乳)
香の蔵(とうふ味噌)、太田酢店(食菜酢)、丸十製麩(炭焼き車麩)と
素材広場の会員の方々の味が工夫されて登場しました。
ただ、食べるだけでなく、山際シェフが素材について説明してくださったので
素材のよさがよくわかりました。
今回のセミナーの「「宿の料理を考える」にまさにぴったりの試食ランチでした。

 
 
 

福島県 地産地消セミナー ~生産者プレゼン編~

 

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素材広場が通常行っている宿と生産者の商談会を
今回、セミナーでも行いました。
まず最初に素材広場を知らない方々のために活動内容を説明。
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毎月初めに見積もりクリーニングをして、宿へメール(一部郵送)していること。
生産者からのお勧め商品があればFAXしていること。
日々の情報交換は携帯システムを使っていること。
コースセンターがあり、受注発注ができること。
請求書発行、入金管理もしていること。
会員の紹介を含めた素材広場ホームページの運営していること。
生産者の現場や宿の取組をブログで紹介していること。(このブログですよ!)
宿の売店に素材広場コーナーを設置しはじめたこと。
素材広場カタログを年4回発行し、通販機能を持たせていること。
そのカタログに載ったものを中心に、素材広場ショップサイトを運営していること。
宿と生産者の情報交換の場として交流会を実施していること。
生産者の現場を見に行く現場見学会を実施していること。
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簡単ですが、説明させていただきました。
プレゼンはいつものように15分の持ち時間です。
生産者が自分の商品説明し、宿からの質疑に答える方式。
仕切り担当は四万十ドラマの畦地社長です。
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一番最初は会津心水さん。
先日、モンドセレクション大金賞も受賞した「awa心水」の説明です。
会場の方々に「awa心水」を知っている人、と聞くと1/5ほどの方が手をあげました。
少しずつ人気があがってきているとはいえ、まだまだこれからですね!
福島が誇る日本一の天然炭酸水です。
もっともっと自慢してもいいはずですから。
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次は「相馬双葉漁協」さん。
前浜100%の水揚げという素晴らしい漁港で、水揚げ高も福島一!。
でも、仲買さんの力が強く、90%以上が県外に出てしまう現状もあります。
そこで、漁協組合自らが県内強化のために販売企画部を作りました。
今日水揚げされた魚が今日の届く。
いつ獲ったのかわからない魚を使っている場合ではありません。
相馬双葉漁港をもっと活用することで、福島県内の宿の料理はとても新鮮になるのです。
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続いては「ノーベル」さん。
福島の宿の方が料理に使うのは初めて!という隠れた逸品です。
養豚場を経営していますが、「美味しい豚肉を食べてほしい!」と加工場兼直売所を作ったのです。
成分を聞いてびっくり!
普通の豚と比べ物にならないくらい体にいいと言われる成分がたっぷりなのです。
愛情をかけて真面目に育てているからこその美味しさですね。
これからブレイクしそうなノーベルです。
(ちなみに福島の宿は素材広場通しが基本です^^)
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最後は福島県が力を入れている蕎麦の品種「会津のかおり」。
蕎麦どころ会津で、新品種作りに取り組んでいるのです。
その名のとおり、香りがいいのが特徴の会津のかおり。
福島一の蕎麦生産量を誇る喜多方を中心に栽培が広がっているそうです。
来年には「会津のかおり」の蕎麦がどこでも食べられそうなくらいの注目素材ですね。
今回は4施設さんにプレゼンをしていただき、
一時間で行いました。
いつもは4時間くらいかけて行っているのでかなりショートプレゼンですが
内容の濃さで、参加者からは大変よかったとの声をいただきました。
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委員長が福島テレビさんに取材を受けている様子です。
福島テレビさんをはじめ、新聞社さんも取材にきてくださいました。
20日(土)の5時55分、福島テレビの特集内で紹介されます。

 
 
 

福島県 地産地消セミナー ~講演会編~

 

