地域密着型インターンシップ研修

地域活動インターン生を受け入れている宿や施設ごとの活動日記です。

 日報一覧

 

感動させる

温泉は熱めが好き、インターン生のつぼちゃんです。
今日は最初の地域研修で訪問した柳津温泉に再び行って参りました!

【スケジュール】
07:37 会津若松駅発
08:45 会津柳津駅着
09:00 ホテルTさん到着、研修開始
09:30 全国門前町サミットでのイベントについてブレスト、Sさんの観光についての講義
13:00 柳津温泉視察
15:00 サミットでのイベント内容考案
16:00 ホテルTさんでの研修終了
16:15 会津柳津駅発
17:15 会津若松着
17:30 素材広場到着、本日の研修終了

本日の訪問の目的は、以前水害からの復旧をお手伝いしたホテルTのご主人Sさんにお会いし、観光振興について学ぶことです。
Sさんはホテル経営の傍ら柳津温泉観光協会で役員もなさっており、温泉街全体の振興も担っておられ、今回は私達研修生に観光客をもてなすイベントを考案して欲しいとのことで、改めてホテルTさんに伺うことになりました。

約2週間ぶりに会津柳津駅に降り立ちホテルTさんを訪れると嬉しい光景が。浸水により荒れていたロビーは綺麗になり、営業を再開、お客様も数組いらっしゃいました。
たった2日だけでしたが、お手伝いしたことで少しでも営業再開に繋がったと思うと、まるで自分のことのように嬉しく感じました。
Sさんから復旧に至るまでの心情を聞き、どのような状況になろうと人と人との繋がりがあれば乗り越えられるのだな、と感じました。Sさんの人柄や今までの蓄積があってこそ、多くの人が協力し、早期の再開に結びついたのでしょう。とはいえ、柳津温泉自体にお客様が戻ってこられるかはまだまだこれからの取り組み次第。Sさんの手腕で次なる課題も乗り越えていって欲しいです。

そして早速次なる課題、柳津温泉そのものの観光振興について、Sさんは動きだしていらっしゃいます。
柳津温泉では来年度、第10回全国門前町サミットの開催が決まっています。Sさんはこのイベントを振興の起爆剤にしたいとお考えで、文字通りサミットとして全国の門前町の方々を招くだけでなく、サミット週間を設定し、その期間に外部の一般観光客も多数呼び込みたいと構想なさっています。

そこでサミット週間に開催するイベントについて、私達に若い世代ならではのアイデアを出して欲しいとのことで、皆で小一時間程アイデアのブレーンストーミングを行いました。
町のシンボルであるお寺、福満虚空蔵尊の境内でのライブや、柳津橋でのバンジージャンプなど色々と意見が出ましたが、しばらくするとすぐに煮詰まってしまい・・・。

そこでSさんのいきなりの提案で、一人ずつ最近感動した話や感動した映画についてスピーチをしました。
最初はSさんの意図が分かりませんでしたが、これは自分や他人の感動するポイントを理解するためであり、転じてどうすればお客様を感動させるかを考える一つのヒントになります。人間の感動のツボを掴み、いかにそれを刺激する観光ができるか、Sさんの提案で仕掛ける側として観光を考える一つの示唆をいただいた気がします。さらにこれは観光だけでなく多様な場面で活かせる視点で、今後も熟考していきたいテーマをいただいたよう思います。

その後、さらにその視点をもって柳津温泉を見て周り、サミット週間での一つのイベントの内容を考えるよう課題が出されました。その課題とは、柳津駅前から約10分、虚空蔵尊さんまでの道のりで、駅に到着した観光客を柳津の世界観に引き込むような、観客巻き込み型の寸劇を考案すること。
イメージを膨らませるため、温泉街に繰り出しまずは虚空蔵尊さんへ。只見川傍にありながらも、切り立った崖の上に立つお寺はとても神秘的な印象を受けます。実はここ、有名な赤べこ発祥の地であり縁起や逸話も面白く、長い伝統をもった由緒正しい立派なお寺さんです。さらに境内から只見川を臨む眺望も素晴らしく、まさしくこの温泉街のシンボルでした。
しかし虚空蔵尊さんの他はあまり見て周るようなハコモノのスポットは少なく、観光客を飽きさせない仕掛けをここで考えるのは非常に難しそうです。大きなものが無い代わりに各所に細やかな仕掛けを散りばめたり、住民を含めた深いお持て成しをしたりと小さな感動を散りばめていく方向性が良いのではないかと個人的に感じました。

