地域密着型インターンシップ研修
地域活動インターン生を受け入れている宿や施設ごとの活動日記です。
日報一覧
仮設住宅のお祭り
こんにちは。インターン生のつぼちゃんです。今日はフィールドワークの日です。
【スケジュール】
09:00 中間報告書の作成
14:00 楢葉町仮設住宅のお祭りお手伝い
20:00 研修終了
今日の午前中は明後日12日の中間報告に向けた報告書作成を行いました。
会津に来て早10日が経ちましたが、その間にたくさんの経験をさせてもらいました。今日はこれまでの出来事や気付きを振り返ることができました。
午後からは、仮設住宅巡回カラオケバスツアーを運営されているKさんと共に楢葉町の仮設住宅へ向かい、お祭りでカラオケ大会を開催しました。
仮設住宅巡回カラオケバスツアーはKさんの所属する会津の飲食店組合が母体として行っており、仮設住宅相互の交流や住民のストレス解消等を目的としていらっしゃいます。
今回はバスツアーではなく、楢葉町のお祭りの一プログラムとして、櫓の上をステージとした住民によるカラオケ大会を開くことになり、私はその運営をお手伝いしました。
まずは会場となる仮設住宅の駐車場にカラオケ機材を搬入し、客席をセッティング。その後歌い手の受付の準備をしました。10組の方が手を上げて下さり、いよいよ本番、私は櫓の上でカラオケ機材の操作を担当させていただきました。
その中でとても印象深かった二組がいます。
一組目は細川たかしの「恋の酒」を歌った年配の男性。この曲は震災で亡くされた奥さんとよく一緒に歌われていたそうです。
この歌を聞いていると、改めてここが避難者のいる仮設住宅なのだと思い知らされました。勿論、それは頭では分かっていました。しかし、この方の歌声を通して、ここの方達が震災で大事な方を失ったり、また原発によって故郷から遠く離れた所に仮住まいし、お祭りさえも郷土で行えず、何時まで続くかも分からぬ闘いを続けているのだと、本当にほんの少しだけですが理解できた気がします。
二組目は仮設住宅の少女達。浴衣を着せてもらい元気一杯の彼女達は櫓の上でも大活躍。AKB48の「ヘビーローテーション」を仲良く熱唱していました。彼女達も震災で色々な物を失ったり心に傷を負ったはずです。しかしその天真爛漫さ、溢れんばかりの笑顔とパワーは、陳腐な言葉ですが、ここでの希望となっていくのではないか、そんな風に思えました。
この他、お祭りは楢葉町だけでなく、仮設住宅受け入れ先の美里町の方もスタッフとして、また出演者として協力なさっており、二つのコミュニティ間の交流が手探りながらも行われつつあるのだと気付きました。
最後に盆踊りに少しだけ参加し、私達は祭り会場を後に。
その後、Kさんに食事に連れて行ってもらい、そこでも仮設住宅についてお話を伺うことができました。
Kさんがいくつも仮設住宅を回られて直接住民の方から聞いた彼らの不満や望み、残りの研修期間で活かしていければと思います。
明日はいよいよ宇都宮での物産販売です。完売を目標に頑張ってきます!
投稿日: 2011/09/10
君に幸せあれ!
いつも文章のくどいインターン生のつぼちゃんです。
Sさんでの研修三日目、張り切ってきましたよ!
【スケジュール】
08:30 素材広場に到着、物販の準備
10:00 Sさんで研修開始
16:00 Sさんでの研修終了
17:00 素材広場に帰り、本日の研修終了
今日はYさんをはじめ、ほとんどの従業員の方が地産地消バイキングのため外出なさっており、午前中は奥さんと私の二人で留守番。
その間、例の商品の仕上げをしました。三日間手塩にかけて作った子達。最早愛着が湧いています。たくさん売れるといいのですが・・・。
その後、ジャガイモも500個程エレガントに素早く洗い、昼休憩をとっていると、Yさん宛に高知から魚が到着。高知での講演会で知り合った方かららしく、Yさんの日本各地の生産者さんとの繋がりを垣間見ました。
皆さんが帰って来られてからは、Yさんにモニターツアーでのディナーメニューについてご説明いただきました。
(Yさんにはモニターツアーでのディナーで、会津地方の食材を使ったメニューを考案し作っていただきます!)