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地産地消セミナー当日の打ち合わせ様子です。
今日の流れの確認と注意事項や確認事項などを共有し
大事な「この会は宿の料理を変えるためにやる!」という意識確認をしました。(ちょっと大げさ??)
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10時受付開始を前に続々と参加者が訪れてきました。
まずは入り口近くに設置した素材広場展示コーナーが賑わいました。
今回は「会津心水」「相馬双葉漁協」「ノーベル」「会津中央乳業」「香の蔵」の5店舗と
福島県が力を入れている「会津のかおり(蕎麦)」のPRスペースを設けました。
試食をしたり、興味のあるものの情報交換をしたりと
話が盛り上がっていました。
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いよいよセミナーの開始!
まずはじめに、県旅館ホテル組合・観光文化委員会の瓜生委員長がご挨拶。
「冷え込んだ宿の集客状況を打破するためにも、
地元の食を取り入れた魅力の見直しをしなくてはいけない」と
力強いお言葉でした。
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続いて「地産地消による宿の成功事例」をお話させていただきました。
旅館編ではお隣の県の「川治温泉 東山閣」さんの事例。
海もなく、食イメージでは「牛乳」「チーズ」が強い栃木県。
でも、山の旬の味を「山奥寿司」という名物料理で提供し、お客様の満足度をアップし
ネットの口コミ効果でここ一年お客様が増え続けているそうです。
メニュー作りが大事なのではなく、今日の旬の味をいかに美味しく出すことが喜ばれるか
実証してくださったお宿さんです。
ビジネスホテル編では「高知パレスホテル」さんの事例。
ホテル社長が生産地へ出向き直送する食材たちが朝食バイキングに登場します。
地元の素材を使ってます、というのはどこでも見かけますが
このホテルの素晴らしいところは朝食レストランに生産者の顔写真パネルが飾ってあること。
「高知の食材100%を目指します!」と言い切るだけあって自社HPでもわかる
食へのこだわりが伝わってくる見せ方です。
一度泊まった方が次もこの宿!と思うのも納得です。
地元の食を使って宿の魅力作りし、行く価値のある宿作りをしましょう、という
お話をさせていただきました。
ホントはもっと言いたいことも知ってほしいこともあったのですが
20分という制限時間でしたので、話せるだけ話した!という感じです^^
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今回の特別講演は四万十ドラマの畦地社長です。
瓜生委員長がぜひ!とお願いしただけのことがあって、さすがのお話でした。
「四万十川に負担をかけない物作りが認められて、今では首都圏の百貨店や
自然志向のコンビニ、通販雑誌などからも声がかかるようになった」そうです。
でも、四万十ドラマを立ち上げたころは食への意識が低かった10数年前。
その頃はいい物であっても産地がわかるものが少なく、ブランド地が優勢だったとか。
「作り手のわかるもの。思いがあるもの」にこだわり、今まで続けてきたことで
今回の表示偽装や食の安全を言われる中で
四万十ドラマの商品は「本物」として価値が高くなったそうです。
宿も業者さんに任せた食材ではなく、自分たちが見て産地から直接仕入れることが
今後の強いウリになると確信しました。
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今回は90名ほどの方々が参加されました。
セミナーのことをブログで書いて下さった方をご紹介します。
明天 ワタルさん
http://blog.canpan.info/meiten/
ライスキッチン
http://blog.a-foods.shop-pro.jp/?month=200809

 
 
 

地産地消セミナー ~県旅タイアップ交流会~

 

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9月4日(水)
福島県旅館ホテル組合とタイアップにより
第一回「宿の料理を考える 地産地消セミナー」を実施いたしました。
参加者は素材広場の会員と県旅館ホテル組合の会員を中心に
生産者も含む約90名。
このようなセミナーでは異例の人数の多さです。
食へ対する意識の高さや、宿の課題の大きさが人々を集めたのでしょう。
今回は3部構成で行ったセミナーを少しずつ紹介します。

 
 
 

黄金桃

 

