地域密着型インターンシップ研修

地域活動インターン生を受け入れている宿や施設ごとの活動日記です。

おそね 日報一覧

 

生産者の声を聴け

今日は一日かけて3件の生産者さんを訪問しました。
まずは、大玉村で酵母牛を育てている國分農場さんです。國分社長のお話を伺いました。
次に向かったのは、伊達市のあぶくま食品さんです。
最後は南相馬で香の蔵を経営されている菅野漬物食品さんです。

一日で3件も回ると、しかも会津から浜通りの長距離移動はきっと疲れる!と思っていたのですが、
やはり生産者さんのプライドと前向きなお話を聴くと、疲れよりも充実感が勝ります。

詳細はまた後日報告します。

地域密着型インターンシップ研修 報告書

 
 
 

土湯温泉で

今日はインターン生が大集合して、土湯温泉に行きました。

今回の目的、第一段は、郷土愛発掘隊の一員として土湯温泉の源泉巡りです。
土湯温泉を訪れるのは初めてでした。川沿いにいくつもの温泉旅館が建ち並ぶ、坂道が生み出す勾配が美しい温泉街です。

土湯温泉の源泉は温泉街の中心地から車で10分ほど走った場所にあります。
源泉のある場所は、ふくしまのビオトープ。きれいな水のあるところにしかいない蛍が生息し、同じくきれいな水のある場所にしか育たない西洋わさび=クレソンが根付き、山菜が自生する…これに白樺の樹があって猫がいて、美しい音楽があれば(言い出したら止まりませんが)、まさに私にとっての理想郷!という場所でした。
源泉から噴出する蒸気で蒸しあがったふかし芋(しかも上品な紅あずま)を食べ、源泉で作った温泉たまごを食べ(同じ福島市にある飯坂温泉では『ラジウムたまご』と言うんですよね)、源泉の蒸気をイオンスチーマー代わりに浴び…、やってみると楽しいんです。夢中になりました。

そして、今回の目的段二段である『無理・やれない(できない)、聞いていない(知らない)』を言ったらバケツを持って立たされる8字プロジェクトの会議に同席させて頂きました。

参加者である宿の方々からは、その地域の特色を活かした様々な企画が持ち寄られ、初めて知ることにわくわくしました。
それぞれの地域にはそれぞれの魅力があることを改めて感じました。
あ、勿論バケツの出番はありませんでした。

それにしても福島は地域ごとの違いが明確で面白いです。山や川が気候と文化を隔て、育んできたことを肌で感じます。

写真は会議の会場だった観山荘さんからの眺めです。
その名の通り、土湯温泉を見渡す絶景です。
ロビーには足湯もありました。おもてなしの心を感じました。

[スケジュール]
10:00 素材広場
13:00 郷土愛発掘隊
14:00 8字プロジェクト会議
17:00 解散

 
 
 

道の駅たまかわにて

今日は道の駅たまかわに行ってきました。

以前から何度か立ち寄っていた場所ですが、まさかお話を聞けるとは思ってもいませんでした。

今回お話を聞いたのは、玉川村のトマトから作られたトマトジュース、トマトジャム、そしてドライトマトです。

道の駅たまかわのトマトジュース、『これがホントのトマトジュース』は、まずその見た目にびっくりさせられます。なぜなら私たちがよく知っているあのドロっとしたトマトジュースとは全く違い、まるでリンゴジュースのような薄黄色の上澄みと、トマト色の沈澱層の2層にきれいに分かれているのです。
この商品は『赤ちゃんに哺乳瓶で飲ませることのできるトマトジュースがほしい』という、若いお母さんの声から作られたものだそうです。
原料はなんとフルーツトマト!『しぼり』という、水分を極力与えない方法でたくましく育てられた糖度の高いトマトだけで作られています。
製法も原料をそのまましぼっているそうです。だから、トマトを切った時に出る成分と同じさらさらで透き通ったジュースになるんです。
その上、一つの瓶に入るのは一つの畑からとれたトマトだけ。これはそれぞれの農家さんのこだわりの現れですね。
さらっとしているので、味も舌触りも爽やかです。食塩すら不使用です。トマトジュースの概念が変わる一品でした。