その中の一品に地元小学生が考案したものがあります。これはテレビの企画でグランプリをとった折り紙付きの逸品!そして何とそのメニュー考案の過程でYさんが大きな役割を果たしておられました。
Yさんは地元小学生達がその企画に応募する際、指導者を買って出ました。レシピの書類審査から決勝でのフルコース料理までじっくりと子供と向き合っていたそうです。その中でYさんは子供達の自発性や創造性の芽を摘まぬよう気を付けたと仰っていました。失敗するような作り方を子供達がしていても、最初から全て指示を与えるのではなく、それを見守り困って聞いてきたら教えてやる。それによって子供達は自分達が主体的に取り組んでいる感覚を持ちますし、楽しんで料理をするそうです。そしてさらに、一見プロの目から見て論外なやり方から今までに無い美味しいメニューが出来ることもあるそうです。
自分の労力軽減でなく本当に相手の成長を目的にしているYさんのような指導者の下から、優秀な人材が輩出されるのだろうなと感じました。
夜はYさんの奥さんと娘さん&彼氏、そして元同僚の方と一緒に結婚式場のケーキバイキングへ!
歓談しつつ大量のケーキを皆で貪り満腹に。その後、娘さんとその彼氏さんが結婚式場の案内を受けるらしく、私はお暇しようとしたのですが、是非同席を、とのことで一緒に式場見学もさせてもらいました。私も後学のため真剣に営業の方のお話を聞きましたよ!
さらに同い年の式場スタッフのS君と意気投合し、早速遊ぶ約束もしました。
たくさんの会津の方と親交を深められ大きな収穫があった一日でした。
ではまた!
(写真は会津若松市内の結婚式場。仲睦まじいお二人の幸せを心から願います。)
投稿日: 2011/09/09
地産地消の立役者
おはようございます。研修生のつぼちゃんです。今日もSさんで食品加工をお手伝いしました。
【スケジュール】
09:00 素材広場到着
10:00 Sさんでの研修開始
16:00 Sさんでの研修終了
17:00 素材広場へ
18:00 本日の研修終了
本日は昨日に続き、宇都宮物産で販売させていただく某商品の製造を行いました。
今日の工程がこの商品のミソなので、丁寧に一つ一つ仕上げました。真空パック詰めもできたので明日のラベル貼りで完成です。
今日は仕事後、社長のYさんに講義をしていただきました。
Yさんは高校卒業後、料理人になられ、福島県内のホテルの料理長になられました。料理長としてのホテルでのお仕事の傍ら、使う食材の生産者さんを自ら訪れて買い付けを行っていたそうです。そのうち、生産者さんから地元食材を使った商品開発を依頼されるようになり、次第に地産地消の商品作りに惹かれていったそうで、ホテルの効率重視の方針に疑問を持ち独立なさったとのことです。
そのYさんからのお話で特に印象深かったのは次の二点です。
まず一点目は日々の積み重ねの大事さ。
Yさんは多くの地産地消商品の開発だけでなく、食育に関する講演会や料理教室、旅行企画も考案されてます。その種類・数たるや想像を絶するもので、個人で考えたものとは考えられぬものでした。
しかしYさんもそのアイデアを短い時間で頭の中だけで生み出したのではなく、誰かから依頼を受け、試行錯誤するうちに、長い期間をかけて自然と出来上がってきたのだと仰っていました。
例えばYさんは15年以上前から小学生の修学旅行を、食育をテーマにプロデュースしていらっしゃいます。これは修学旅行生が折角他の地域に来たのに、唐揚げや海老フライ等どこでも手に入るものを食べていたことに疑問を感じて始めたそうです。初めは地元食材を使っても誰も気付かず、子供や保護者から不満が出たそうですが、食育の大切さや、何故この地域でこの食材を食べるのかを丁寧に説明していくことで理解を得られ、今では大好評となりました。
何事も一朝一夕では成らぬもの。地域振興もぽっとでのアイデアだけでは駄目で、失敗しながらも一つ一つ積み上げていくことが大切だと感じました。
二点目は自分の差別化の重要性について。