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会津の黄金桃が収穫はじまりました!
日本での黄色い桃の歴史は缶詰の加工用桃が主流でした。
生食で食べられる美味しい桃として登場したのが「黄金桃」。
皮だけでなく実もきれいな黄色で、まさに桃の中の黄金色。
めずらしい桃なので、白桃より高く売られていることが多いですね。
黄金桃は生育時点で手間がかかります。
きれいな黄色を出すためには太陽にあたらないように一個一個を袋がけする必要があるのです。
その手間が大変で、美味しいといわれながらもなかなか量が増えないのでしょうね。
今年は夏暑く、雨が少なく、桃にとってはとてもいい夏でした。
桃独特の食感と、黄金桃の美味しさを今年は味わってみてはいかがでしょう。
素材広場では黄金桃のギフトだけでなく、黄金桃のジュースもご用意できます。

 
 
 

桃博士と桃くずゼリーのTV取材

 

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会津の桃が採れはじめて、「会津の桃くずゼリー」もいよいよ販売開始です。
その桃博士の思いと、桃くずゼリーを作る西会津のお菓子屋さんを
福島TVさんが取材してくださいました。
放送は8月16日(土曜)の5時55分頃。
今年一度は食べておきたい冷凍感覚の桃くずゼリーを
まずはTVでごらんください。

 
 
 

売店めぐり

 

素材広場コーナーを設置してくれた明治学院大学の子達が、
昨日、今日で宿周りをしてくれています。
彼・彼女たちにとっては貴重な体験。
今回は一緒に回われなかったけど、売店の様子を彼らなりに写真にして送ってくれるます。
届いたら紹介いたしますね~~

 
 
 

会津のプラム

 

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会津坂下町の隣町、会津美里町。
いきなりですが、フルーツいしいさんにもお伺いしました。
ちょうどプラムが採れ始めたところ。
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美味しいプラムの説明中。
試食もいただきました~
「少し青いくらいで収穫します。
採りたてが酸味と甘味のバランスがよくて一番美味しいですよ」
その言葉の通り、スーパーで買ったプラムとは全然違う味。
固めの酸っぱさもありながら甘さも伝わる味。
スーパーにある赤いプラムは収穫して時間が経っているので
酸味が抜けて柔らかさが強くなります。
料理人としては
「プラムがこんなに美味しいとは思わなかった!」と。
デザートに使える!と言ってましたので、どんな風に姿をかえるのか
楽しみです^^
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プラムを選定中。
3L、2L,L、M、Sにわけます。
手際よくパックに入れていきます。
Sサイズの写真を撮りましたが、SサイズよりM以上が美味しいそうです^^;
採れたての青いプラムを食べたらプラムの本当の美味しさってこれなんだ~って
感動しますよ。
今回の現場交流会はこれでおしまいです。
やっぱり農家さんの現場にいくと農家さんもイキイキ、料理人も楽しそう。
なにより、食の現場を知ることができてとても勉強になります。
次回は8月の予定です。

 
 
 

べこの乳見学2

 

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酪農家さんの見学のあとは、会津中央乳牛さんへ見学です。
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徹底された清潔な工場の中で、べこの乳や会津の雪、コーヒー特急などが
作られています。
さっき見た牛たちの生乳は明日運ばれてきます。
通常より早いので鮮度が高いのは言うまでもありません。
「酪農家さんが日々努力していい生乳を作ってくれてます。
だから、そのままの余計なことをしない美味しさを届けたい。」
会津中央乳業さんがいつも口にする言葉です。
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会津中央乳業の二瓶さんが高温殺菌のプレートを使って
殺菌方法を説明中。
会津中央乳業では中温殺菌に取り組み、手間はかかりますが
丁寧な牛乳つくりをしています。
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新しい瓶入りの「べこの乳」と「もうひとしぼり」
自動販売機専用の瓶だそうです。
どこかで見かけたら写真でも撮って送ってください~~^^
つづいて美里町の果物農家を訪ねました。