ホッキ貝とジュンサイ&地産地消セミナー 小滝館 花静にて
2006/06/21-素材広場からのお知らせ
2006年6月21日(水)
飯坂温泉 小滝館 花静にて
「試食ランチ&地産地消セミナー」を行いました。
今回のテーマは
6月1日に解禁になった相馬産「ホッキ貝」と一番採りの裏磐梯「ジュンサイ」。
今回は 小滝館 花静の逸見料理長にお願いいたしました。
まずは、湯川村の武田さんに「会津紫黒米の味噌」についてお話いただきました。
武田さんは知る人ぞ知る有名人。
会津地鶏を復活させた人です。
今では会津養鶏協会の会長でもあります。
武田さんは黒米が流行るずっと前から作っていて、今ではその紫黒米を使って
味噌作りにチャレンジしているのです。
今回からみなさんに「お持ち帰り素材」を始めましたので、まず一回目にそのお味噌を提供していただきました。
どんな感想がくるのか楽しみだそうです。
逸見料理長から料理の説明です。
小鉢 じゅんさいとつらら鶏
前菜 筍寿司笹巻き
鮭南蛮漬け 一寸豆
蕗土佐煮
胡瓜黒米味噌
吸物 枝豆摺り流し
強肴 ほっき貝大根サラダ
食事 ほっき飯 新生姜
甘味 葛きり
右側にあるのが「じゅんさいとつらら鶏」
三杯酢でさっぱりとした食感とじゅんさいの喉越し、歯ごたえがよかったです
左側の角皿が前菜です
米の形が残る会津紫黒米のお味噌が胡瓜に添えられていました。
強肴の「ホッキ貝 大根サラダ」
昨日水揚げされたホッキ貝は甘くて美味しかったです。
大根は会津の蟹川大根。
シャキシャキとした食感が一際強かった気がします。
お食事の途中ですが・・・
ご挨拶も兼ねて、各施設の方一人を代表に
「地産地消について」どう思うか。お話いただきました。
「地元のものだとお客様が喜ぶ」という意見が多かったですね。
にこにこバラ園の伊丹さん
須賀川で低農薬のバラを作っていて、新鮮さにこだわった発送をしています。
今回はバラの花束とお風呂用のバラ(注目の素材に掲載)をお持ちくださいました。
とってもいい香りがしました。
伊丹さんのところのバラは低農薬なので、安心してバラを触れます。
今回の「お持ち帰り素材」
●相馬のホッキ貝(相馬原釜漁港)
●会津地鶏の卵(武田さん)
●会津紫黒米の味噌(武田さん)
各自 お持ち帰り頂き、宿で調理した感想をFAXで戻していただくことにしました。
23日が締切です。
どのような料理をして、どんな感想がくるか楽しみです。
内容はまとめて後日掲載する予定です。
今回の素材ご協力会員
■相馬原釜漁港 ホッキ貝
■武田さん 会津紫黒米の味噌
■会津活・活自然村 会津枝豆 蟹川大根
今回の参加施設様
■裏磐梯猫魔ホテル(1名様) ■にこにこバラ園(1名様) ■ヴィライナワシロ(2名様)
■ホテルグランデコ(3名様) ■松渓苑(2名様) ■ホテル光雲閣(3名様)
■会津活・活自然村(1名様) ■小滝館 花静(1名様)
新会員■武田さん ■天野さん
会員外で
■湯のやど楽山(1名様) ■喜久屋(2名様) ■旅館千歳(1名様)
■双葉旅館
参加者21名
ご参加ありがとうございました。
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会津地鶏と新鶴会津人参と山菜&地産地消セミナー ホテルハマツにて
2006/05/19-素材広場からのお知らせ
2006年5月18日(目)
ホテルハマツ 中国レストラン 胡蝶花にて
「会津素材ランチ&地産地消セミナー」を行いました。
今回はホテルハマツ中国レストラン 伊藤料理長のメニューです。
今回の素材は会津地鶏(三島町)と会津地鶏の卵(湯川村)、
会津新鶴村産(現:美里町)の朝鮮人参
只見の山菜 こごみ・うるい・タラノメ・ウドで「会津素材ランチ」です
中華ではあまり使わない素材もありますが、
伊藤料理長は和も洋も取り入れ、地元素材をアレンジすることを得意として
いらっしゃるので楽しみです。
素材の仕入れをした会津活・活自然村の会員さんの会津朝鮮人参と
湯川村武田さんの会津地鶏
末廣酒造に新登場した会津高田梅酒を展示しました。
末廣酒造の新城社長から会津高田梅酒についてお話をいただきました。