現場を見た上で寸劇の内容を議論しました。私は柳津の世界観を壊さぬよう、分かりやすさや面白さも必要ですが、しっかりとここ柳津の伝統を踏まえた内容を提案。今後どのようなものになっていくか、9月末までに皆で一つの答えを出したいですね。

私達研修生のために課題を設定して下さり、忙しい中一日お話していただいたSさん、本当にありがとうございました。

明日からは新潟物産の準備を本格的にやります!
23日に向けてやったるで〜。

(写真は赤べこの満子さんです。)

 
 
 

目に見える被害

毎度御馴染みのインターン生つぼちゃんです。
今日は会津を出て中通り、浜通りへと行って来ました。

【スケジュール】
09:00 寮を出発
10:00 土湯温泉到着
13:30 相馬市で昼食
14:00 相馬港到着
15:30 相馬市出発
18:00 寮に到着、研修終了

素材広場の斎藤さんの車に乗り、会津若松を離れ福島市へ。

福島市にある土湯温泉出身の斎藤さんの知人が、道の駅で復興イベントを開催しているとのことで土湯道の駅へ寄らせてもらいました。土湯温泉名産品の露店や足湯、福島名物のフラダンスなど様々な催しが行われていました。

知人の方にお話を伺うと、土湯温泉街は会津の観光地よりさらに深刻な状況にあり、今回の震災で物理的にもかなりの被害を受けているようです。そのため休業中の旅館も多く、この3連休でも観光客の姿はほとんど無いと言っておられました。

その後、実際に土湯温泉街を見て周ったのですが、ヒビが大きく入ったままの旅館、修復作業のためブルーシートの掛かったホテルが並び、外を観光客が歩く姿も見られませんでした。
会津では出会わなかった震災の目に見える被害が徐々に現れてきました。

車はさらに東へ。福島市を通過し伊達市へと行く途上、電光掲示板に「福島第一原発から50km」の表示が。
中通りからいよいよ浜通りへ入っていきます。

浜通りの相馬市に到着。丁度昼飯時だったので、有名な大盛り海鮮料理屋Hさんへ。海に近い相馬の新鮮な海鮮をたらふくいただきました。お値段もお手頃なので、是非皆さん相馬まで行って探してみて下さい。

その後さらに沿岸部に向かって行くと段々と津波の爪痕が見えて来ました。津波は6号線のあたりまで来たそうで、まとめられてはいますが、今だその付近は瓦礫の山が点在していました。港付近では、標識や電信柱が陸側に折れ曲がり、潰れた車が野晒しのままになっていて、倉庫などの建物も壁が3~4m剥がれ、中は荒れ放題のままほとんどが放置されていました。人影もほとんど無く、相馬港は半年経った今も漁業や流通が再開するには程遠い状況のようです。
初めて見る、目に見える被害を目の当たりにし、様々な思いを巡らせつつ相馬を後にしました。

お付き合いいただいた斎藤さん、本当にありがとうございました。
明日からはまた会津で研修頑張ります!

(写真は相馬港付近。)

 
 
 

一区切り

好きな食べ物は最後にとっておく、インターン生のつぼちゃんです。
今日はモニターツアー2日目です!