Yさんは前述の通り様々な事業を推進し、それが地域だけでなく日本各地で好評を得ています。その成功の秘訣は料理技術の向上や生産者等との繋がり作りといった日々の積み重ねの他に、もう一つあったと言います。
それが自分自身やそれを取り巻く状況を客観的に見、差別化を図っていくということです。
Yさん自身はまず調理人として一流の技術を獲得しましたが、それだけでは数多くのライバルに太刀打ち出来ないと考え、ITスキルの習得にMS-DOSの時代から取り組んでたそうです。
その時代、そして今もですが、腕前のある料理人でパソコンスキルを持つ人は少なく、それが今後有利に働くと踏んで勉強されたと言います。結果的に他の料理人が間に人を介している一方で、Yさんは企業等と直接メールや映像を使ってやり取りをし、顧客の細かなニーズに応えていらっしゃいます。
このように客観的に自分がどういうポジションにいるか、その上で他に勝るためにどういう戦略をとるかは非常に大切です。但し、そのためには自分自身の特性や適性を知る必要があり、Yさんは様々なことを浅くでもいいからたくさん体験せよ、と仰っていました。
Yさんの話、とても勉強になりました。明日は会えませが、またじっくりお話を伺いたいですね。
宇都宮物産販売の準備では自分たちで企画していた商品の販売に許可が降りず諦めることに。これはPOP等の販売方法を工夫していくしかないですね・・・。
残り二日しっかり準備して宇都宮に赴こうと思います。
明日もSさんで研修して、ついに商品完成します。一つの商品の工程に全て関わらせてもらい、さらにそれを販売させてもらうという非常に貴重な体験です。明日も新たな学びを得られることを願いつつおやすみなさい!!
(写真は会津の伝統野菜、小菊かぼちゃ。上から見ると菊の御紋に見えます。)
投稿日: 2011/09/08
見えない被害
こんばんは。研修生のつぼちゃんです。今日は地元の農産物を調理・加工して販売していらっしゃる食品加工所のSさんを訪問させていただきました。
【スケジュール】
09:20 素材広場到着
10:00 食品加工所Sさんで研修開始
16:00 Sさんでの研修終了
17:30 素材広場で報告、本日の研修終了
Sさんに到着して早速、宇都宮の物産販売で取り扱わせていただく某商品を製造させてもらいました。ご飯やお酒が進みそうなお漬物で、今日から明日にかけ一から完成までやらせてもらいます。
ご飯やお酒の進みそうなこの商品。気になる方は11日の帝京大学宇都宮キャンパスへ!生ものなので県外では中々手に入りませんよ!
他にもいくつかの加工品の工程に携わらせてもらいました。食品を真空パックに詰める装置や急速冷凍器など初めて見る機械を扱い、楽しくお仕事させてもらいました。
今日の気付きはSさんでの出会いから。
まずは社長のYさん。Yさんは以前ホテルで料理長をされていたそうで、その調理技術と生産者さんとの繋がりを活かし独立されたそうです。ここ福島で地元の食材を使った商品を開発するだけでなく、関西や四国など日本各地を飛び回り、地産地消を推進する商品開発について助言を行っているそうです。
今日も帰りに最近開発しておられる商品の試作品をいただき、農商工連携の現場にいる方の情熱を直に感じたように思います。
次に従業員のHさんです。今年高校を卒業なさってからSさんで働いていらっしゃいます。
Hさんは高校卒業時、ある企業から内定をいただいたのに、震災後内定取消しにあったそうです。高校で同じように取消しになった方が3人もいたとのこと。宮城県や岩手県については津波で会社が直接被害を受け、内定が取り消されるという情報はよく耳にしましたが、福島でも若者の雇用への被害はかなり大きそうです。
以前仮設住宅に訪問した際も、宮城、岩手に比べ報道の少ないことに不満を漏らしていらっしゃいました。福島は地震や津波による直接的被害は少なかったですが、原発による風評被害を含め、目に見えにくい所で被害が広がってるのですね。
明日も商品製造のお手伝い頑張ってきます!