会津を代表する素材である会津高田梅ですが、市町村合併により
会津高田町が消え、数少ない町の名前を残す存在になったこと。
高田梅酒を完成させるまでの苦労話など、貴重なお話でした。
会津活・活自然村の高橋さんからもお話をいただきました。
北会津を中心に、美里町・猪苗代・只見など広いエリアに会員を持つ
自然村の代表の方です。
5月の新会員です。
ホテルハマツ 総料理長 下屋シェフからご挨拶をいただきました。
ホテルハマツとしてもお客様から地のものをという要望があること。
これからも地産地消に取り組んでいくことなどをお話いただきました。
試食ランチのスタート
一品目
会津地鶏の冷菜 胡麻ソース
大皿の左側が会津地鶏のムネ肉、右側がモモ肉
歯ごたえの違いや脂身の入り方など違いがわかります
二品目
タラノメ・会津人参の揚げ物 胡椒風味
会津人参は独特の苦味が味わえました。
海老チップを添えて
三皿目
鶏胸肉とコゴミの岩塩炒め 黒胡椒風
コゴミのシャキシャキ感がよくわかります。
胸肉も一品目より柔らかく感じました。
四皿目
鶏もも肉とウドのきんぴら風炒め
辛味がしっかりしたソースでしたが
ウドの味はしっかりわかります
五皿目
柴漬け・しらす干し・会津地鶏の卵入り炒飯
昨年の東北6県TV対決で伊藤料理長が優勝した時にも登場した炒飯
今回は会津地鶏の卵をたっぷりつかっていただきました。
六皿目
うるいとあさりのスープ
うるいはスープになって登場しました。
七皿目
レモン入り杏仁豆腐
評判の高い杏仁豆腐です。
一言 美味しかったです^^
今回の素材ご協力会員
■会津活・活自然村 会津朝鮮人参 タラノメ こごみ うるい うど
今回の参加施設様
■裏磐梯猫魔ホテル(3名様) ■にこにこバラ園(1名様) ■ヴィライナワシロ(1名様)
■東山温泉向瀧(7名様) ■末廣酒造(1名様) ■きのこ総合センター(1名様)
■会津活・活自然村(1名様) ■ホテルハマツ(2名様)
会員外で
■湯のやど楽山(1名様) ■御宿かわせみ(2名様) ■あだたら高原富士急ホテル(1名様)
■陽日の郷あづま館(2名様)
参加者23名
ご参加ありがとうございました。
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新鶴村有機栽培勉強会 イン ホテル光雲閣
2006/03/17-素材広場からのお知らせ
2006年3月16日(木)
新鶴村の有機栽培モデル事業の方々の勉強会で、あただら高原の取組みを視察にいきました。
まずは当会員でもある「國分農場」で地域と一緒に取り組んでいるリサイクルについて國分社長からご説明いただきました。
「コクブ式コンポサイクルシステム」の見学と堆肥のお話、酵母牛の視察をしました。
今回の参加者は24名。
みなさん、新鶴で何十年も野菜作りをしている方々ばかりです。
新鶴村は合併によって会津美里町になりましたが、新鶴の土地の良さ・種類の多さは以前と変わっていません。
とても前向きな方々ばかりで、有機栽培や堆肥についても積極的に取り組んでいるようです。
事務所で國分社長のお話を聞いている様子です。
「この堆肥だと、かぼちゃなんかだと収穫時期が2週間ほど早くなります。それだけじゃなくて、ほこほこの美味しいかぼちゃができます。」などと説明いただきながら和やかな時間です
國分農場で飼っているニワトリの卵。
地元のパン屋さんが買いにきていましたが、生地の出来が違うそうです。
有精卵で、黄身の盛り上がりだけでなく、白身が2段になっている本当に旨みのつまった感じの卵です。
10個315円だそうです。
場所を変えて、こちらも会員である岳温泉のホテル光雲閣です。
まず、大内社長から岳温泉の有機栽培についての取組みや現在宿が生産者に求めていることをお話いただきました。
そのあと、会場を変えてあだたら高原有機野菜や地元素材を使った試食ランチです。
おしながき ~地産地消を考えて~
先にお出しするもの
食前酒 柚子酒
先付け 月館産花山葵と板蕎麦
前菜 其の日のお薦め盛り込み
暖か 伊達鳥薬膳鍋
煮物 二本松産凍み大根 鰊 菜の花
後からお出しするもの
創作 相馬港発天然鯛のサラダ仕立て 玉ねぎ味噌ドレッシング
強肴 大玉産酵母牛の西京漬け 釘打ち野菜
