「会津・麗(うるわし)の食スタイル」プロジェクトスタート

 

会津の「食」と「漆」を使った新しいブッフェスタイルの提案。
それが「会津・麗(うるわし)の食スタイル」です。

今年度、ホテルグランデコの朝食をモデルに
麗の食スタイルを実施することになりました。

今日はその試食&器合わせの日。
記念すべき日です^^

会津塗りを使いたい宿はたくさんあるのですが、実際に使っている宿はすごく少ない。
なぜかというと漆に対して扱いにくいというイメージのせいです。
しかし、本当は漆器ほど強く、修理しやすい器はないほど便利なのです。
ただ宿がつかっている食洗器には通せないので、今回は「器として使わない提案」をコンセプトに
メニューを惹きたてる大事な役割をしてもらうことが目的です。
もちろん、食は農家さんがわかるもの。
しかもこの時期ですので放射能検査をトリプルチェックしたものだけを使おう!となりました。

福島発の試みとしてTV取材も入りました♪

簗田さんをはじめ、会津の農家さんの野菜や果物10種類ほどを持参。

大根、白菜、キャベツ、人参、タマネギ、空芯菜、ネギ、オータムポエム、小松菜、リンゴなど採れたてのものばかり。

料理長と簗田さんは野菜の特徴話しに盛り上がり中。

事前に野菜を送っておいたので
山際シェフや漬物名人が作ってくれた試食品を選定中。

今回は冬野菜や果物で39品も試作品が揃いました!
野菜が少ない冬でもこんなにできるんですね。
特におばちゃんたちが作った漬物が美味しかったです^^

器に載せてセッティング。

クロスからどの漆器を使ってどこに置くか、
そして試食で選んだメニューをどこに置くかなどなど。
結構時間がかかります。

完成~~~~ \^^/

雰囲気が全然違います。
野菜しかないのにすごく贅沢な感じ。
しかも野菜たっぷりだから体によさそう。

実際にホテルグランデコで「会津・麗の食スタイル」が実施されるのは
2012年2月1日~

その前に1月下旬には宿や飲食店向けの内覧会も行います。

風評被害に負けないためにも会津らしいおもてなしで
お迎えしたいですね。

 
 
 

JR赤羽-福島の物産展

 

JR赤羽駅アルガ-ドで、12月10日、11日と物産展を行いました。
今年最後の物産です♪

赤羽駅の土日はにぎわいます。
アルガ-ドにもスーパーやスポーツ店、ホームセンターがあるので
近所の人がほとんどな印象です。

会津を中心に福島の9店が出店しました。
野菜や果物、喜多方ラーメン、豆菓子、会津漆器など、色とりどり^^

いつもはシニア層のお客様が中心ですが
今回は小さな家族連れも立ち寄って試食してくれたり、
若いご夫婦などの姿も見られて、震災後にはあまりなかった雰囲気でした。
これは風評被害に悩む福島にとって嬉しい変化です。

JR赤羽さんがとても協力してくださいました。

課長自ら作ってくださったポスター。
福島の物産のために!とお忙しい時間を削って作ってくださったようです。
このようなPRがあってこそ、物産は盛り上がるのですよね!

素材広場は会津若松市御山の身不知柿(みしらずかき)をメインに
川俣シャモスープや川俣シャモ鍋セット、鍋の具になる白菜(もちろん簗田さん!)などを
販売しました。

おかげさまで身不知柿と白菜は完売♪
農家さんに喜んでもらえました~~。

身不知柿の試食を出していましたが、反応がよかったです。
さすが献上柿!
会津の誇りの一つです。

 
 
 

福島について

 

3・11の大震災後、福島県は「FUKUSHIMA」になり今でも苦悩が続いています。

放射能検査をしても、
売れない。
値段がつかない。
国が定める数値を下回っても、です。

農家さんが一年かけて育てた野菜や果物たちは元気に育ち、
誰の口に入っても問題ない状況です。

今回の大震災、および原発問題は福島だけの問題でしょうか?
私は日本の問題だと思っています。
だから、福島の人たちはできる限りで頑張っています。
この、見えない努力を感じていただく機会はあったでしょうか?

今週の土曜・日曜にJR赤羽で復興応援イベントを行います。
会津の作り手を中心に福島の素材が揃います。
もちろん、検査した結果が問題ないものばかり。
是非足を運んでいただきたいです。

 
 
 

2011-ねずみ小僧出動!

 

今年もねずみ小僧が出動しました!

