食の現場見学 ~酵母牛~

 

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地産地消セミナーの翌日は、酵母牛の國分農場を見学。
全国的にも先進的な地域ぐるみの循環サイクルを実践している二本松。
岳温泉の残飯を國分農場へ運び、國分農場のリサイクルシステムで
酵母発酵させて肥料へ生まれ変わります。
その肥料が二本松の有機栽培研究会のメンバーにわたり、
元気で美味しい有機野菜が作られています。
そして、有機野菜が岳温泉の料理になる、という素晴らしいシステムです。
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その中核である國分農場では、酵母発酵飼料を食べて育った
酵母牛が元気に育っていました。
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地域の工場から運ばれてきた食品。
これも酒酵母の力で発酵され、有機肥料に生まれ変わります。
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肥料作りの説明中。
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ちょうど岳温泉から残飯が運ばれてきました。
「岳温泉でも、生ものと燃えないものを混ぜないなどの
分別をしてくれています。
だからこうやって少しの手間でできるのです。」
地域が一体になっての取組です。
美味しい酵母牛を育てている國分農場の見学でした。

 
 
 

酵母牛と循環サイクルを見学

 

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5月21日 酵母牛の國分農場に行ってきました。
対応していただいたのは社長です。
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現在、國分農場で育てている牛は900頭ほどになりました。
メスだけに限定して、酒の酵母菌を使った醗酵飼料を食べて育っています。
あだたら高原酵母牛は岳温泉の旅館だけでなく、福島県内の宿からも注目されるようになりました。
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社長からのお話。
「今は900頭ほどに増えました。
メスの方が優しくて、肉質もいいんです。だから酵母牛は全部メスだけなんですよ」
牛の中でも上下関係があるそうですが
牛舎のスペースをゆったりしているので戦いはないそうです。
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子牛の牛舎です。
以前はミルクを飲むほどの子牛から育てていましたが、
子牛は風邪に引きやすく、特に冬は大変だそうで
今はミルクを卒業したくらいの子牛を飼ってきて育てているそうです。
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牛の耳にはとレーサビリティーのための番号がついています。
生まれた時に付けられ、売られるときも病死したときもこの番号がないと
牛は売買はおろか処理もできないそうです。
しかし・・・すごいアングルの写真です^^;
國分農場の牛は人懐こいので、すごく近くまで寄ってくるんですよ(笑)
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続いて敷地内にある循環サイクルの「コクブ式循環サイクル」を見学しました。
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酵母牛の餌は規格外の食品や企業からでた廃棄処分の食品に
酒酵母を醗酵させた飼料を食べさせています。
そこへ藁やふすまを混ぜているのです。
酵母発酵は牛の胃腸にも優しく、肉質にもよい影響を与えているのです。
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國分農場の最先端システムが残飯を有機肥料にするシステム。
近くの岳温泉の残飯を初め、契約企業からの残飯が毎日運ばれてきます。
それを数週間かけて肥料にしているのです。
できあがった肥料は地元の有機栽培をしている農家さんが使っていて
その肥料で育った野菜が岳温泉の料理に使われているのです。
國分農場がなければできないこの循環サイクル。
全国から視察者がたえないということも納得です。
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今回は川俣シャモを見た後に見学しました。
参加された皆さんも素材の現場を知って勉強になったということです。

 
 
 

酵母牛

 

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今日は岳温泉のすぐ近くにある國分農場へおじゃましました。
この牧場は「安心・安全な牛作り」を目指し、数年前から努力している農場です。
酵母牛ってなに?というとのQ&Aシートをいただきました。
Q1 なぜ「酵母牛」っていうの?
A1 食品循環資源「米ぬか・規格外の食パンやうどんなど)を「酵母発酵」した飼料を食べていることから「酵母牛」という名前をつけました
Q2 どんな酵母をつかっているの?
A2 日本酒の酵母を使っています。酵母発酵するとビタミン・ミネラルの消化吸収や香りがよくなるので牛が好んで食べます。
Q3 l酵母牛のおいしさの秘密は?
A3 微生物の働きで、牛の腸内細菌が安定し消化吸収がよくなります。
   そのため肉質は、アクや臭みが少なく柔らかくなりおいしいのです。
Q4 酵母牛をおいしく食べるコツは?
A4 食用油・加熱は控えめに。酵母牛の美味しさをお楽しみください。
美味しさの秘密は餌にある酵母牛です。

 
 
 
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