【スケジュール】
06:30 素材広場集合
07:00 農家のYさん宅へ
07:10 朝食の準備
08:00 朝食
09:00 河原でBBQの準備
12:00 BBQ&芋煮会
13:00 後片付け
14:30 撤収
15:30 モニターツアー反省会
16:30 8期生の最終報告
18:00 研修終了

早朝、寮から大量の準備物を持ち素材広場へ。そこからすぐさま農家のYさん宅へ向かいます。

今日のモニターツアーでは、主に農家のYさん宅で、会津の農業をお客様に体感していただくのが主眼です。

まずはお客様に農家の朝御飯を体験してもらうため、朝食の準備。Yさんの桃畑に会場をセッティングし、皆さんに自然味たっぷりの御飯を楽しんでいただきました。
その中で私もお客様の輪に混ぜていただきお話を伺いました。旅行業界紙のSさんのお話では、やはり首都圏では、敢えて福島を旅行先として選ぶ方は少なく、旅行会社もツアーの催行数を減らしており、かつそもそも旅行会社側からお客様に福島観光をお勧めできる雰囲気に無いとのことでした。やはり東北圏に疎い人は福島県を一緒くたに見て、実際は原発から100kmも離れている会津等も含めて全てを敬遠しているそうです。そのような時期にこのような主に食を切り口にしたツアーを行ったことを評価していただいてはいましたが、実際問題、これから福島の観光が復興の途に就くには、まだまだ道のりは長そうです。

朝食後、私は近くの河原に行き、お客様の昼御飯のBBQのセッティングを行いました。炎天下の下、会場設営や火起しは大変でしたが、Yさんの息子さん達にも手伝っていただき楽しみながら準備を終えました。

農業体験等を終えられたお客様が到着し、昼食が始まるとてんやわんや。とにかく肉・野菜をガンガン焼いてお渡ししていきました。
なかなか自分の昼食にありつけず大変でしたが、帰り際にお客様の満足そうな顔を見て達成感は大でした。
メディアの方がこのツアーを体験した上でどのように発信されていくのか非常に気になりますね!

Yさん宅で後片付けを終えた後は事務所に戻ってモニターツアーの反省会(打ち上げ?)。
今回リーダーを務めた同期生のえっかさん、そしてサブリーダーのきくおくん、本当にお疲れ様でした。そして私自身、皆の動きや横田さんはじめスタッフ皆さんの動きを見て非常に勉強になりました。是非地元でのイベントに、そして今後仕事をする上でも活かしていきたいと思います!

さらにその後は前期生のふじさんがインターンシップ最終報告。仮設住宅訪問を重点的に行われてきて、その見聞きした情報は豊富かつ詳細でとても参考になりました。私自身は最近、仮設住宅への関心よりも、もっとより様々な立場の方から震災について伺いたいという思いが強くなってきたのですが、ふじさんの発表はしっかり心にとめておき、今後仮設を訪問する際思い返そうと思います。

明日からは新潟物販の準備に入ります。やるでー!

(写真はBBQした河原!絶好の日和でした。)

 
 
 

スーパードライ

靴は左から履くインターン生のつぼちゃんです。
いよいよモニターツアー本番です!

【スケジュール】
12:00 素材広場着、準備チェック
14:30 東山温泉ホテルHさんへ
15:00 会場設営開始
17:30 最終ミーティング
18:00 ディナー受付開始
20:30 ディナー終了、撤収
21:30 素材広場帰着、研修終了

昼に素材広場に到着してから、受付や会場設営に必要な準備物を最終チェック。設営リーダーなので抜け、漏れがないか何度も確認。

その後、スタッフ皆で会場となるホテルHさんへ向かい、準備を開始しました。
私達は、今回のモニターツアーの目玉である、地元食材と伝統漆器を使い、そして食材や食器の解説を聞きながら食事をしていただくプレゼンディナーの運営を担当します。
会場設営でも、お客様にいかに気持ちよく話を聞いてもらうか、食事してもらうかを考えつつセッティングを行いました。

本番では私はPC等機材の操作を行いました。その部分では恙無く終わり、事前準備や予行演習でしっかりと確認しておくことの大事さを感じました。
その他、会場でのお客様への対応や食器等の片付けを行い、終了後は会場全て撤収しました。

疲労困憊しつつも、お客様も含めたくさんの人が入り乱れて動く様子や、それを如何に管理するか、色々と考えるべき課題を見付けました。

明日はモニターツアー2日目、元気に頑張りましょう!

