第2回現地研修会 ~会津の作り手に会う編~
投稿者: Yokota-2010/08/11-なんでも日記, 地域密着型インターンシップ研修事業
第一期の研修生たちを現場に連れていく「現地研修」の第二回目を実施しました。
会津ならではを意識して生産者をチョイス。
まずは会津の特産品である「会津身不知柿」農家の渡部さん。
「細い枝に身のほど知らずなほど実をつける」ことから名がついた「身不知柿(みしらずがき)」。
会津では少し前まで庭に身不知柿の木がある家が普通にありました。
秋になるとオレンジ色が点々と目立ち、実りの秋を感じたものです。
渡部さんは会津身不知柿の専業農家さん。
御山地区は献上柿を出すほどのブランド地域で
渡部さんも個人向けの販売が中心。
リピータさんが多いのです。
畑につれていってもらいました。
今は2回目の摘果がする木と終わった木が混在する時期。
「身不知柿は渋柿なんだよ」という説明に
インターン生は驚きの声。
「選別したら段ボールにつめて さわすの。
2週間すれば渋が抜けて独特の甘みがある柿が食べられるんだ」
さわす、というのは会津で焼酎をかけて渋抜きをすること。
昔からこの方法が続けられています。
「これからは実をみながら摘果したり、葉を動かしたりする作業だね。
10月下旬からは収穫。
収穫はすごく忙しい。
やっと収穫が終わった、と思ってもお正月過ぎたら枝の剪定をしなくちゃいけない。
果物農家は遊んでられないんだ。」
一年中いろいろな仕事があるのですね。
収穫した柿を選別してさわし、配送する作業場をみせていただきました。
収穫時期はお手伝いもお願いして
人が増えるそうなので、誰でも作業しやすいように工夫してあります。
畑2か所、作業所を見せてもらって
おうちで休憩。
お母さんにもぎたて、茹でたてのトウモロコシをいただきました!
トウモロコシは鍋の水に火をかけてからトウモロコシを畑取りに行く、と農家さんがいうほど
採れたてが一番美味しいんです。
アツアツで甘みがすごい。
これぞ本当の贅沢ですねえ。
次に会津の生乳100%で牛乳を作る「会津中央乳業」さん。
会津の酪農家11軒だけの生乳を使っています。
というのも、会津盆地では会津中央乳業さんだけしか牛乳やさんがないのです。
だからこそ、酪農家さんの思いが詰まった生乳を
一番美味しい状態で飲んでいただきたいと
工場もHACCPをとり、安心安全な牛乳を作っているのです。
いろいろなものを混ぜず、
自然の甘みを出す方法は「中温殺菌制法」。
これで生乳100%のみで牛乳本来の甘さが味わえるのです。
牛乳の工程を説明してくださる二瓶さん。
酪農家さんとのつながりも深く、
会津中央乳業が会津にある意味を考え
真面目に牛乳やに取り組んでいます。
「会津の牛に関わる人たちで 白べこ会というのを作っています。
牛乳やの私と酪農家だけでなく、
獣医さん、タンクローリーの運転手さん、牛の爪を切る方など
牛についての意見交換をするのですが、すごくおもしろい。
みんな牛を中心につながり、愛情をかけて関わっているのです」
会津中央乳業さんのように
トレーサビリティーが出せる牛乳は全国的にもめずらしいのですが
後ろで働く人があってこそ、その品質が維持できるのですね。
ちょっとご紹介。。。
隠れた人気商品 牛乳ミニ。
かわいいのでお土産にもらったら嬉しいですよ。
本日3軒目は会津若松市高久地区の簗田さん。
ちょうど枝豆の収穫を終えたところだたのでお手伝い開始!。
目の前に積まれた枝豆は「湯上り娘」
ダダ茶豆に代わる勢いの美味しい枝豆です。
「この量なら枝豆もぎするのに ばあちゃんと2人で2時間かかるのよね・・」
という量をインターン生と素材広場スタッフ計5名が手伝いに。
初めてという人のためにもぎ方を伝授。
箱に座って作業開始。
「本当は枝に付けたままで売って、茹でる前にはずした方が美味しいんだけど、
今の人は枝についてるのは買わないの。
味より手間がかからない方を選んじゃうんでしょうね」
子どもの頃は枝豆もぎは子どもの仕事だったんですけどね・・。
もいでる間は簗田さんの農家にお嫁に来てからのお話しや
めずらしいのは作ってみたい!というチャレンジ精神旺盛な思い、
農家の大変さと楽しさを話していただきました。
40分後にすべての枝豆もぎ終了!
でも、あんなにいっぱいあったのに、
枝から離すと本当に少しに見えますね・・^^;
40分とはいえ、みなさん慣れない手つきでよくがんばりました。
ついでに磐梯山がみえる畑を見学。
今もいだばかえりの枝豆の畑、桃の木、長介茄子にトマトなど。
どの野菜もみずみずしく元気に育っていました!
もう一軒行きたかったのですが、時間の関係で断念・・・。
次回お伺いしたいです!
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