(写真は人参を大量に皮剥き、刻んだためオレンジ色になった指です。)
投稿日: 2011/09/07
人に伝える難しさ
お世話になっております。研修生のつぼちゃんです。今日は昨日の続きの作業を行いました。
【スケジュール】
09:00 モニターツアーの準備物リスト作り
13:00 宇都宮物産販売の準備
19:00 研修終了
午前中はモニターツアーの準備物リスト作りの続きです。
ここでの気付きは二つ。
一つ目は仕事の段取りについてです。ツアーのシミュレーションをし、想像力を働かせて必要になるであろうものをリストアップする作業は、簡単なようで予想以上に難しかったです。
二つ目は資料作りに関してです。今までは自分自身が使うものや、お互いをよく知るコミュニティで提出する資料が多かったのですが、仕事では誰が見ても分かりやすいものを作らねばなりません。自分の主観や常識だけでは他人に正確に伝わるものは出来ない、これも基礎的なようで簡単には出来ないものなんですね。軽く作ろうとした自分を反省です。
午後からは宇都宮物産販売の準備を進めました。
今日は販売する商品も決定し、準備物をリストアップ出来ました。明日からはさらにPOP作り等色々と調達して11日に備えていこうと思います。
夜は会津若松駅近くのスーパー銭湯へ男子寮メンバーで突撃!会津に来て明日で一週間、慣れない環境で疲れが溜まっていましたが温泉で吹っ飛びました。
明日からも元気に頑張れそうです!
明日からは地元の農産物を加工、販売されている方の所で3日間お世話になります。物産販売に関わる上でも現在福島産食品が置かれている状況や、商品のことについてしっかり勉強してきますね!
(写真は物産販売で使う幟です。)
投稿日: 2011/09/06
研修本格化
どうも〜。研修生のつぼちゃんです。2日間の地域での実習を終え、今日からは本格的に地域復興、観光復興の活動開始です!
【スケジュール】
08:30 地域研修の報告
10:00 今後のスケジュール決定
11:00 宇都宮物産販売の準備
14:00 モニターツアー打ち合わせ
15:00 モニターツアー準備
19:00 研修終了
朝は研修生全員が集まってこの二日間の報告を行いました。
他の研修生は地域の農家さんや養鶏家さんでお世話になっていました。農作物の収穫や会津地鶏のお世話など、皆地域の資源に直に触れていたようです。
その後、今月中頃までの各々の研修スケジュールを決定しました。
私は地域復興チームに属して、宇都宮、新潟での物産販売を主に担当することになりました。それと並行してメディア向けの会津モニターツアーもお手伝いさせてもらいます。
どちらも風評被害への対策として講じられるものであり、メディアに関わる私自身とても関心が深く気合いが入ります。
宇都宮物産販売は、今月11日に栃木県の宇都宮にある帝京大学のイベントで行わせてもらいます。
放射能への懸念から福島県産農作物への不安が高まっていますが、福島県産の食品が安全かつ良質であることをアピールしつつ店頭で直接お客様に触れながら販売していきます。
今日はその物産販売での商品の検討や販売方法の工夫について話し合いました。特に私としては、客層が学生や子供連れが多いこともあり、より強く食品の安全性を訴える必要があるのではないかと考え、行政による放射能検査の結果表などを前面に出していくのが良いのではないかと考えました。
今月22日の新潟物産販売では私がリーダーとなるので、今回でしっかりとノウハウや課題点を見付けていきたいと思っています。
メディア向けモニターツアーは、在京のメディア関係者をモニターとしてお招きし、今月17日、18日に一泊二日で観光地会津のことを知ってもらい、その良さや安全さを伝えていただくために行います。
今日はそれに向けての最初のミーティングでした。私は当日までに作成、準備すべき物のリストアップを担当することになりました。
初めてツアーの概要を聞いたばかりで、まだ全体像がぼんやりとしか掴めておらず、中々思うように進みませんでした。
しかし、横田さんが仰っていたように、不明点は会議でしっかり確認すべきであり、会議とはただ聞くのではなく、発言する場なのだと改めて学びました。
また、相談や報告を先送りせず早目早目に行っておくことで、修正もききやすく結果的に早く望ましい仕事ができるのだな、と失敗しつつ勉強させてもらいました。
明日からも日々進化していきますよ!
