【歴史・施設】



昔から薬泉として親しまれてきた会津金山町の天然炭酸水。自然の炭酸を含んだ水は国内では非常にめずらしく、明治時代には旧会津藩士が白磁に詰め「太陽水」と命名し、会津近郊および近県の薬店に卸していたという記録もある。
また、明治38年には金山町に工場が建設され、「芸者印タンサン・ミネラル・ウィーター」としてヨーロッパ諸国へ輸出されていた。
今でも金山町の塩川地区には誰でも立ち寄れる井戸があり、水を飲んだり汲んだりできる。
この水は昔から「胃の薬」として名が通っていたこともあり、水汲みの常連が多い。
今や井戸に隣接した工場で商品化されているが、人気がでた今でも訪れる人が絶えない場所である。

【生産者情報】


aQaizuは、源泉から採取した炭酸水を加熱処理せず濾過殺菌してそのままボトリングした商品。天然の源泉のため、どのくらいの炭酸水が湧き出ているかの調査をし、1日の採取量を決めている。水自体は日本人に馴染みのある軟水で飲みやすく、炭酸としては小さく繊細な泡が特長だ。全国的にみても飲める天然炭酸水は珍しい。

会津金山町塩川地区にある井戸には炭酸水が湧き出ていて、ブクブクと気泡の見える様は訪れる人たちを驚かせている。テレビで紹介されたりする機会が増えたことで訪れる人が増え、最近井戸のまわりがきれいに整備された。

「この辺りに住んでいる人たちは池でコイとか飼えないんですよ。湧き水自体が炭酸水だから」と貴ノ蔵屋の佐藤さん。
佐藤さんはaQaizuの販売をしている。農業のかたわら、会津を元気にしようと日々奔走中だ。「そのまま冷やして飲んでもいいし、果汁やお酒を割るのに使ってもいいですよ」と笑顔でおすすめの飲み方を教えてくれた。
まさに日本を代表する水である。

【東北大震災の影響】

地震後の水不足により販売数減少にはならなかったが、今後、観光客減少にともなう売上減少・風評被害などの不安がつきまとう。奥会津地方は放射線量の値も低く地震の影響はまったくない。7月末の豪雨で道路が不通になるなどの被害はあったものの、現在は通常通り出荷している。

【応援商品】

aQaizu天然炭酸水

奥会津金山町から湧き出る天然の炭酸水をボトリング。
お酒や果実シロップと割ってもおいしい。

バンダイポップ

国内有数の天然の炭酸水を使った会津産サイダー。
一気に飲み干したいのどごしで、昔懐かしいサイダーの香り。

【MAP】

河沼郡会津坂下町福原字屋敷添82