郷土料理 長芋の丸大豆入りざくざく餡かけ
お凌ぎ 有機卵温玉の冷製パスタ
食事 古代米の桜飯
止椀 ほうれん草のあかだし
地産逸品 奥の松吟醸酒シャーベットとフルーツ
今月の有機野菜と農産加工品
牛蒡 人参 白菜 ほうれん草 男爵 長芋
大豆 卵 味噌 小麦粉 古代米
写真は 一番「美味しい」という声が上がっていた「凍み大根 鰊 菜の花」の煮物
味がしみ込んだ凍み大根はみなさんも「こんなに美味しくなるなんて・・」と驚いていました。
新鮮な素材が揃わない冬こその工夫された逸品です。
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湯川村 草柳総料理長と生産者の交流セミナー
2006/02/24-素材広場からのお知らせ
2006年2月22日(水)
福島県内で一番小さな村「湯川村」(2006年2月現在)
東に磐梯山、北西に飯豊山を見ることができるパノラマの景色がすばらしい村です。
小さな村なのに、貴重な財産がたくさんあります。
一つは国宝の勝常寺。もう一つは湯川米。さらには会津地鶏も大切な財産です。
今回はホテルグランデコの草柳総料理長と湯川の生産者との交流セミナーです。
湯川村の方はほとんどの方がお米を作っていて、少ないながらも野菜や果物も作っています。
お米に関しては、土地柄・気温・水の豊かさで会津を代表するエリアの一つ。
どこまでも広がる田んぼが、米作りに適した湯川の豊かさを表しています。
まず、草柳総料理長にはホテルグランデコが現在取り組んでいる「地産地消」について、
お客様のニーズの変化により変わり続けるホテルの対応などを話ししていただきました。
草柳総料理長からは「今までと一緒では地産地消は進まない。なによりも料理人と生産者が情報交換し、会うことが大切。」とお話をいただくと、湯川の方々もうなずいていました。
「たとえば、みなさんが出荷できないと思うような大きくなったオクラでも、私たちにとってもおもしろい素材なのです。」と草柳さんがいうと、生産者からは「大きなオクラは固くなってしまうです」という声が。「それはいつもの料理で使うなら固くて困るでしょうけど、料理人はプロですから、中に詰め物をしたり、煮るのではなく焼くなど、アレンジします。お客様にサプライズを与えるにはスーパーに売っていないサイズの素材も必要なのです。」と草柳さん。みなさん「なるほど」と納得していました。
横田からは福島県宿泊施設地産地消推進委員会として旅館・ホテルさんへ「このようなメニュー作りを提案しています」ということを紹介しました。
事前に素材の情報を提供する・素材を見せる・試食させる・メニューに素材の情報を載せる・生産者に声を戻す = 料理人と生産者の情報交換がないとできない。といことをまとめてみました。
自分たちが大切に育てた素材がどのような形で出されているか見たことがない、という方もいました。
大切に育てたので味を殺さないで料理して欲しい、という方もいました。
みなさん、自分たちの作ったものが手を離れてからも気になっているようです。
お米のおいしさが見直されてきていますので、「お米に自信を持ってほしい」というお話でまとめました。
湯川のコシヒカリ・会津紫穀米がブランド力をつけてくるものもすぐかもしれませんね。
このセミナーは「厚生労働省」地域提案型雇用創造促進事業の中の「農産加工研修会」です。
(主催は、会津地域雇用機会増大促進支援協議会)
湯川村の特産品を活かした村の活性化、加工品の推進、生産者の販促ルート提案などが課題でした。
場所 : 湯川村役場にて
[yokota]
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新鶴素材と酵母牛の試食ランチ&セミナー 裏磐梯猫魔ホテルにて
2006/02/15-素材広場からのお知らせ
2006年2月15日
裏磐梯猫魔ホテル様にて
素材広場交流会「これからのメニュー作りへの提案」として
セミナー兼 新鶴素材&酵母牛の試食ランチが行われました。
裏磐梯猫魔ホテル 小野寺総料理長
レストラン メープルにて
入口では 本日使っている新鶴の野菜がお出迎えです
