【歴史・施設】
観光業に携わっていた志賀さんは、リーマンショックを機に起業。
今まで仕事で全国のお土産品の数々を見てきたが、「包装紙は違っても中身は同じ」という現状に疑問を持っていた。
「せっかく旅行に来てくれた人には、その土地ならではのお土産品を買ってもらいたい」、そんな想いで商品開発をはじめた。志賀さんのコンセプトは「生産者のわかる地元の原材料にこだわった商品」だ。
【生産者情報】
「蕎麦なのに原材料表記の一番はじめが小麦粉?」お土産屋に並ぶ商品に疑問を持っていた志賀さん。
「他の観光地には売ってない、会津ならではの商品が作れないか…」そんなとき、本当にこだわって蕎麦を栽培している生産者との出会いがあった。「減反政策の一環として仕方なく作っているとかではなく、本当に味にこだわって蕎麦を作っている人がいたんです」。
地元の素材を使った商品を作りたいと思っていた志賀さんは、その蕎麦を使ったそばせんべいを作ることを決意。
試行錯誤の末、オリジナルの商品が完成した。原材料はいたってシンプル。もちろん無添加だ。
素材の味を活かすよう、丁寧に1枚ずつ焼き上げる。
一枚ずつ手作りのため大量生産はできないが、心の込もったやさしい味のせんべいが焼きあがる。
できあがった商品は、観光客向けに会津地域のホテルや道の駅で販売している。
新しい商品を考えるときには「差別化されたものをつくらないとダメだ」と常に新しいものを意識する。
「安土桃山時代にあった材料だけでおかしを作ってみたい。復刻せんべいとかどう?」
地元の素材を愛する志賀さんのアイディアはつきない。
【東北大震災の影響】
地震の直接の被害はなかったものの、商品を卸していたホテルへの売上げは1/100程度まで激減した。ハイテクプラザと共同で開発した新商品のレシピの発表予定もあったが、中止になった。
全国各地で開催される物産イベントなどは「一時的なもの」とあえて参加していない。「風評被害もこれから広がっていくかもしれない」と今後の被害の拡大を懸念している。
全国各地で開催される物産イベントなどは「一時的なもの」とあえて参加していない。「風評被害もこれから広がっていくかもしれない」と今後の被害の拡大を懸念している。
【MAP】
耶麻郡猪苗代町関都字穂成1255
投稿者: 素材広場|この記事へのリンク