(仕事の後のスーパードライ最高ですね!毎日飲んでますけど)

 
 
 

おもてなし

おいでやす〜。インターン生のつぼちゃんです。
今日から明後日まではメディア向けモニターツアーに掛かりきりです。

【スケジュール】
09:00 素材広場着、モニターツアー準備
12:40 モニターツアー会場のホテルHさんへ
13:00 会場下調べ&打ち合わせ
16:00 素材広場へ戻り準備続行
21:00 研修終了

午前中は素材広場でモニターツアー準備の追い込み。中心となって進めている観光復興チームを手伝い、書類作成等を行いました。

午後からはモニターツアー1日目の夜の会場となる東山温泉ホテルHさんに下見と打ち合わせに向かいました。
全体のスケジュールを把握すると同時に、自分が担当する会場設営や映像、音響について詳しくチェックしました。
観光復興チームが頑張って準備したモニターツアー、是非とも無事に成功させたいです!

下見の途中、素材広場の斎藤さんから基礎的なマナーを教えていただきました。特に明日からの2日間はお辞儀の仕方などの立ち居振る舞いに気を付けて、お客様に気持ちよく過ごしてもらえるようにしたいです。

素材広場に帰ってからも、引き続きモニターツアーの準備をし、皆遅くまで仕事頑張りました。明日からの本番頑張りましょう!

(写真は東山温泉のホテルHさん。眺め最高です!)

 
 
 

鳥よ、鳥よ、鳥たちよ

今日も一日お疲れ様です、インターン生のつぼちゃんです。今日は会津宮下にある養鶏場Aさんの所へ行って参りました。

【スケジュール】
05:59 会津若松駅発
07:30 会津宮下駅着
08:00 養鶏場Aさん到着
08:30 食鳥処理見学
09:30 鶏舎でのエサやり
10:30 鶏舎の掃除
13:00 解体処理見学
14:00 物販用具の洗浄
15:00 研修終了
15:56 会津宮下発
17:30 会津若松着

まだ月の明るいうちに寮を出て、始発電車に乗車。
只見線は只見川に沿ってずんずんと山奥へと進んでいき、約一時間半で目的地の会津宮下へと到着しました。

養鶏場Aさんは、地鶏の生産から解体、出荷まで行っておられ、その商品は全国的に高い評価を得ています。

そのAさんに到着すると、朝から鶏の食鳥処理をなさるとのことで、施設外からではありますが見学をさせてもらいました。
まずカゴに入れられた鶏を一匹一匹押さえつけ、首の動脈を切った後、逆さにして血を抜きます。その後、湯にくぐらせて毛穴を開き、専用の機械にかけて毛を毟っていきます。最後は人の手で細かい毛を取り、クリスマスのターキーのような見慣れた姿へ。一羽につきこの行程は20分足らずで、素早い手つきで次々と処理されていました。
初めて見る光景に衝撃を覚えつつも、普段口にしているのに意識されていない処理の段階を間近で見れたことは大変貴重な経験でした。昔は猟師だけでなく鶏を飼っていた家庭では同じように処理をしていたそうです。今や家庭で食鳥処理は勿論ですが、捌くことすらも、できる人は少ないでしょうね。

見学後は従業員のEさんに連れられて鶏舎へ移動。鶏のエサやりをさせてもらった後、今日食鳥処理した鶏達の鶏舎が空いたのでその掃除を行いました。
鶏舎では鶏が出荷まで約3ヶ月間肥育されるのですが、その間に物凄い量の埃(羽毛など)が出ます。その埃を天井や壁からひたすら落とすのですが、暑い鶏舎の中、かなりの重労働で、それに加え鶏舎内には堆肥用の鶏糞も保管されていたため臭いもかなりのものでした・・・。養鶏のお仕事も大変です。