では!
(写真は夜の決起集会の様子です。本日ついに今期の男子寮メンバーが全て揃いました!)
投稿日: 2011/09/05
福島観光の未来
おばんどす〜。インターン生のつぼちゃんです。
本日も昨日に続き、ホテルTさんにお邪魔しました。
【スケジュール】
07:37 会津若松駅発
08:50 会津柳津駅着
09:00 ホテルTさんで研修開始
12:00 昼休み
13:00 研修再開
17:00 研修終了
2日目のホテルTさんでの研修。今日も宿のお掃除をお手伝いしました。
2階に避難させていた荷物の整理、リニューアルオープンに向けた改装を行い、昨日朝訪れた時よりも大分綺麗になってきました。成果が目に見えて分かり仕事が益々捗ります。
本日の気付きもSさんのお話から得られました。
一つ目はリニューアルオープンの構想についてです。
水害を災害として止む無く受け容れるのではなく、それを契機として宿の刷新を図っておられました。伝統的な宿のフルセットサービスで畏まって客を受け容れるスタイルから、誰もが気軽に訪れられるようなオープンなスタイルへの変更を志向しておられます。
先日も書きましたが、原発と水害の二重苦の中、落ち込んで諦めてしまうのではなく、それを機会として前へ前へ進むSさんには本当に頭が下がります。圧倒的不利な状況にあっても地域を諦めず、地道に努力を続けられるSさんのような人こそ本当に地域を支える人なのかもしれません。
二つ目はSさんの行われている柳津温泉の観光振興についてです。
Sさんは宿で地域内外の様々な講師を招く講演会を10年前から行っておられます。それが今では柳津や会津振興を目指す人達のプラットフォームのような役割を担っています。
初めは周囲の方から奇異の視線で見られたそうですが、Sさんは構わず日々地道にこの取り組みを続けてこられました。全体研修でもあったように、地域に新しい風を呼び込むには「自分がやってやるのだ」という強い気概が必要なのだと現場を通して納得がいきました。
三つ目は、私自身深い関心を持っている風評被害についてです。
Sさん自身、風評被害により大きな影響を受けており、勿論福島の観光が元通りになることを願っておられます。しかし理想論に頼るのでは無く、現実的な視点から福島観光の今後のビジョンについて考えておられました。
一つの案として、福島に負のイメージが定着してしまった外国人観光客については一般観光客から企業視察者等にボリュームゾーンを移すことを挙げていらっしゃいました。福島が新エネルギーが盛んなことを活かし、先進的なクリーン都市を実現することで、福島に来る必要性を創り出すというプランです。
このような現実を見据えた戦略を考える方がいれば復興の幅も広がり、可能性も高まるように思いました。
また今回、風評被害や水害時のお話を伺うに際して、信頼関係構築の重要さも改めて学びました。
懸命にお手伝いをしたり、真剣に相手のお話に耳を傾けたりすることで、こちらの誠意伝わって信頼関係が醸成され、辛い経験等コアな部分にはじめて触れられるのですね。
晩は喜多方に赴きラーメンを二杯いただきました。やっと胃が本調子になってきましたよ!皆さんも是非喜多方へGO!
