【歴史・施設】

平家の落人が会津地方へ持ち込んだという伝説のある会津地鶏。会津彼岸獅子の飾り羽に尾羽が使用されていることから、400年以上前からいるとされている。会津地方で会津地鶏が発見されたのは昭和62年。その後、福島県養鶏試験場にて育種改良が行われた。

会津地鶏を多くの人に届けたいという思いで、平成16年11月に有限会社会津地鶏みしまやを設立。翌年3月に三島町食鳥処理施設完成。平成21年会津ブランド地域産品(トップブランド)の認定を受ける。平成23年秋には新しい鶏舎が完成予定。

【生産者情報】



《三島産会津地鶏へのこだわり》

奥会津只見川に面した、自然豊かな三島町に地鶏の飼育施設がある。JASで「地鶏」と呼べる飼育環境基準は、1㎡あたり10羽以下。会津地鶏みしまやでは、「自然に近い環境でより健康な地鶏を」とその基準を大幅に下回る1㎡あたり4.5羽程度で平飼いをしている。運動量が多いため身が引き締まり、歯ごたえと肉のうま味のバランスがとれた肉質になる。
出荷は飼育120日前後。自社処理施設にて1羽1羽丁寧に手作業で解体される。飼育から食鳥処理までを一貫して行うため、飼育へのフィードバックが可能だ。「自然に近い状態で飼育したものが一番うまいと思う」と小平社長。新しい飼料の開発など、美味しく活力のある食材としての提供を目指し、試行錯誤が続く。

《環境への配慮》

自然環境への配慮から、産業廃棄物を最小限に抑え、地域に根ざした循環型の産業を目指している。処理の段階で出る羽や血液、内臓などは乾燥させ、白菜農場にて堆肥化。収穫した白菜は工場で漬物にされ、その製造過程で出た残渣を乳酸発酵させ地鶏の飼料として利用している。

【東北大震災の影響】

地震の直接被害はなかったものの、物流がストップしたために出荷ができない状態に陥った。福島県内や関東地方の取引先も地震の影響で閉店が続き、その間も工場を止めることはできなかった。3月末くらいからはホームページに掲載した個人向けセットが口コミで少しずつ売れ始めたが、結局、4月初旬までモノが動かない状態が続いた。5月からは各地で行われる復興イベントへ参加し、売上げ回復を目指している。

【応援商品】



奥会津に位置する三島町で会津地鶏を大事に育てています。
300年以上も前から会津で飼われていた尾羽のきれいな鶏が会津地鶏。
試行錯誤の味は「ムネ肉の旨味を最大限に感じる、塩分控えめにしたしっとりとした食感」。

【MAP】

大沼郡三島町宮下上ノ原2098-3