新鶴で2月半ばにそろう素材から小野寺総料理長は
大根・白菜・にんじん・ネギ・じゃがいも・ほうれん草・生しいたけを
選んでメニューに取り入れました。
食前酒と一緒に人参と大根をスティックにして
まずは素材そのままの試食をしていただきました。
はじめに お客様が望んでいることを伝え
お客様を満足させるために宿が取り組んでほしい「これから」として
●事前の情報提供
(メニューの情報をオープンにする 本日使う素材を店舗で見せる・ウェルカム素材で素材そのものを味わってもらう)
●料理人が得た情報の共有
(お宿様全員が素材の良さを知る、伝えられる)
●見せ方 伝え方
(素材の展示 メニューへの載せ方)
●生産者との情報交換の大切さ
(料理人が素材に責任を持つ)
などをお話しました
そのあとは猫魔ホテル小野寺総料理長による
新鶴素材と酵母牛の試食ランチコースです。
酵母牛は大玉の國分農場育てている安心・安全に配慮した牛肉です。
酵母で発酵させた餌に大玉の藁草をまぜて食べさせています。
これから重要になるであろう、牛の食べている餌がわかる 安全さです。
今回の交流会のためにご用意していただいたメニューは
食前酒 地元梅酒のソーダ割り
オードブル 新鶴「畑の宝石たち」と手長海老のテリーヌ仕立て
スープ 新鶴人参のクリームポタージュ
メイン あだたら高原「酵母牛」 ”ぶりすけ”の赤ワイン煮込み 冬野菜添え
サラダ 新鶴産 白菜とほうれん草 生ハムのサラダ
パン 猪苗代 ハーブヒルコテージの酵母パン
デザート 新鶴林檎のシャーベット コーヒー
一皿一皿を小野寺総料理長にご説明いただきました。
帰りにいただいたアンケートには
新鶴の生産者の方々から「自分達の野菜がこんなに美味しく 美しくなるなんて思わなかった。ありがとうございます。」「きてよかったです。初めて自分の作った野菜がこんな風に食べられるのをみて感動しました。」など、喜んでいただけました。
各施設の料理人・参加者からも「取組み方が素晴らしい」「事前情報など、これから取り入れたい」などと前向きなご意見を多くいただきました。
お忙しい中おいでいただき誠にありがとうございました。
第2部として 酵母牛を生み出した國分農場の社長からお話をいただきました。
大玉エリアでの取り組み。酵母牛の餌の話、肥料・堆肥の話など 生産者はとても熱心に聞き入っていました。
これから求められる「餌までの情報」に答えられる 安全な牛肉が県内にあることを大変心強く思います。
今回の素材ご協力会員
■國分農場 試食でのメインディッシュ
■にこにこバラ園 テーブルのバラ3種類
■ハーブヒルコテージ 酵母パン
今回の参加施設様
■ホテルグランデコ(3名様) ■ダイゴ農園(1名様) ■國分農場(1名様) ■松渓園(2名様)
■にこにこバラ園(1名様) ■小滝館花静(2名様) ■きのこ総合センター(1名様)
■プルミエール箕輪(1名様) ■裏磐梯猫魔ホテル(2名様) ■ヴィライナワシロ(1名様)
会員外で ■御宿かわせみ(2名様) ■クヌギ平ホテル(2名様) ■四季食産(1名様)
■会津活・活自然村(1名様) ■ホテルジュラク(2名様) ■磐梯向滝(1名様)
■裏磐梯高原ホテル(2名様) ■裏磐梯ロイヤルホテル(3名様) ■エンドウ青果(1名様)
■ドリーム磐梯(1名様) ■いますや(3名様) ■新鶴生産者(16名様)
参加者52名
次回の交流会は決まり次第ご連絡いたします
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新鶴村 小野寺総料理長と生産者の交流セミナー
2006/01/20-素材広場からのお知らせ
2006年1月19日(木)
今回は、以前講師をさせていただいた新鶴村に裏磐梯猫魔ホテル総料理長の小野寺さんと一緒にお伺いしました。
前回、生産物の加工品を増やすだけでなく、素材の良さを認め、加工してくれるプロ(料理人)に任せるもの販促ルートの一つ、というお話をさせていただき、実際に料理長とお話したい、ということから実現したセミナーです。
普段は会うこともできない総料理長ということもあり、新鶴村以外の方も足を運んでいただきました。