(写真は大雨で濁ってしまった只見川です。いつか再び清流が帰ってくることを願って止みません。)
投稿日: 2011/09/04
歴史を知るということ
まいどどうも!インターン生のつぼちゃんです。
本日からいよいよ地域研修開始です。
【スケジュール】
07:37 会津若松駅発
08:45 会津柳津着
09:00 柳津温泉のホテルTで研修開始
12:00 昼食
13:00 研修再開
17:00 研修終了
台風の影響で朝は荒れた天気でしたが、研修生5人で初の地域研修に胸躍らせながら出発。
会津若松駅を発ち、只見線で西へ一時間程移動、会津柳津駅に到着しました。
柳津は温泉地ですが、先の原発による風評被害、そして7月末の大雨による浸水被害により大きな打撃を受けています。
今日は大雨により1mの浸水被害を受けたホテルTさんで、宿再開のお手伝いをさせていただきました。
宿の旦那さんであるSさんによれば、昔から只見川の氾濫に苦しんでいた柳津地域ではあったらしいのですが、今回の大雨は予想を上回るものであり、堤防の増築といった対策もなす術なく甚大な被害を地域に齎したとのことでした。
ホテルは一階部分のほとんどが浸水し、床や壁紙も張替えが必要となり、重要な書類、写真も水浸しとなってしまっていました。
さらに浸水した一階の備品を二階の宴会場に引いたため、畳にカビが生えて全て取替えになるなど、宿が再開できない中で経済的負担が重くのしかかるという困難な状況に晒されています。
私達は来週の宿再開を目指すSさんと共に、浸水により汚れてしまった棚、食器の洗浄などの掃除を行いました。
Sさんが理不尽な状況にも関わらず前を向いている姿を見て、少しでも早くお客様を迎えることができるようにと皆懸命に掃除に取り組む一日となりました。
また、掃除の合間や昼休みにはSさんが自らの経験をたくさん語って下さいました。
東京でお仕事をされていた経験からマナーの基本についてや、将来の夢である職業に就くための秘訣など様々なお話をしてもらましたが、最も印象に残ったのが地域の歴史のお話です。
会津地方の政治上の変遷は勿論のこと、寺社の縁起や赤べこの神話の至るまで地域の歴史を幅広く把握しておられました。このように地域の歴史を把握しておくことは地域の観光振興に携わる上だけでなく、普段の生活においても役立つのだとアドバイスをもらいました。Sさん自身地域の縁で仕事上助けられた場面があるというお話を聞き、私自身も自分の出身地や愛する街についてもっと深く学び、人に語れるようにならねばならないと感じました。
明日も同じくホテルTさんで研修させてもらいます。
明日も引き続き張り切っていきます!
(写真は洗浄した豆挽きで作ったコーヒーです)
投稿日: 2011/09/03
大震災の爪痕
どうも!インターン生のつぼちゃんでございます。今日は引き続き事務所で全体研修でした。
【スケジュール】
09:00 いろどり社長横石氏のメッセージ
10:00 株式会社明天社長貝沼氏によるインターン導入研修
13:00 4地域代表のよるパネルディスカッション
15:00 コミュニケーション研修
15:40 前期生による中間・最終報告
18:00 仮設住宅訪問
20:00 研修終了
最初は上勝町のはっぱビジネスで有名な株式会社いろどりの横石社長からのメッセージ。
その中で印象に残ったのは、「地域活性化を目的にするのではなく、目の前の具体的目標に無心で向かい、結果地域を元気にしていく」という言葉です。自分自身、地域の活性化を標榜して活動していたので耳の痛い言葉でもありましたが、確かに抽象的な目標ばかりに目を奪われ現実の取り組みが疎かになることでは本末転倒。地域活性化は便利な言葉ではありますが、足下を掬われぬようにせねばならないですね。
次に株式会社明天代表取締役貝沼様からインターンシップに臨むに当たる心構えを講義していただきました。
その中で、この30日間を意義あるものにするため自分の修了後の姿を言語化しました。
私が据えた修了後の姿は、「被災地の実情・被災者の声を直接見聞きし、自分が何を伝えたいかを明確に認識できるようになっていること」です。
目標を言語化したことで、この実現のために今後どう過ごしていくべきかもぼんやりとながら見えてきました。この目標を忘れずに30日間を有意義に過ごそうと決意しました!
午後イチは事業に携わる4地域代表によるパネルディスカッション。
モクモク手作りファームの木村社長も午前の横石社長と同じく「地域のため、を言い訳にして価値の無い商品を売るな」と現場での具体的な事業に専心すべきことを説いておられました。絶対に心に留めておかねばならないことですね。
その後は研修生による中間&最終報告でした。
皆さん観光復興、地域復興に携わった経験を発表して下さり、とても参考になりましたが、特に菅原さんの発表は震災前後に跨るもので大変関心を惹かれました。
震災を受けて一変してしまった福島、そして東北の様子は悲惨としか言いようがなく、被災者に間近に触れてきた彼女の経験談から当時の状況の一端を垣間見た気がします。しかし元気玉プロジェクトから始まった支援と人の輪が拡がっているという彼女の発表には、これから素材広場で復興に関わる私にとって大きな勇気も与えてくれました。
研修修了後には大熊町の方々の仮設住宅に訪問させていただきました。
福島第一原発に近い大熊町の住民の方々はここ会津若松市に現在住んでおられます。来週行われる料理教室のご相談に同行したのですが、ご親切に集会所でお話をする機会を設けて下さりました。
とても気さくな方ばかりで、郷土料理のお話など冗談も交えて盛り上がりましたが、一方で震災の話が及ぶと涙される場面も・・・。気丈に振舞っておられますが、震災の爪痕は深く被災者の心に刻まれているのだと痛感しました。
今後一ヶ月間で少しでも心の距離を縮め、もっともっとお話を伺い、被災者の方の声を伝えていけるようになれればと考えています。
いよいよ明日からは地域での研修が始まります。
気合を入れて頑張ります!
