熱塩小の地産地消給食

 

30年以上も前から有機栽培に取り組む熱塩加納村(現:喜多方市熱塩町)

ここの生産者が「熱塩の子どもたちに自分たちの作った米や野菜を給食に出せないのはおかしい」と
取り組み始めたのが10数年前。
国の米を使うのが当たり前の時代に、自分たちの米を食べさせたい!と動きだしたのです。

そして10年前から実施されているのが学校給食用の「まごころ野菜」作り。
熱塩の有機栽培農家20名程が、一年間学校給食のために野菜や米を作り、切らすことなくおさめています。

この取組がいかに素晴らしいか、は学校給食の紹介の数や視察の数でわかります。
やりたくてもやれない学校がたくさんあるのに、この地域で10年も続けていられるのは
農家さんの努力と学校給食の先生の協力のおかげ。
地元の野菜が給食で毎日食べられるのが当たり前の環境にふれたくて
熱塩まちづくりの方々と給食試食に参加しました。

校長先生にみせていただいた12月の献立。
ずっと米飯給食です。

それも子どもだちが育てているお米も含まれているそうでびっくり。
「今年は豊作で1反で8俵も採れました」
この小学校のすぐ近くに自田があり、一年生から六年生まで米作りに関わっているそうです。
なんと今年はお米の品評会で優秀賞ももらったそうで、
販売価格としては通常の2倍以上の価値があったとか!
すごいですね~@@

本日の給食^^

黒米入りご飯=新米のご飯に地元の黒米入り
お味噌汁=白菜、人参、ねぎ、油揚げ(油揚げの大豆も子どもたちの作った大豆!)
マーボー大根=地元のみずみずしい大根
ゴマ醤油あえ=青菜とワカメのゴマ和え
リンゴ=地元のリンゴ農家さんのフジリンゴ
牛乳=会津中央乳業。原乳には喜多方の原乳もはいってます

野菜の味、お米の味が優しい給食です。

子どもたちに混ざっていただきました♪
嫌いな食べ物は?とくにな~い。
給食でなにがすき?カレー!
毎日こんな美味しい給食ですごいね!そうかなあ???

この子たちは大人にならないとこの給食の素晴らしさには気づかないかもしれません。
地域の人たちがどんなに子どもの成長を願い、大事にしているか。
カロリーだけを気にする食事が多い中で、地産地消の原点を見た気がします。

やっぱり、その土地で採れたものをその日に食べるのが一番美味しい!

 
 
 

会津の農家レストラン「独鈷」

 

今日は久しぶりに旅館の女将さんとランチ♪

今年3月にオープンした古民家を利用した農家レストラン「独鈷」に行きました。

会津若松市門田町の住宅地に残る立派な民家!
築140年の風格に圧倒されます。

実際に住んでいた方が改装して始めた農家レストランですが
洗練された上品な内装。
今まで会津若松にありそうでなかったお店です。

食事は「自然薯」を活かしたメニューが並びます。

とろろご飯は「白米」か「十穀米」が選べます。
自然薯の一口コロッケ、自然薯の甘煮、自然薯のお吸い物、自然薯のチヂミ・・・・
どれも優しい美味しさ。
それも地元の自然薯と有機野菜にこだわり、素材の味を引き出しているから。
一品一品が満足度が高いです。

今日は奮発して3000円のお料理でした~。

こんなにのんびりランチしたのは何カ月ぶり?
6月って幸せ^^

店長の独鈷さん。
この家の息子さんでもあります。

家の特徴を活かし、手を加え過ぎずに改装してこの建物は素晴らしい。
お庭が立派なのも、この家の歴史を感じさせてくれます。

農家レストラン「独鈷」は人にオススメしたくなるお店です。

 
 
 

「天のつぶ」挑戦スタート

 