そして、このトマトジュースを絞ったあとに残る実は、なめらかなジャムに変身するんです。
試食させて頂きましたが、まるでゼリーのようでおいしい。色もとってもきれいです。

そしてドライトマト。私自身、道の駅たまかわさんのドライトマトは愛用しています。私は主にパスタに使っています。このドライトマトは東京の八重洲にある福島のアンテナショップで若い女性に大人気だそうです。
しかし、この道の駅たまかわでは、おばあさま達に大人気とのこと。その理由を聞くと、なんと山登りのお供にしているのだそう!ドライトマトは戻して使うという常識を覆す発想に驚きながらも、確かに甘いし軽くてチョコレートがわりにいいかも、と納得しました。

広報担当のHさんは『作り手である農家さんの想いのこもった良いものを加工するからには、余計なものを入れない』と仰いました。
こうした6次化製品が出来上がるまでには、人の繋がりもとても大切だそうです。
いいものがいい人を呼び、いい人がさらにいい人を呼ぶんですね。

トマト三昧の一日は、製品ができるまでの努力や、人の繋がりを感じた一日でした。

 
 
 

会津地鶏セミナー

 
 
 

ちゃんと理解しよう

今日は一日、素材広場で仕事でした。

このインターンを始めてから、沢山の人とお話する機会があり、何かを伝えることの楽しさと難しさを実感しています。
自分がきちんと理解していないとできないことですね。

帰宅後は、昨日取材をした丸十製麩本舗さんがテレビ取材を受けた時のDVDを観ました。

製造過程がすべて手作業。職人魂を感じました。

 
 
 

怒涛

今日は怒涛の一日でした。

[スケジュール]
8:30素材広場
10:00 丸十製麩取材
12:00 素材広場

丸十製麩の社長ご夫妻はとても気さくであたたかく、大変丁寧にご説明してくださいました。
私自身、マクロビオティックに興味があるので車麩は身近な食材でしたが、お話を聞いてその歴史や製造方法を知ると、ますます素敵な食材に思えました。

たくさん書きたいことがあるのですが、今日は午後からの怒涛のFAX+電話攻撃でヘトヘトです。

ですので「生産者の声を聴け」シリーズはまた後日お伝え致します(笑)

ああ、いちにちがみじかい。

 
 
 

全体研修2

今日は全体研修2日目でした。
[スケジュール]
9:00〜17:30 全体研修

昨日から更に人数も増え、寒いはずの会津なのに、研修会場は熱気で暑いほどでした。

年齢も属性も違う人たちが、それぞれの目的を持って集まっているこの場所は、なんて面白いのでしょう!なかなか得られない時間です。
研修の合間を縫ってのお話も、それぞれ色々なバックグラウンドを持っているだけに本当に面白い。

しかしながら、私にとって、今日は社会人としての自分の価値とあり方を問われた一日でした。
改めて問われると、うん、グサグサきます。

この2日間の研修で、よ〜くわかったことは、
「と・に・か・く!自分でやってみろ」
ということですな。

あ、横田さんが劉邦にみたいだという話を受けて、項羽と劉邦、調べました。横田さんは「失敗が多いからです」とご謙遜なさいましたが、If I were you が考えられるから劉邦なんですね。

そうそう、今日は会津若松市の一大イベントである「会津 絵ろうそく祭り」の初日でもありました。
会津若松の伝統工芸の一つである「絵ろうそく」。思い起こせば昨年4月、会津若松への転勤が決まり、色々調べていたときに、心を惹かれたものの一つが絵ろうそくでした。新居を探す合間に立ち寄った絵ろうそく屋さんで、高校生とおぼしきカップルが楽しそうにお土産を選んでいたのを思い出します。
季節ごとの花が描いてある絵ろうそくは、そのまま仏花として仏壇に飾ってもいいそうです。その話を聞いた時は、すぐに実家に送って火をつけてもらいました。

そんな素敵な絵ろうそくが、幻想的な雪の中で見られる絵ろうそく祭り。
会津ならではですね。

しかし、残念なことに研修生は全体研修の後、すぐに研修先のお宿に行かなければならないので見られません。

で・も・おそねさんは「自宅から通い組」なので、研修終了後いそいそと会場の一つである御薬園に行ってきました。

真っ白な雪の中に浮かぶ仄かなろうそくの灯りはとーっても幻想的でした。
雪を掘った穴に立てたうそくが何よりきれいでした。(…足跡がないのはなぜだろう…?)