午前中のこれら作業の間にはEさんが養鶏場について質問を受け付けて下さいました。
その中で鶏のエサの話題が出たのですが、実はここにも震災の影響が出ていました。飼料には米が使われているのですが、その飼料米を生産している会社が被災し、九州等へ仕入先の変更を余儀なくされたそうです。しかしそのために顧客から味が変わったと言われ大変だったとのこと。大きなことから小さなことまで、本当にどのような所にも震災の影響が及んでいることを日々実感します。

午後からはAさんが物販で使用した用具の洗浄と並行して、今朝食鳥処理された鶏の解体を見学しました。
ターキーのような丸のままの状態から、手際良く包丁を入れ、ムネ肉、モモ肉、カワ、ササミなどの部位ごとに捌いていらっしゃいました。ここまで来ると本当に朝まで生きていたことを疑ってしまう程で、普段スーパーで売られている状態と違い無いものが出来上がっていました。いや〜熟練の技、素晴らしいです。

今日は折角食鳥処理から解体まで見せて貰ったので、味も確かめようとムネ肉を600g買ってきました。
今から早速いただいてみます!
それではまた明日!

(写真は鶏舎の中の鶏さん達!)

 
 
 

商品への愛!

いつも徒然なるままに筆を走らせているインターン生のつぼちゃんです。今日は会津若松市を離れ、福島空港近くの玉川村に行って参りました!

【スケジュール】
08:20 高速バス乗車@会津若松駅
11:00 福島空港到着
11:30 玉川村の道の駅で研修
15:30 高速バス乗車@福島空港
17:30 会津若松駅帰着
18:00 研修終了

本日の研修目的は、今後の物販において、より効果的に商品をアピールし販売出来るよう、商品に対する知識や販売の工夫等を、玉川の特産品を多く扱っている道の駅で学ぶことです。

朝、会津若松駅を高速バスで発ち、途中郡山駅を経由して約2時間程、福島空港に着きました。そこで道の駅のKさんにお迎えいただきました。

道の駅に着くと、所長のHさんから早速歓迎のさるなし&空心菜のソフトクリームが。そしてお忙しい中、玉川村や道の駅のこと、そして商品説明とたくさん解説していただきました。

玉川村は人口8千人程の小さな集落ですが、阿武隈川と蓬田岳に挟まれた土地で、300mの高低差を活かし様々な野菜・果物を生産しています。中でもトマト、さるなし、空心菜は名産品となっています。

本日訪問した道の駅は、そのような玉川産食品や加工品を生産者さんから集めて直売するため5年前にできたそうです。
最初は行政主体で運営が行われていましたが、Hさんが商工会議所を辞め責任者になってから多くの名物が生まれ、年間20万人が訪れる程の名所となりました。
Hさんは玉川の産物の強みを活かし、一次産業従事者を事業主化してきました。そこでできた加工品等の受け入れ先としての役割を道の駅に担わせようと努力して来られたそうです。その結果、生産者が潤い、家庭が豊かになり、さらに地域全体が豊かになっていき、道の駅にも利益が齎されるという循環を作っていくことを目標とされています。「生産者、販売者、消費者全員が良くならないといけない」というHさんの哲学は深く心に残りました。

Hさんの商品に対する愛着は当然ですが並外れたもので、私も試食品をいただき、お話を伺う内に玉川産食品の素晴らしさに引き込まれてしまいました。やはり商品を愛している方の売り方は説得力も段違いです。
玉川産の野菜や果物の良さをそのまま引き出した商品の魅力、それらの美味しい頂き方、さらに客層別のアピール方法等の実践的なスキルまで大変詳しく教えていただきました。
これは是非新潟物販での大成功でもってお返しするしかありません!頑張るぞ〜!

Hさんだけでなく、道の駅のスタッフであるKさんからもたくさんの商品について解説していただきました。それと同時に震災後の玉川村の現状についても印象深いお話がありました。
玉川村は以前は福島空港からの来客も多かったそうですが、原発事故後旅客数は減り、外国人客に関しては壊滅的で、国際線自体がストップしています。それに伴って道の駅に訪れる人も減ったそうで、ようやく放射能モニタリング調査での低数値を見てお客様が戻ってき始めた頃だと仰っていました。
また以前から近隣県で物産展を行っていたそうですが、事故後は今まで関係のあった自治体から物産展開催を拒否され、今は受け入れてくれる自治体を全国で探し、東京や山口など遠方へ出張なさっているとのことです。
生産者や加工者だけでなく、販売者にも震災・事故は大きな影を落としているのですね。

今日も実りの多い一日でした。
明日は養鶏家さんへ行ってきます。
また明日!