2月16日 福島市にて「天のつぶ」の設立総会が行われました。

「天のつぶ」とは。

福島県が平成7年から農家さんが作りやすく、消費者が美味しく買いやすいお米を追求し
15年の歳月をかけて研究に研究をかさねてきた新種です。

昨年の試作年を経て、今日、本格稼働の設立総会が行われたのです。
素材広場は県内の旅館・ホテルさんへの需要拡大へ協力していくこととなります。

今日が初めての「天のつぶ」。
コシヒカリと比べて数値的には味や香り、粘りなどが低く、粒揃いのつやがよい、そして硬さが高いのが特徴。
硬いのであれば以前に某料理長がおっしゃっていた
「丼にはかためのご飯がいい」を思い出しました。

浸水時間20分。
炊きたてがおにぎりになって登場。

さて、そのお味は。。。
コシヒカリほど強くはないですがほのかな甘みがあり
かたいと思っていたのにそれほど硬くない。
ただし、粘りは予想以上に強い。
一粒一粒が揃っていて見て上品なお米だと感じました。

これでコシヒカリより安い設定なら、普段食でもOKだと思います。

福島県は日本で4番目に米生産量が多い県であり、
毎年どの地域でも食味ランクにて「A」や「特A」をもらうほど、美味しいお米の県なのです。
その中でも会津は14年間「特A」になっている米どころ。
人気のコシヒカリにこの「天のつぶ」がどう挑むのか?
これからの注目です。

 
 
 

会津 木地師のお話

 

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極上の会津プロジェクトで商品造成のサポーター会を発足してから何回目かの会議でした。
今回は夏向け商品の意見出し。
会津といえば「漆」。
この漆を体験できるプランを考え中です。
漆の工程は木地師→塗師→蒔絵師 の分業が基本です。
会津ネクストを取りまとめるKくんから「木地師の作業場なら見れるけど、地味かも!?」
それに対し、芦ノ牧温泉の某旅館の専務から
「全国に漆産地はたくさんあるけど、木地は会津で80%以上を作っているらしい」
と驚きの事実が!!
見た目的に美しい塗りや蒔絵に目が行きがちでしたが
漆作業の大半は木地師のもとで行われる「木を乾かすこと」「木のゆがませて整えること」「丸型にする」こと。
特に会津漆の特徴である「丸椀」が大変な技術が必要で
全国の産地から木を持ちこまれて作っているというお話。
さらに、木地師は鍛冶屋でもあることが判明!
道具を自分で作るのだそうです。
すっかり木地師の話で盛り上がり、みんなで「へえ~~~!!」と感心しきり。
「実際見に行こう!」とまでなりました。
会津にはまだまだ技術が残っていますねえ。
職人さんが大好きな私としては全部みたいところです^^
木地師さんの作業場見学が実現しますように~~!

 
 
 

福島の鯉料理

 

福島は会津をはじめ、中通りに鯉料理の文化があります。
先日、仕事で行った旅館さんで、久しぶりに美味しい
鯉料理をいただきました。
鯉は苦手・・と言う人も、ここの鯉なら食べられる!と言われるほど
味のいい逸品です。
ちゃんと泥抜きをして、鯉の特徴を活かすと美味しくなるそうです。
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鯉のあらい。
鯉のお刺身ですね。
これが鯉?と思うほど臭みもなく、さっぱり。
色味がきれいなお刺身です。
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鯉をダシにしたスープ。
これが美味しかったんです。
シャキシャキのままの玉ねぎが入っただけのシンプルなものですが、
上品なコクとほんの少しの塩気で、おかわりしたいくらいでした。
会津や中通りには郷土料理に「鯉の旨煮」があります。
今でも家庭で煮て食べている人がいるほど、よく食べられてきましたし、宴会の席のご馳走でした。
現在、福島は鯉の生産量日本一。
もっと、鯉を活かした料理を考えてもいいかもしれません。

 
 
 

豆かずのこ

 

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お正月なので、会津のお正月料理をもうひとつ。
「豆かずのこ」。
これもその名のとおり、「青豆」と「かずのこ」が合わさったもの。
数の子は一口サイズにするところがポイントです。
醤油、お酒で味を整えたらできあがり。
会津ではかずのこが一匹で出ているのは見たことないですね・・全部、豆かずのこ。。。
「マメマメしく働く」と「子孫繁栄」の合作案でしょうか^^;
会津でかずのこを食べたい時は「豆かずのこ」を頼んでみてください。