投稿日: 2011/09/02
赤瓦の鶴ヶ城
まいど!インターン生のつぼちゃんです!
今日からいよいよインターンシップ開始です。
【スケジュール】
09:00 ラーメンツアー準備@事務所
10:30 ラーメンツアー出発@会津若松駅
11:15 喜多方市散策
12:45 バスで会津若松市へ
13:30 会津若松市散策
15:15 ラーメンツアー解散@会津若松駅
15:30 自己紹介@事務所
16:10 横田さん講義@事務所
17:30 研修終了
昨晩21時に京都を起ち、バス、電車に揺られること12時間、漸く辿り着いた素材広場。
皆さん快く受け入れて下さいました。
早速「会津復興ラーメンツアー」の準備に参加、早くも会津の観光復興にほんの少しだけですが関わることができました。
ラーメンツアーは会津の観光復興のために企画されたモニターツアーで、風評被害に晒される中、会津の食の安全性をモニター(参加者)を通じてPRすることが目的です。震災後、修学旅行客が9割減少したことに象徴されるように会津の観光への打撃は深刻で、官民一体となってこのようなモニターツアーを開催し復興に努めているそうです。
ツアー一行はまず喜多方市へ!
500円で600円分のラーメンが3杯無料という破格のチケットを握り締めいざ出陣!
私が選んだのは食堂松さんのチャーシュー麺。あっさりとした醤油スープに縮れ麺、チャーシュー、ネギとシンプルないでたちとは裏腹に不思議と濃厚!特にチャーシューは格別で味もボリュームも大満足でした。
その後レトロな装いの大通りを散策しつつ大和川酒造へ。こちらは蔵の内部を展示していますが何と試飲もできます!うれしいですね〜。
試飲で気分も良くなった所でツアーは会津若松市へ!
しかし!最初は3杯のラーメンを平らげる意気で臨んだのですが、昨晩の不眠から体調が悪くなりラーメンは断念・・・。会津若松市のシンボル鶴ヶ城の観光に切り替えました。最近リニューアルされた鶴ヶ城は、瓦も黒から赤へと変更され戊辰戦争当時の姿を見事に再現しています。これから大河ドラマ等で注目を集めるであろう会津。この鶴ヶ城を中心に観光業が再び軌道に乗ることを願って止みません。
さて、ラーメンツアーを終えて事務所での研修開始です。
自己紹介では、全国各地から研修生が集まってきており、研修だけでなく同じ研修生同士でも刺激がありそうで今後の30日間に期待が益々膨らみました。
そして今日の最大の気付きである横田さんの講義です!
地域のプロデューサーとなるにはどうするか、これを知るヒントを得ることが最初の自己紹介にも書いたように自分のインターン参加目的の一つでもあります。私も到底ビジネスとは言えませんが、京都で地域のイベントを運営してきました。その時に漠然と感じていたノウハウを横田さんは見事に言語化して下さいました。
「地域のキーマンを見付け、その信頼を勝ち得ること」
これはまさに私の経験上からも腑に落ちる言葉で、キーマンからの協力を得ることで、その他多くの方から支援を得ることができ企画も円滑に運用できます。但し、横田さんが仰っていたようにキーマンへの細やかな報告など恩義に報いることも忘れてはいけないのだと肝に銘じました。
初日から気付き満載のインターン、明日からも楽しみです。
では!
投稿日: 2011/09/01