ほんの一年前には絵ろうそくも、このお祭りも知りませんでした。
でも、知った今では、ホント、知らなきゃもったいないと思います。

残念ながら今回は見られなかった皆さま、是非来年いらしてみてくださいませ。
ホント、きれいだから。

 
 
 

全体研修

今日は、この第5期インターンシップの全体研修がありました。

私はこの第5期のインターンを一足先に始めていましたが、他の大部分の皆さんは今日がインターン初日。
今日はあいにくの雪。いやいやむしろ雪国ならではの歓迎の雪ですね。

今回は春休みだからでしょうか、学生さんを中心に10名を越えるインターン生が集まりました。

別々の土地からそれぞれの目的を持った性別も年齢も違う人と、インターンを通じてこの会津で会えることがとても貴重に思います。

「失敗を恐れずに飛び込んで、自分自身で体験すること」。研修中に見たDVDで、いろどりの横山社長がおっしゃっていた言葉がとても印象的でした。
それだけが自分の血となり肉となる。
忘れずにいたいです。

[スケジュール]
8:30 素材広場で仕事
13:30 全体研修
17:30 終了

 
 
 

生産者の声を聴け その2

こんにちは。
今日も雪ですね。これからしばらく会津は雪、雪、雪の連続です。
週間天気予報は真っ白です。やれやれ。
ですが、そんな雪にも負けず本日は朝から湯川町にある片桐農園にお邪魔しました。
取材する商品は「片桐さんの農薬不使用コシヒカリ」です。

片桐さんが農薬を使わず、有機肥料によるコシヒカリの栽培を始めたのは3年前。
お孫さんが生まれたことがきっかけだそうです。
「毎日口にするものだから」自分の目の届く、顔の見える仕事がしたいと考えたのだそう。

米は土と日光によってその出来が決まります。
片桐さんのお話によると、湯川町は日照時間が長く地盤は粘土質で米作りには最適な土地だそうです。
確かに、広大な会津盆地は日光を遮るものがありません。そして湯川町には田んぼが多い。
そのうえ、湯川町には磐梯山の雪解け水が猪苗代湖から、南会津の雪解け水が芦ノ牧を通ってやってきます。
この2つの水系も湯川町の稲作を支えているのでしょう。
その証拠に、湯川町のコシヒカリは日本穀物検定協会で長年に渡って特Aランクを取得しているそうです。

農作物は手をかければかけただけ応えてくれる、それが嬉しい、と片桐さんはおっしゃいました。
人間が100%支配するのではなく、自然と共存する農業を実践していきたいと。
農薬を使えば管理は簡単ですが、それよりも安心、安全なものを作りたいと色々な努力をなさっています。
一番大変なことが除草だそうで、そのために新潟から「カブトエビ」を取り寄せてみたことも…!
(カブトエビが動き回ることによって水が濁り、雑草にまで光が届かなくなり雑草の光合成を抑制するのだそうです。)
片桐さんの傍らからは話が進むにつれ、次々と農業や有機農法、地産地消に関する資料や書籍が出てきました。
沢山勉強されてらっしゃることに脱帽すると、にっこり笑って「いやいや、何でも楽しくやらなきゃね」とおっしゃいました。

片桐さんのお米は受注後、発送する直前に精米しているそうです。
そんなところにも片桐さんのこだわりとお米に対する愛情が見受けられます。

お米はお百姓さんの努力の結晶、残したらバチが当たると昔から良く言われましたが、
今、それを強く思い出します。
片桐さんの努力の結晶をたくさんの人に知ってもらいたいと思います。
そしてぜひとも食べていただきたい!と強く思いました。

それにしても実際に生産者さんとお会いしお話をすると、みなさん活き活きとされていて感動します。
一つのものが出来上がる裏側には強い思いと信念があることを知ります。
まるで高校時代に音楽や映画に夢中になったときのように、その魅力をみんなに伝えたい!と思います。
こういう感じは久々で、なんだかとても元気になります。