まずは、宿泊施設に今求められている「地産地消」のことを横田より話し、その後、小野寺総料理長から猫魔ホテルが取り組んでいること、生産者との関わり、福島での素材探しの大変さ、などをお話いただきました。
約30人ほどの参加者の方々に生産物をお聞きすると、業者ルートでは手に入らない物もあり、総料理長も驚いておられました。
改めて、この地方の生産物の種類の多さに驚かされると共に、情報の少なさを感じました。
小野寺総料理長から「宿が地産地消を進めるには生産者の協力がなくては実現しない」という言葉を聞くと、生産者の方々は大きくうなずいていました。
生産者が大切に育てた素材の良さを認めてくれるプロの必要性だけでなく、宿が食事でお客様をもてなすには料理のプロ+生産のプロの情報が必要がある、ということですね。
小野寺総料理長には生産者に会えてよかった、勉強になった、というお言葉をいただきました。また、このような機会がありましたら各料理長にお願いすると思いますので、よろしくおねがいいたします。
このセミナーは「厚生労働省」地域提案型雇用創造促進事業の中の「農産加工研修会」です。
(主催は、会津地域雇用機会増大促進支援協議会)
新鶴村の特産品を活かした村の活性化、加工品の推進、生産者の販促ルート提案などが課題でした。
場所 : 美里町 新鶴支所にて
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交流会のご報告 12月8日光雲閣にて 県内野菜と果物について
2005/12/14-素材広場からのお知らせ
2005年12月8日 木曜日
ホテル光雲閣(岳温泉)にて交流会を実施いたしました
今回は「冬の県内産素材」
特に野菜・果物が品薄になる季節ですので、その動向を把握するためと、実際にとれているエリアの特徴を知るための交流会でした。
はじめにあさかのフレッシュさんのご紹介で「郡山市総合地方卸売市場 株式会社郡山大新青果 蔬菜部兼企画開発部 原田部長」よりお話をいただきました。
「福島県は大変多くの種類の農産物が作られています。また、南の県と違って休耕時期があるので土が疲れていないのです。そのおかげで、通年採れる南の方の野菜と比べても福島の方が味がいいものが多いですね。福島の野菜は胸を張って自慢できるものばかりです。」というお話から始まりました。
原田さんは県の地産地消推進にも関わっておられますが、「郡山市場でも、なさけないことに県外産の取り扱いのほうが多い。」そうです。これは首都圏への流通経路に乗ってしまっていることと、県内での需要がまだ大きくならないことが理由だそうです。
「首都圏の方が高く買ってくれるから流れてしまうのでは?」という質問に「けっして首都圏が高いマーケットなわけではありません。市場には高値と安値が決まっていて、その中で値段が決まるわけですが、8割は真ん中の値段になります。高くしたくても高くできない市場の決まりもあります。首都圏に出して2日後に福島に戻った方が安い、ということも起きたり・・。その時の流通の動きによって左右されますね。」全国から集まる市場だけに、毎日毎日状況が違い、かなり複雑なよう。
「もちろん天候にも左右されます。台風が来たり、冷夏などの時に採れるべきエリアで採れないと、他の採れているエリアの野菜が高くなります。反対に、時期をずらして作ったつもりが一斉に収穫時期を向かえてしまう、という事態になれば、捨てたほうが高くつくくらいの安値になってしまいます。」
驚くことに一斉にほうれん草が採れてしまい、1束1円ということがあったそうです。
その時は持って帰らないほうれん草が市場に山積みになっていたとか・・。
「福島ではエリアが広い分、路地で作れる時期に作る人と、ハウスで冬でも作る人など一年間何かしらは作られ、採れています。ホテル・旅館さんでも欲しいものを作付けすることもできますし、変わった野菜を作っている人もいます。」
料理人なら喜びそうなちょっとめずらしい素材のリストもいただきました。
他にも郡山市場での取り扱いデータ、一年間の作付けデータなど、大変参考になる資料もいただいております。
青果主要19品目取扱高総括図
平成15年度 入荷量 33,794t 郡山地産15% 郡山以外県内産15% 県外産70%
