湯川村 草柳総料理長と生産者の交流セミナー

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2006年2月22日(水)
福島県内で一番小さな村「湯川村」(2006年2月現在)
東に磐梯山、北西に飯豊山を見ることができるパノラマの景色がすばらしい村です。
小さな村なのに、貴重な財産がたくさんあります。
一つは国宝の勝常寺。もう一つは湯川米。さらには会津地鶏も大切な財産です。
今回はホテルグランデコの草柳総料理長と湯川の生産者との交流セミナーです。
湯川村の方はほとんどの方がお米を作っていて、少ないながらも野菜や果物も作っています。
お米に関しては、土地柄・気温・水の豊かさで会津を代表するエリアの一つ。
どこまでも広がる田んぼが、米作りに適した湯川の豊かさを表しています。
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まず、草柳総料理長にはホテルグランデコが現在取り組んでいる「地産地消」について、
お客様のニーズの変化により変わり続けるホテルの対応などを話ししていただきました。
草柳総料理長からは「今までと一緒では地産地消は進まない。なによりも料理人と生産者が情報交換し、会うことが大切。」とお話をいただくと、湯川の方々もうなずいていました。
「たとえば、みなさんが出荷できないと思うような大きくなったオクラでも、私たちにとってもおもしろい素材なのです。」と草柳さんがいうと、生産者からは「大きなオクラは固くなってしまうです」という声が。「それはいつもの料理で使うなら固くて困るでしょうけど、料理人はプロですから、中に詰め物をしたり、煮るのではなく焼くなど、アレンジします。お客様にサプライズを与えるにはスーパーに売っていないサイズの素材も必要なのです。」と草柳さん。みなさん「なるほど」と納得していました。
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横田からは福島県宿泊施設地産地消推進委員会として旅館・ホテルさんへ「このようなメニュー作りを提案しています」ということを紹介しました。
事前に素材の情報を提供する・素材を見せる・試食させる・メニューに素材の情報を載せる・生産者に声を戻す = 料理人と生産者の情報交換がないとできない。といことをまとめてみました。
自分たちが大切に育てた素材がどのような形で出されているか見たことがない、という方もいました。
大切に育てたので味を殺さないで料理して欲しい、という方もいました。
みなさん、自分たちの作ったものが手を離れてからも気になっているようです。
お米のおいしさが見直されてきていますので、「お米に自信を持ってほしい」というお話でまとめました。
湯川のコシヒカリ・会津紫穀米がブランド力をつけてくるものもすぐかもしれませんね。
このセミナーは「厚生労働省」地域提案型雇用創造促進事業の中の「農産加工研修会」です。
(主催は、会津地域雇用機会増大促進支援協議会)
湯川村の特産品を活かした村の活性化、加工品の推進、生産者の販促ルート提案などが課題でした。
場所 : 湯川村役場にて
[yokota]