(写真は福島空港とその守り神です。)

 
 
 

初農業研修

ついに研修後半始まりました。インターン生のつぼちゃんです。
今日は農家Wさんで初の農業研修です。

【スケジュール】
08:40 素材広場到着
09:30 農家Wさんで研修開始
12:00 昼食&休憩
14:00 研修再開
17:00 Wさんでの研修終了
17:30 素材広場へ
18:30 本日の研修終了

今日は男三人で農家のWさん宅へお邪魔しました。
到着後すぐに軽トラの荷台に飛び乗り農園へと出発。

お仕事は柿農園での反射シート敷きです。
柿の木の低い枝についた実は日の当たりが悪く、色付きも遅く良くないため、地面に白いシートを張ってその照り返しで日差しを当てます。
広大な農園のため、休憩を挟みつつ何度も車で移動し、20m程の反射シートを3、40枚ピンでとめていきました。
気温30℃、強い日差しの中での作業で、かなり骨が折れました。Wさん家族は毎日このような柿園の管理に加え、他の田畑の世話もあるとのことで、農家さんの日々の地道なご苦労に頭が下がりました。食べ物の有り難みが増します。

また昨今の農業の苦労についてWさんが特に強調なさっていたのが人出不足です。基本的にWさんと奥さんのお二人で農業を営んでおられます。しかし例えば、6月の柿の木から蕾を間引く作業は二人では間に合わなかったらしく、一部の柿の木は実りが小さくなってしまったそうです。
高齢なお二人には負担が大きい作業が多く、最近では役所の農政課から期間限定で応援を二人呼んでいらっしゃいますが、根本的な対策が必要な問題です。

その他、風評被害に関するお話もありました。その中でとりわけ印象的だったのは原発周辺市町村への行き場の無い思いです。
原発により潤っており、今は故郷を追われたものの電力会社からの補償もなされるであろう人達。かたやこれまで地道にブランド化や有機栽培などに取り組んできたものの、風評被害で今後の見通しは暗く、また補償も認められにくいだろう農家さん。
同じ福島の方でも今回の事故に対する思いは様々です。農家さんの思いも自分達の生活、人生に関わる問題であり、その感情に当、不当は無いように思います。
このような意識の差をどうしていくかも今後大きな課題となりそうです。

Wさんには豪華なお昼ご飯、たくさんのお土産をいただき大変お世話になりました。研修が終わるまでにまた是非訪問したいです。

明日は新潟物販に向けての調査へ行ってきます!

(写真は農家さんのお昼ご飯!ボリュームたっぷりです。)

 
 
 

カッケバット

おおきに。インターン生のつぼちゃんです。今日はモニターツアーの打ち合わせ、中間報告、料理教室とコンテンツ満載でしたよ!

【スケジュール】
08:40 モニターツアーの会議
13:00 中間報告
17:30 仮設の方による料理教室
21:00 研修終了

午前中は今週末のメディア向けモニターツアーについて会議。まだまだ詰めないといけない部分が多く、私もメインで担当している観光復興チームをお手伝い。「芋煮」なる伝統料理の解説を作成しました。(気になる方は調べてね!)

午後イチからは中間報告でした。
去年までは割と人前でプレゼンする機会が多かったのですが、久々で時間内にうまくまとめることが出来ませんでした・・・。しかし8分でまとめるには濃密過ぎる研修内容だったとも言えます。本当に濃い経験をさせてもらってます!

