福島牛のゆくえ

今日、福島の牛が放射能に汚染された藁を食べたことで
出荷制限になりました。

その数日前に牛の飼育農家に取材に行ったのですが
アポを取った時は問題がなく、取材日は1軒の農家さんから問題発生した翌日。

「あと一軒でも出たら、福島の牛はダメになる・・・」
と飼育者の方から聞かされました。

翌日、おこってほしくない状態になりました。

牛は子牛を買ってきて、出荷するまで2年もの歳月を育てます。

愛情と、飼育者のプライドをかけて上質な牛を作り上げるのです。

今回出荷できなくなった牛は廃棄処分になります。

飼育者にとっては牛を処分し、これからの仕事がなくなる、という状態です。

今回、藁を食べさせてしまった農家さんは、藁が汚染されていたことを知らずにしたこと。
そして福島県の飼育者7000戸のうち14戸でわかっていますが、他の全戸も出荷制限です。
つまり藁も肉も問題ない農家も含まれているのです。

「このままじゃ、福島の牛はダメかもしれない」
そうつぶやいた農家さんの顔が脳裏から離れません。

福島は岩手・宮城と違い、原発問題を抱えています。
でも、福島にいる人は本気で福島の復興に取り組んでいます。
牛だけでない。野菜も、魚も加工品も、大丈夫なものがたくさんあります。
一つの事実だけでなく、広く福島をみてほしい。
それが福島の応援になります。

 
 
 

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