現場はそれぞれ違う

余震が続いていますが、今日は現場まわり。

二本松で農業をしている齋藤さんを訪ねました。

震災後、福島の売れなくなってしまった農産物をネット販売し、数百の注文を受けた農家さんの救世主。
素材広場と連携できないか?と、お伺いしました。

齋藤さんは元々観光関係にいらっしゃったので
農業と観光が直結していることも十分理解していて、お話しが早い!
しかも、農家さんとしての意見もわかっているので、広い意見が飛び出します。

避難所でもそうですが、農家さんも3日前の課題は今日の課題ではない。
日々、課題・状況は変わっています。

「今より先のことを見こして行動しなくては」と意見が一致。

これから生産者や素材の情報交換・受発注の連携、農作業希望者の受け入れなど
たくさんの連携体制がとれることになりました。

ついでに、二本松岳温泉のお宿さんといわき湯本のお宿さんの顔を見に行きました。
被災者のために、と素材広場の農家さんが提供してくれたコシヒカリをお土産に。
ちょっとだけですが、農家さんの気持ちも伝えられて良かったです。

その湯本温泉「古滝屋」にいた時、いわき市が震源地の震度6弱の地震が@@

震源地での地震だと、携帯の地震速報より先に揺れるんですよ!
一気に揺れたのでその場にいた、みんな硬直。
揺れが短かったので、そのあとはお茶をしながら談笑(笑)
みんな地震に強くなってます。

写真は古滝屋の里見さんとインターン生Iくんと地震後に撮りました―。

いわき市まできたので、四倉の生産者を訪ねて行きました。
残念ながら不在でしたが、海から10mほどの建物の中は物が散乱。
津波の強さが伝わります。

少し離れた海岸は、まるで何事もなかったような穏やかさ。

海に突き出た神社や橋は姿をとどめていますが
被害はでています。

ただ、すぐ上を走る道路沿いにあるお店は全壊。

お店の入口から崖下まで壁が抜け、海がまるみえです。

海岸の道路を挟んだ店の一階部分も津波の被害が。

南相馬市の海を見た時と違うのはほとんどの建物が残っていて、一階が被害にあっていること。

津波がきて、建物や船などが一緒に流されてきて、破壊しながら奥に進んだ南相馬とちがい、
私がみたいわきのエリアは「波」だけが押し寄せ、一階部分の高さまでで倒壊に至っていないようでした。
家が壊れた人にとってはどちらも同じ津波被害ですが、
波の高さなのか、強さなのかわかりませんが、みための状況は違って見えました。

右側が海。
道路を挟んだ左側は津波の被害なし。

被害の一線です。

小名浜漁港。
建物は残っていますが、一階部分はすべて流されています。

たくさんの人が敷地内で作業をしていました。

福島にとって重要な漁港ですので、復活できることを祈ります。

いわきから会津若松までの帰り道は地震の影響で高速が一時通行止めに。
一般道を通りましたが、
高速なら通常一時間半のところ、一般道+途中から高速で3時間。
やっぱり福島はひろ~~い!
高速道路のありがたさを痛感しました(笑)

 
 
 

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