 
 
 

会津の郷土旅料理 イカにんじん

 

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「イカにんじん」はその名のとおり、イカと人参をあわせたもの。
会津の郷土料理で、松前漬けの元とも言われています。
作り方は簡単。
スルメを細く切って、お湯で少しやわやかくしておき、
細切りした人参とタレにつけるだけ。
タレは醤油にミリン、酒、砂糖を煮たものを冷ましたものです。
細切りといっても松前漬けより太く、荒っぽい切り方。
この太さが食べたときに歯ごたえがあっていいのですよ。
イカにんじんは会津のお正月にはかかせない1品。
あまりに簡単だからか、商品化もあまりされていないので作るしかありません。
ちょっと会津のお正月にかかせない料理を考えてみました。
こづゆ、イカにんじん、豆かずのこ、煮物・・・
う~ん、人参に乾物が多いですね^^;
ある素材を使って年を越してきたなごりですね。
今年も残りわずか。
来年が福島にとっていい年でありますように。

 
 
 

会津産 ゼンマイ

 

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地産地消セミナーでも反応がよかった「会津産の塩漬けゼンマイ」。
このゼンマイ、セミナーの前日に作り手の方にお話を聞いて感動した逸品。
そもそもゼンマイは乾燥してあるものがほとんど。
塩漬けゼンマイは乾燥させるほどの量がないときなどにちょっと漬けた
地元のレア食品だったようです。
さらにゼンマイに詳しい方のお話によると
「会津の只見町は全国的に有名で、
昭和30年代、日本のゼンマイの値段は只見が決めていたそうですよ。
ゼンマイの収穫時期は1ヶ月山小屋にこもってゼンマイ採りをする集団がいたほどだそうです。」
ゼンマイ長者もいっぱいいたとか!すごい!!!
中国産に押されて採る人も減ってしまったそうですが
「只見のゼンマイ」は今でも健在。
その只見の天然ゼンマイがこのゼンマイなのです。
「ゼンマイはすごく高いですよね。
それには理由があるんです。
ゼンマイが生えているような場所は岩場なんですが、只見は湖で対岸に船で渡り
足場もないような崖を登っていくんです。
命がけですよ。
採ってきたゼンマイはのしろで天日干しして、何度も揉んで乾燥させる。
採るときも採ってからも手間がかかるんです。
だから乾燥ゼンマイは1キロ15000円以上になるんですよ」
それを聞いたら1キロ15000円でも安いかも。。。
今回預かった塩漬けは乾燥する手間がないので少しお安め。
でも、只見産のすごく立派な太さのゼンマイです。
料理人や参加者に驚いていただいてよかったです(笑)

 
 
 

蕎麦の季節

 

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蕎麦畑では葉が枯れて、蕎麦の実が目立つようになりました。
畑の蕎麦の実は、実の部分だけを採ります。
殻の中には白い中身が。
殻と中身の間には緑色の皮と白い皮があるんです。
どこまで実をきれいにするかでそば粉の色がかわるんですねえ。
11月に入ると新そばの季節です。
蕎麦処会津では、毎週土日、どこかで新そば祭りをしています。

 
 
 

宿はウェルカムフルーツから

 

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バナナダイエットが流行って、スーパーの店頭ではバナナが品薄になっています。
でも、ある先生によると体質改善にはバナナだけでなく、果物が大事だそう。
果物はデザートとして食後に食べられますが、体にとっては食前がいいそうです。
ゆっくり消化させる果物が、次にいろいろなものを食べても胃の負担にならず
結果的には体の調子を整えることができるそうです。
そこで、お薦めなのが宿でのウェルカムフルーツ
旅の楽しみの重要ポイントである食事の前に
果物王国福島の新鮮な果物を食べれば、体のためにはいいとのこと!
昔流行った宿のウェルカムフルーツは正解だったのです!
これから福島はウェルカムフルーツの県として旬を感じられるかもしれません^^

 
 
 
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