江戸時代の日常食~鬼平の料理を食べる会~

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会津では「郷土料理研究家」として、「会津居酒屋 籠太」のご主人として
有名な真也さんが鬼平犯科帳好きの方々と「鬼平時代の料理を作る」ということで
参加させていただきました。
参加者は男性2名を含む12名。
会長は名刺に鬼平姿を披露するほどの鬼平好きです。
今回のメイン素材は「軍鶏」
昔、庭の食べたことがある人たちの経験上は「軍鶏は固い」というイメージが強く
鍋にしても美味しくないというお話でした。
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江戸時代の料理って・・・
そんな疑問をひとつずつ説明していく真也さん。
「江戸時代の調味料を調べてみました。
料理酒はアルカリの甘い酒だったようです。
今、手に入る江戸時代に近い料理酒がこれです」
と持参された「東肥赤酒(とうひあかさけ)」。
赤酒、という名の通り、お酒とは思えないほど赤い。
で、甘い!
ミリンは使っていなかった時代の大事な調味料です。
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鍋を作りながら、他にも「豌豆飯(えんどうまめめし)」「たまごふわふわ」「とりわさ」を作りました。
とりわさを試食した真也さんは「美味い!」の一言。
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完成間際の軍鶏鍋。
真也さん曰く「軍鶏は火を通しすぎると固くなるので、
肉に火が通ったかくらいで止めるのがいいです。
余熱で火が通り、歯ごたえが一番いい状態が味わえます」
少しでも煮込みすぎると歯ごたえが強くなりすぎてしまうそうです。
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完成したらみんなで試食です~!
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完成した料理たち。
えんどう豆のゆで汁を活かしたご飯が薄い黄色できれいです。
白和えも、胡麻を擂って、白味噌と田舎味噌をあわせて、豆腐をくわえて
すり鉢でよくあわせます。
コンニャクと油揚げをあわせましたが、美味しくなるポイントも教えていただきました。
参加していた方々から「すり鉢使うのひさしぶり~」の声が。
私なんて、家にすり鉢ありませんから^^;
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江戸時代でいう「たまごふわふわ」
お酢の入ったお湯に生卵を落とすとふわふわの卵ができるのです。
軍鶏のスープをはって、山椒を添えて、
余計なものが入っていないお吸い物のできあがり。
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軍鶏のムネ内側の部分をさっと湯がき、冷水で締めてとりわさに。
これが肉の味がしっかりしているから何もつけなくても美味しい!
鶏の皮を葱入りのお湯でよく湯がいて細切りにしたものも絶品。
鶏皮が苦手な人もいると思いますが、この味は一度味わってほしい美味しさです。
江戸時代の素材や食べ方の説明をききながらの料理作り90分。
旬の味を活かし、あるものを上手に使った、工夫のある食事です。
素材の味がもっとしっかり主張していた時代の料理です。
素材の持ち味を活かす工夫もされていたそうです。
無理して食材を集めるのではなく、今の美味しい素材を工夫することが大事だと
感じた料理教室でした。

 
 
 

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