最後に、片桐さんのとっても元気なお母様がご自分で作った有機野菜を材料に漬けたお漬物もおいしかったです!
ありがとうございました。

 
 
 

生産者の声を聴け

今日は楽天市場出店のために、生産者さんの取材に行きました。
まず1件目は会津のおいしい牛乳屋さん、会津中央乳業さんです。
営業のNさんがご対応して下さいました。
生産者である会津中央乳業の担当者Nさんは「会津には良い牛乳がある」と言います。
高い酪農哲学を持った酪農家さんのもと、磐梯山のきれいな水と空気、豊穣な土に育まれた牛はストレスが少なく、無添加でも濃厚で甘みのある良い原乳ができるのだそうです。
今回は濃厚なヨーグルト「会津の雪」を取材させていただきました。

「会津の雪」は会津に降る雪のように白く、まっさらな無添加ヨーグルト。
会津中央乳業さんのトレードマークとも言えるの女の子のイラストが入った透明な瓶に入って販売されています。瓶は外からの影響から内部のヨーグルトを守るために最適です。コストはかかっても「おいしいものをおいしいままに」届けたい、という会津中央乳業さんの想いが伝わります。
突然、Nさんが「丸裸で勝負なんです」とおっしゃいました。どういうことかと思い、更にお話を伺うと、本来、ヨーグルトは出来が悪いと「クラック」と呼ばれるヒビができてしまうのだそうです。そのため通常はクラックが出来ないように添加物を使ったり、または紙パックに入れてクラックが見えないようにしているところもあるとのこと。ですが、こだわりの製法で丁寧に作られた会津の雪にはクラックはありません。透明な瓶で丸裸で勝負しているのです。
透明な瓶は会津中央乳業さんのプライドと自信の表れでもあったのですね。
そんなこだわりの詰まった「会津の雪」。無糖と加糖があります。無糖は口当たりがとっても滑らかで濃厚、さっぱりしたクリームチーズのようです。加糖は口当たりはそのままにチーズケーキのようなデザート感を味わえる一品です。
因みに空き瓶は資源ゴミとしてリサイクルされますが、60個貯めていただくと、会津中央乳業さんが送料負担の上引き取ってくださるそうです。実際に送ってくださるお客様もいるとか。地元の愛される牛乳屋さんですね。

2件ねは会津の天然炭酸が豊富に含まれたaQaizuを扱っている貴ノ蔵屋さんにお話を伺いました。
Sさんは今日も更なる水を求めて山に行かれたそうで、その帰りに素材広場にお越し下さいました。
もともとaQaizuは、「日本で唯一のもの」を探して発見された天然の炭酸水だそうです。
確かに海外の炭酸水はよく見かけますが、国産のものというとピンときませんでした。
それもそのはず、炭酸水は重金属の化学反応によって発生したガスが水に溶け出したもの。硬水の多い海外に多いのは当然ですが、重金属の少ない軟水の日本では炭酸ガスが発生する確立はとても低いのです。その貴重な天然炭酸を含んだミネラルウォーターがこの会津の地にあったのです。
Sさんの言葉で最も印象的だったのは「ガンガン冷やして飲んでみろ」という一言。
私は冷えるまで待ちきれなくて飲んでしまったのですが、炭酸が優しくて水自体にも癖がなく、飲みやすいです。果実酢で割ってもおいしいとのこと。
もちろん料理に使っても良く、aQaizuを使ってゆがいた野菜は鮮やかさが持続するそうです。
極めつけに、Sさんは「飲む温泉」と仰っていたのですが、aQaizuの炭酸は細かいので血中に溶け出し体を温めてくれもするそうです。
飲んで美味しく、料理に良く、健康にもいいなんて、これをこの福島だけに留めておくわけにはいきません。

生産者さんの声を聴くと、今まで何気なく手に取っていた商品にとても愛着が湧きます。
その製品に対するこだわりや情熱を、誰かに伝えたい!この想いを共有したい!と思います。
私の新たな課題はそれを伝えるための、最良の方法を考えることです。

 
 
 
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