平成16年度 入荷量 36,021t 郡山地産19% 郡山以外県内産20% 県外産61%
(希望者には資料お届けいたします)
原田さんの貴重なお話は40分ほど続き、次に初参加の「大五工業」さんと、國分農場の俊江さんがお話されました。
大五工業さんはミネラル野菜の中島農法に取り組んでいる西会津町で1年前から「ダイゴ農園」を始めました。今回は大根・カブ・カリフラワー・春菊などを持参されての登場です。大根は水が滴るほどみずみずしく、歯ごたえがありました。
國分農場の俊江さんは今回肥料の話を中心にしていただき、土作りの中でも肥料の大切さを伝えられていました。
福島の美味しい野菜だけでなく、ミネラル野菜、國分農場の循環サイクルなど、福島県を代表する方々のお話を聞け、有意義な内容になりました。
今回の出席者
あさかのフレッシュ(舟橋さん) 光雲閣(佐藤料理長) 裏磐梯猫魔ホテル(小野寺総料理長) 松渓苑(ひよこ女将 祐子さん) 國分農場(俊江さん) 大五工業(五十嵐専務 長谷川さん)
お忙しいところありがとうございました。
また、多忙でご出席できなかった方々には参考資料をお届けいたしますのでご連絡ください。
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会津美里町(旧新鶴村) 加工品セミナーの講師しました
2005/11/29-素材広場からのお知らせ
11月25日金曜日
会津美里町新鶴庁舎(旧新鶴村役場)にて「農産加工品研修会」の講師をさせていただきました。
旧新鶴村(会津美里町)では生産物を活かして加工品を作っていますが、このセミナーは「厚生労働省」地域提案型雇用創造促進事業の中の「農産加工研修会」ということで数回の研修を実施してきました。(主催は、会津地域雇用機会増大促進支援協議会)
会を重ねた今回は旧新鶴村だけでなく、喜多方市や周辺市町村から14名の方が出席されました。
旧新鶴村の特産品は「会津人参(朝鮮人参)」と「ワイン」だそうですが、野菜もたくさん作られています。その野菜を活かして、「たくあん」や「梅干し」「酢漬け大根」「凍み豆腐」などを作っています。
どれも、会津の伝統的な保存食です。
セミナーでは昔の旅行の仕方と今の旅行の仕方の違い、旅行者が観光地に求めていること、宿泊施設が今取り組もうとしている地産地消について、などをお話させていただいた後に、自分たちの加工品のアピールをしていただきました。
その中から旅行雑誌で取り上げやすい説明をした方を選ばせていただき、取り上げやすいポイント説明をいたしました。
18時から20時までの時間でのセミナーでしたが、みなさん大変熱心に聞いていただき、笑いもある楽しい雰囲気の中、進めることができました。
セミナーの中で、「福島県宿泊施設地産地消推進委員会」の説明をいたしましたが、「宿との販売ルート確保は難しいと思っていた」という声もあり、生産者側のアピールの大切さもお話してきました。
冬の長い会津はどうしても加工品から離れることができないのですが、伝統的な作り方をしている物もたくさんあり、「海のない会津。歴史的に重要な場所であったからこそ、乾物が運ばれ、会津ならではの食べ方がある」のです。保存食は会津の歴史を伝える大切な食べ物としてもっとアピールするべきだと思いました。
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交流会のご報告 11月9日 國分農場にて
2005/11/11-素材広場からのお知らせ
11月9日 水曜日
酵母牛の試食と、國分農場が取り組んでいる環境サイクルの視察をかねて交流会をいたしました。
11時に國分農場に集合。
まずは社長からなぜ、取り組みをはじめたかのお話をいただきました。
岳温泉のゴミの処分料が上がるのをきっかけに、ゴミを出さないシステム作りを考えたこと。牛のえさは人と同じ状態で食べさせるといい肉ができないので、廃棄処分のものを酵母菌で発酵させ、飼料に加工し食べさせていること。牛の糞は堆肥として生まれ変わり、土作りの役に立っていること。
なによりも農場主体のこのシステムは前例がないこと。などなど。