夕方からは大熊町の仮設住宅の奥様方から料理を教わりました。
今回はSさんの出身地岩手の郷土料理である「カッケバット」と混ぜご飯を作りました。「カッケバット」とは、小麦粉と塩、水を捏ねたウドン種のようなものを薄く伸ばし、一口大の大きさに切って、コンニャク、豆腐と一緒に茹でる料理です。これをニンニク味噌であわせていただきます。岩手では年間を通して御近所さんと集まってよく食べられるそうです。
カッケバットも混ぜご飯も大変美味しゅう御座いました。

料理の間、そして食事の間に奥様方から色々なお話を伺うこともできました。

Yさんは大熊町で旦那さんと一緒に居酒屋とスナックを経営なさっていました。その時のご家族での暮らしを懐かしそうに語っておられたのが印象的です。
原発の事故の後、ここ会津若松市に旦那さんと移って来られましたが、原発で働いておられた娘さんは職場を失ったため、茨城県に移り住みお仕事をされているそうです。

Hさんは大分県出身で、宮城県でご主人と出会い、ご主人が福島第一原発でお仕事を始めると同時に大熊町へやってきたそうです。
3、40年前に福島第一原発が出来た頃は、原子力は夢のエネルギーと持て囃され、建設により多くの雇用も生み出し、それを契機に移って来られた方も多かったと言います。

これからも少しづつ仮設住宅の方と触れ合っていきたいです。
ではでは!
(写真はカッケバットです。)

 
 
 

宇都宮の戦い

こんばんは。インターン生のつぼちゃんです。今日はいよいよ宇都宮での物産販売の日。果たしてどうなるか!?

【スケジュール】
06:45 素材広場出発
09:00 帝京大学宇都宮キャンパス到着
10:00 物産販売開始
15:00 物産販売終了
18:00 素材広場到着、研修終了

早朝布団から身を起こし、すぐさま冷凍庫から保冷剤を発泡スチロールへ入れ、素材広場へダッシュ!
車へ乗り込み宇都宮物販チーム出発!

帝京大学宇都宮キャンパスに着くと息つく間も無く、野外の物販ゾーンの準備を開始。
しかし、早くも想定外。POPやその他準備物を含めた全体像が描けていなかったために準備に手間取ってしまいました。

何とか準備を終え大学のオープンキャンパスイベントが始まると同時に我々も販売を開始。
はじめは大学のイベントが施設内であるため、呼び込みを行うも人の流れは来ずに苦戦・・・。

しかし12時頃から徐々にお客様が増えてきました。最初はたどたどしかった接客も、横田さんの商品解説を思い出して落ち着いて話すうちに少しづつ馴れ、Yさんの所で三日間かけ製造した商品や飲み物を積極的に販売していきました。

それらのうちいくつかが売り切れると同時にプッシュする商品の幅も徐々に広げて行きました。
そのうちに一度接客した方が再度来て下さったり、午前中呼び込みした方が帰り際に寄って下さったりと、何時の間にやら盛況に。

結果、想像していた以上の売上を上げることができ、在庫も大分減りました。
勿論、我々チームだけでなく協力頂いた大学の方々をはじめとした関係者皆様のお蔭!本当に感謝、感謝です!

しかし今回多くの課題も見つかりました。

まずはお客様への商品説明について。まだまだお客様それぞれがどういうニーズを持っているかを見極めたり、引き出すことができておらず、その人に合った接客が出来ていませんでした。また、説明する商品が、説明し易いものや、理解の多いものに偏ってしまい、結果売り上げにもその偏りが現れてしまいました。
今後は客層に応じた販売戦略を練ったり、自分達自身が全ての商品についての理解度を向上させていく(商品への愛!)必要がありそうです。

次に売り場の構成について。先述の通り、POPやその他準備物、商品を全体として見た時のイメージ像が固まっておらず、準備に手間取ったり、効果的なお客様へのアピールが出来ていませんでした。
次回は今回で一度経験したことにより、より具体的かつ詳細な売り場イメージを持てるはずなので、当日の販売している様子を描きながら準備を進めていこうと思います。

販売はビジネスの基本。簡単なようで奥が深い!新潟物販のリーダーとして今回の反省点をしっかり踏まえ活かしていきたいです!

また明日!