被害者は去年に引き続き・・・坂下のSさん。
ねずみ小僧にリンゴを採られてがっかりしてます。

ねずみ小僧がこっそり集合してりんごの見極め中。

「これなら今年もいいリンゴそうだね~~~」

生食用に採った後に残っているのは
「葉っぱの影になってしまったゆえに、色づきが悪かった」リンゴや
「木の枝にぶつかって傷ついてしまった」リンゴなど。
もちろんA品のリンゴと同じように育てた味のいいものばかり。

生産者に見つからないようにこっそり盗みます。

去年は中学生が多かったですが、今年は女子が中心。
ねずみ小僧のキャッツアイバージョン^^

生産者のSさんが新聞の取材を受けました。

その合間を見計らい、こっそり畑のリンゴを全部いただきました!

今年は送りつける宿のために、段ボール詰めの作業がでました。
コンテナでは回収が大変だということがわかった反省です。。

段ボールにリンゴを詰めていきます。
もちろんねずみ小僧はリンゴ農家ではないので詰めるのはど素人。
苦労しながら1箱に40個~50個ほどを詰めていきました。

詰めているうちにだんだん上手になり、段ボール詰めもプロ級!?

盗んだリンゴは段ボール30個分になりました。
今年はほしい!と名乗りをあげている宿7軒にお届けします。

追加でほしい人も受け付けますよ♪

 
 
 

熱塩小の地産地消給食

 

30年以上も前から有機栽培に取り組む熱塩加納村(現:喜多方市熱塩町)

ここの生産者が「熱塩の子どもたちに自分たちの作った米や野菜を給食に出せないのはおかしい」と
取り組み始めたのが10数年前。
国の米を使うのが当たり前の時代に、自分たちの米を食べさせたい!と動きだしたのです。

そして10年前から実施されているのが学校給食用の「まごころ野菜」作り。
熱塩の有機栽培農家20名程が、一年間学校給食のために野菜や米を作り、切らすことなくおさめています。

この取組がいかに素晴らしいか、は学校給食の紹介の数や視察の数でわかります。
やりたくてもやれない学校がたくさんあるのに、この地域で10年も続けていられるのは
農家さんの努力と学校給食の先生の協力のおかげ。
地元の野菜が給食で毎日食べられるのが当たり前の環境にふれたくて
熱塩まちづくりの方々と給食試食に参加しました。

校長先生にみせていただいた12月の献立。
ずっと米飯給食です。

それも子どもだちが育てているお米も含まれているそうでびっくり。
「今年は豊作で1反で8俵も採れました」
この小学校のすぐ近くに自田があり、一年生から六年生まで米作りに関わっているそうです。
なんと今年はお米の品評会で優秀賞ももらったそうで、
販売価格としては通常の2倍以上の価値があったとか!
すごいですね~@@

本日の給食^^

黒米入りご飯=新米のご飯に地元の黒米入り
お味噌汁=白菜、人参、ねぎ、油揚げ(油揚げの大豆も子どもたちの作った大豆!)
マーボー大根=地元のみずみずしい大根
ゴマ醤油あえ=青菜とワカメのゴマ和え
リンゴ=地元のリンゴ農家さんのフジリンゴ
牛乳=会津中央乳業。原乳には喜多方の原乳もはいってます

野菜の味、お米の味が優しい給食です。

子どもたちに混ざっていただきました♪
嫌いな食べ物は?とくにな~い。
給食でなにがすき?カレー!
毎日こんな美味しい給食ですごいね!そうかなあ???

この子たちは大人にならないとこの給食の素晴らしさには気づかないかもしれません。
地域の人たちがどんなに子どもの成長を願い、大事にしているか。
カロリーだけを気にする食事が多い中で、地産地消の原点を見た気がします。

やっぱり、その土地で採れたものをその日に食べるのが一番美味しい!

 
 
 

現場見学会♪

 

冬の素材を探して、宿の方々を農家さん回りをしました。

まずは会津若松市の簗田さん。

雪が積もる前に収穫してしまいたい!とのこと。

そう、会津は雪が積もるのです。

寒さが厳しい分、甘味がのったりするのですが、農家さんにはそれなりの苦労がつきまといます。

現場にいかないと聞けないこともたくさんあるので
今回は料理長と一緒にいきました^^

立派な白菜がいっぱいあります。

白菜は漬物にも汁ものにも最適。

なにより冬を感じる野菜です。

大根収穫体験!?

一本なのに、存在感たっぷりの重さ。

これぞ畑にきた甲斐があるってものです。

続いては坂下町の相良さんちのリンゴ。

今がフジの収穫真っ盛り。

今年のリンゴの出来具合や色づき方など、畑にいることでいろいろ聞けます。

今年の夏の暑さは再来年のリンゴに影響するそうです。
今年のリンゴが美味しいのは一昨年のおかげ。
木は立派に生きて、つながっているんですね。

最後は会津中央乳業さん。

ここは今でも使っているのですが、実際にお話しを聞くのは初めてとのこと。

会津の原乳100%にこだわっている理由は「新鮮さ」と「雑菌数の少なさ」。
そして味は「酪農家さんが一番美味しいという味の再現」をしています。
その思いを聞くことで商品への愛情も出ます。
だから、会津には中央乳業のファンがいっぱいいるんですよ^^