エサの中身までわかる環境に優しい酵母牛の誕生話を手短かにしていただきました。
そのあと、俊江さんの案内で農場内の見学です。
國分農場の牛はとてもおとなしく、近寄ると興味シンシンによってきます。
「牛の気性はえさで決まるのです。農薬の多いえさを食べていると牛の気性も荒くなるのですが、うちの牛は私たちが食べても大丈夫なくらいのえさを食べて育っています。だから、穏やかな性格に育っているのです。穏やかな牛のほうが美味しいんですよ」
現在850頭のメス牛たちが育てられています。
愛情たっぷりに育てられた牛たちは800キロほどにもなり出荷されていきます。
次に國分農場が中心に活動している循環サイクルのシステム見学をしました。
岳温泉からでた食べ残しや企業の規定外品を堆肥に変えていきます。
一日目はにおいもきつく、食べ物の姿も見えますが、微生物の力で発酵され日数が進むと土に近くなり、においもしません。25日目にはにおいもない土に近い状態になり、それから3ヶ月間熟成され、堆肥として完成します。
「岳温泉15軒からでる食べ残しや生ごみは一日平均500キロにもなります。
その中から分解できないビニールや紙・たばこが入っていないかを手作業で進められ、有機肥料のひとつとして農場に運ばれてきます。ここで牛糞と混ぜられ微生物の力を借りて25日間発酵します。その後、3ヶ月ほど熟成させて動植物に安全でにおいのない熟成有機肥料ができあがるのです。」
▼写真左「システム投入一日目」臭いもきつい ▼写真右「10日目」発酵熱で湯気が上がっている
▼写真左「25日目」すっかり土に近い状態。これから3ヶ月熟成させるそう。 ▼写真右「25日目の状態」さわってもにおいがなく、やわらかい。
こうしてできた有機肥料は「きらきら有機リサイックル」としてJAみちのく安達二本松有機農業研究会のメンバーに提供されます。他にも岳温泉の旅館でも店頭販売されているので、一般の人がガーデニングに買っていったりしています。
有機野菜は岳温泉の旅館で積極的に使用されており、こうして循環されているのです。
一袋450円。
「この堆肥を畑に入れると土がびっくりして野菜が大きくなりますよ (笑)」
野菜つくりに興味のある人は試してみたい堆肥ですね。
國分農場で1時間の視察を終えて、フォレストパークに移動し酵母牛の試食会です。
用意したお肉はロース・肩ロース・モモ肉。他にいただきものですが、採ったばかりの猪苗代の人参とピーマン。きのこ総合センターさんが持参された水煮のきのこ。
炭火でバーベキューの始まりです。
「酵母牛は臭みが少ないのが特徴です」との俊江さんの言葉を聞いて、モモ肉を生で食べる料理長が出没。「本当だ。肉があまい。活きがいいから生で食べたほうが肉質のよさがよくわかる」。この言葉でチャレンジ精神のある方々が生肉を食べ始めました(笑)。
でも、本当に生でも牛肉の臭みがないのです。
生肉を食べた人たちは「こっちの方が美味さがわかる」と納得でした。
水煮のきのこも鉄板で焼いてみました(笑)
なめこ・タモギなど5種類以上ものきのこを油でいためて塩コショウで味付けしただけですが、おいしかったですねー。
こんな食べ方をしたのはみんな始めてでしたが、シンプルな食べ方が新しい発見でした。
お肉と一緒に焼くつもりだった人参は、生で食べると昔の味がして「生の方が美味しい」ということで、箸休めのおつまみになっていました(笑)
食材にかかわっている方々ばかりなので、素材を前にすると皆さんプロ意識で食べ方の話で盛り上がってました。これがきっかけで新しいアイディアがうまれていくのでしょうね。
今回の参加者は
國分農場「國分俊江さん」 裏磐梯猫魔ホテル「小野寺総料理長」 プルミエール箕輪「森山総料理長」 熱塩温泉山形屋「田中さん」 松渓苑「佐藤社長」「ひよこ女将 佐藤祐子さん」 きのこ総合センター「橋本妙子さん」 にこにこバラ園「伊丹さん」 *芦名さんは急用により参加できませんでした
10名募集のところ、みなさまご参加いただきありがとうございました。
今回参加できなかった皆様も次回参加お待ちしております。
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