地域密着型インターンシップ研修
地域を歩いてお勉強中!インターン生ごとの日記一覧です。
大震災の爪痕
2011/09/02-つぼちゃん
どうも!インターン生のつぼちゃんでございます。今日は引き続き事務所で全体研修でした。
【スケジュール】
09:00 いろどり社長横石氏のメッセージ
10:00 株式会社明天社長貝沼氏によるインターン導入研修
13:00 4地域代表のよるパネルディスカッション
15:00 コミュニケーション研修
15:40 前期生による中間・最終報告
18:00 仮設住宅訪問
20:00 研修終了
最初は上勝町のはっぱビジネスで有名な株式会社いろどりの横石社長からのメッセージ。
その中で印象に残ったのは、「地域活性化を目的にするのではなく、目の前の具体的目標に無心で向かい、結果地域を元気にしていく」という言葉です。自分自身、地域の活性化を標榜して活動していたので耳の痛い言葉でもありましたが、確かに抽象的な目標ばかりに目を奪われ現実の取り組みが疎かになることでは本末転倒。地域活性化は便利な言葉ではありますが、足下を掬われぬようにせねばならないですね。
次に株式会社明天代表取締役貝沼様からインターンシップに臨むに当たる心構えを講義していただきました。
その中で、この30日間を意義あるものにするため自分の修了後の姿を言語化しました。
私が据えた修了後の姿は、「被災地の実情・被災者の声を直接見聞きし、自分が何を伝えたいかを明確に認識できるようになっていること」です。
目標を言語化したことで、この実現のために今後どう過ごしていくべきかもぼんやりとながら見えてきました。この目標を忘れずに30日間を有意義に過ごそうと決意しました!
午後イチは事業に携わる4地域代表によるパネルディスカッション。
モクモク手作りファームの木村社長も午前の横石社長と同じく「地域のため、を言い訳にして価値の無い商品を売るな」と現場での具体的な事業に専心すべきことを説いておられました。絶対に心に留めておかねばならないことですね。
その後は研修生による中間&最終報告でした。
皆さん観光復興、地域復興に携わった経験を発表して下さり、とても参考になりましたが、特に菅原さんの発表は震災前後に跨るもので大変関心を惹かれました。
震災を受けて一変してしまった福島、そして東北の様子は悲惨としか言いようがなく、被災者に間近に触れてきた彼女の経験談から当時の状況の一端を垣間見た気がします。しかし元気玉プロジェクトから始まった支援と人の輪が拡がっているという彼女の発表には、これから素材広場で復興に関わる私にとって大きな勇気も与えてくれました。
研修修了後には大熊町の方々の仮設住宅に訪問させていただきました。
福島第一原発に近い大熊町の住民の方々はここ会津若松市に現在住んでおられます。来週行われる料理教室のご相談に同行したのですが、ご親切に集会所でお話をする機会を設けて下さりました。
とても気さくな方ばかりで、郷土料理のお話など冗談も交えて盛り上がりましたが、一方で震災の話が及ぶと涙される場面も・・・。気丈に振舞っておられますが、震災の爪痕は深く被災者の心に刻まれているのだと痛感しました。
今後一ヶ月間で少しでも心の距離を縮め、もっともっとお話を伺い、被災者の方の声を伝えていけるようになれればと考えています。
いよいよ明日からは地域での研修が始まります。
気合を入れて頑張ります!