こうやって、作り手の現場に行くのはすごく楽しいです。
夜はみんなで会津の朝鮮ニンジンをつかったサムゲタンをいただきました~♪

 
 
 

リンゴジュースできました♪

 

今年も相良さんちのリンゴジュースができました!
注文していたリンゴジュースと共に相良さんもきてくれました。
今年のリンゴは量が少ないものの、甘味がのって質がいいそうです^^

一年間かけて大事に育てたりんごたち。
生で食べてもいいですし、ジュースになっても味の良さはかわりません。

相良さんちのリンゴたちは県内のジュース加工所で絞られます。
なんにも入れないリンゴを絞っただけの無添加。

りんごジュースで乾杯♪

リンゴのそのままの味であまい~。
でもさっぱりとした口あたり。
いくらでも飲めちゃいます(笑)
「何も入ってないから、早めに飲んで~」という相良さんの声をいくまでももなく
30分後には空になってました^^

 
 
 

沼ん平の蕎麦祭り

 

喜多方市山都町の「沼ノ平(ぬまんたいら)」
喜多方市建設事務所長の誘われていったのが「そば祭り」
山都町は業界では有名な蕎麦の名産地ですが
同じ町内の沼ノ平らもそばどころ。

15時集合で、15時から酒のみ(笑)

料理はすべて沼ノ平のお母さんたちが作った今日の味。
お父さんたちは「いつも食べてるから~」と言うけど、すごく山の味。
ウドの塩漬け煮物、ムキタケのクルミ和え、ムキタケの煮もの
旬の天ぷらにはカボチャ、ゴボウと人参、ムキタケ、小女子
そして男三人衆が売った手打ちそば。
普段の味がいかに素晴らしいか実感した沼ノ平です~^^

 
 
 

会津復興キャンペーン 地酒ツアー

 

11月1日
会津復興キャンペーン 500円チケットバスツアーの第三段。
今回が最後になる地酒ツアーです。
新潟からと福島県外の方々を乗せて一路南会津町へ。


一軒目は花泉カフェ。
花泉の先代社長の家を改装した古民家レストランです。

花泉について、花泉カフェについて説明いただきました♪

今回飲めるお酒は花泉の純米酒、花泉の純米吟醸
そしてロ万(ろまん)の3種類。
今年きらめき酵母を使って初めて作ったという花泉の純米吟醸に人気が集まりました。
これが旨い!
ふくよかなのにキレがよく、口の中でもふんわりと上品。
いいお酒です~。

中には全部の種類を飲んだ人も!

今回特別に協力をいただいたのが南郷トマト。

地元の人がオススメする「南郷トマトの刺身」
なんと、10月中旬から今時期限定の旨味がのったトマトです。
回りが青くて中が赤い。
これが刺身に最高だとか。

食べるとお店で売ってるのとはあきらかに違います。
さすが、産地はトマトを知りつくしてますね~。

会津若松市に移動して、2軒目。

七日町通りにある鶴の江酒造さん。

こちらも蔵作りが素敵な店かまえ。
皆さん説明を聞きながらお酒をいただきました。

11月30日まで500円チケットを購入すると協力酒蔵にてお酒が飲めます。
なんと500円で3杯分!
500枚限定ですのでお早目にお買い求めください。

 
 
 

全国直売所サミットIN福島

 

2011年10月27日
全国直売所サミットフォーラムが磐梯熱海・ホテル華の湯で行われました。

福島県内の直売所はもちろん、北は青森、南は鹿児島まで430名もの方々がお越しいただきました!
この時期に福島で全国サミットを行うことの意義。
そして来てみてわかる福島のこと。
大震災後に変わった直売所の役割など、
小泉先生の提言をはじめ、参加者と考える機会になりました。

会場には尾道から運んできてくださった
横断幕も飾られて福島応援の雰囲気です。

私はパネルディスカッションの第二部のコーディネータ。
しかも総合まとめ役!大役です。

パネラーの方は震災後いち早く福島を応援する復興イベントをおこなってくださった
安曇野からサラダ市の三澤さん
大阪府 かなんの阪上さん
尾道 ふらっと美山の綾目さん
それぞれの活動内容と震災後の行動を紹介してくださいました。

今回の震災後に言われたのが地域力の大切さ。
誰がどこにいて何をしているか、がわかるつながり。
直売所は生産者と消費者が行き来する場であり、コニュニティ-が作りやすい場です。
今までの「売る場」だけでなく、地域のつながりを作る場として
今後はもっと重要な立場になるのではないでしょうか。

たくさんの方々と直接お会いして話しができて
すごく有意義でした!
やっぱり直接会うのはいい。
「福島に来てよかった!」という声を聞けてすごく嬉しかったです。
物だけでなく人のつながりができた一日でした♪