地域密着型インターンシップ研修

地域活動インターン生を受け入れている宿や施設ごとの活動日記です。

たけ 日報一覧

 

最終報告会

【スケジュール】
9:00~12:00
・最終報告会
・各種書類作成

本日は最終報告会でした。

改めて研修を振り返ってみると、
本当にいろんなことをやった一方で、
あっという間に過ぎた一カ月でした。

写真は本日頂いた修了証です。
正式には5日の葛西臨海公園での物販を終えて修了となるのですが、
最終報告会を終えたという区切りで頂きました。

とてもとても濃い一カ月だっただけに、
感慨もひとしおです。

地域密着型インターンシップ研修 報告書

 
 
 

漆器の重み

【スケジュール】
10:00~16:00
・フィールドワーク

昨日に引き続き、今日も漆器づくりに関わる職人の話をご紹介します。

漆器づくりには、木地師のほかに、
ウルシの木から樹液を掻きとる「漆掻き職人」、
木地に漆を塗って仕上げる「塗り師」、
そこに装飾を施し、漆器を美しく彩る「蒔絵師」
などの職人が関わっています。

漆器というひとつのモノを一緒に作り上げていく職人さんたちは、
一匹狼で頑固者という「職人」のイメージとは異なり、
とても柔らかく、温かいそうです。
(実際に僕が会った職人さんたちもそうでした)

こうやって何人もの職人さんたちが、力を合わせて作り上げていく漆器。
一人一人が、そのひとつひとつに込めた想い。
手に取った漆器には、温かさとともに、ずっしりとした重みを感じました。

 
 
 

木地師の世界

【スケジュール】
10:00~16:00
・フィールドワーク

先日、明天の貝沼さんに付いて木地師のMさんの工房を見学してきました。

400年以上、会津の職人さんによって受け継がれてきた伝統工芸「会津漆器」。
漆器づくりには、たくさんの工程があり、多くの職人さんが関わっています。
そのうち、漆を塗る「木地」を作るのが「木地師」です。

木地師は、以下の工程をすべて手作業で進めていきます。
(1)材料に使う木材を選び、ブロックに切り出す
(2)切り出した木材を荒挽きし、ある程度形を整える
(3)変形を防ぐため、乾燥させる
(4)木地の形を整えたのち、表面を磨き上げる

自ら買い付けた木材を、それぞれの状態にあった型に切り出し、
自ら作った刃物を使って木地を挽くMさん。
変形を防ぐため、樹齢100年を超す地元の木を使い、
最低でも1年は乾燥期間をとっているといいます。

写真は乾燥中のものが山積みにされた倉庫の様子。
この中に30年以上前の新聞に包まれた木地を発見!
僕の生まれる前から、この倉庫のなかにいたんですねぇ。

今買い付けた木材は、現在修行中の息子さん(5代目)が挽くことになる。
会津に生えている木のなかに、まだ見ぬ6代目が挽くものがある。

木と共に生きる、木地師の世界。

ゆっくりと、確実に、継承されていくもの。
そのひとつひとつを大切にできる社会を、作っていきたいです。

 
 
 

「よかった」で片づけられない想い

【スケジュール】
9:00~18:00
・福島農産物応援キャンペーン準備

「『会津はほとんど被害がなかったんです』と言ったら、
『よかったねぇ』と返されたんです。
でも、本当に『よかった』のか、いろいろ考えてしまって、
なんだか落ち込んでしまいました。」

埼玉での物販から帰ってきこなんが、こんな話をしてくれました。

仙台出身のこなんは、地震発生後、帰ることができなくなったというのもあり、
会津に残ってインターンを続けてきました。

いつも元気いっぱいのこなんですが、
一時帰省して津波の被害を受けた地域を見たとき、
あまりの光景に言葉を失い、涙が出てきたそうです。

写真は、飯盛山からみた会津若松の街並みです。

被害が軽微だった会津には、浜通りから多くの避難者が来ています。
避難者のなかには、家が無事な人もいれば、津波で流されてしまった人もいます。
もちろん、震災の被害を受けたのも、福島だけではありません。

「よかった」では片付けられない想いに、かける言葉が見つかりませんでした。

 
 
 

出会いと別れと音楽と

【スケジュール】
9:00~17:00
・福島農産物応援キャンペーン準備

昨晩、会津美里町でのう~みさんのコンサート後に、
café caon bluebirdにエレクトーンをお返ししに行きました。

そこでお会いしたのが、3月11日の地震発生のほんの数時間前に、
息子さんが他界したというMさん。
前兆はまったくなく、急逝だったそうです。

その息子さんが働いていたのが、
元気玉プロジェクトで一緒に活動している方丈舎。

「子どもが大好きだった息子は、
震災で亡くなる子ども達と一緒にいるために、
先に逝って待っていたんだ」

Mさんはおっしゃっていました。

震災に限らず、私たちは「死」から逃れることはできません。
でも、別れがあれば、出会いもある。
別れも、出会いも、大切に生きていくこと。

Mさんの言葉からは、強い決意が感じられました。

写真はそこで実現したマスターとう~みさんの共演。
何年も前から一緒にやっていたかのような二人の奏でる音楽は、
天国に届いたに違いありません。

 
 
 

う~みさん来訪

今日はアーティストの「う~み」さんの避難所コンサートに同行してきました!

【スケジュール】
9:00~21:00
・福島農産物フェア準備
・う~み避難所コンサート同行

幼少の頃、絶対音感により周囲と溶け込めず、音楽から離れたう~みさん。
その後バスケットボールの世界に没頭するも、
練習中の事故で頸椎を損傷し、全身に障がいを持つ身となりました。

そんなう~みさんを救ったのが、友人の一声で再開した音楽でした。

寝る間も惜しんで音楽漬けの生活を送っていたある日、
自分が心身ともに回復していることに気づいたう~みさんは、
学校でのライブパフォーマンスをライフワークとして活動しており、
「命の大切さ、命は繋がっている」ことを一貫して訴えています。

僕が同行したのは、楢葉町の方々のいる会津美里町の避難所でのコンサート。

ご自身の体験に基づくトークを織り交ぜながら、
あたたかく、強く、心に語りかけるように歌うう~みさんの姿に、
同行のはずの僕が真っ先に泣きそうになってしまいました。

少し落ち着いてまわりを見渡してみると、
う~みさんの音楽が会場の方々の心に届いていることを確信しました。

「一度だけ行くのではなく、避難者の方々が私の歌を鼻歌で歌えるようになるまで、
何度も行きたい。鼻歌が歌えるようになったら、心が落ち着いてきた証拠だから。」

そうおっしゃるう~みさんのもとには、
コンサート後たくさんの方々が集まり、感謝の言葉をかけていました。

 
 
 

求められる継続的な支援

今日も福島応援フェアの準備をしました。

【スケジュール】
9:00~17:00
・福島応援フェア準備

今週に入ってから素材広場には、
福島応援フェアをやりたいという問い合わせが寄せられています。

応援の輪の広がり自体は、とても喜ばしいものです。
ただ、その問い合わせの多くが、ゴールデンウィークに向けたもので、
商品が足りなくなってしまうことも予測されます。

ここにイベント販売の課題が垣間見えます。

農家さんは一時期に大量に収穫できるように生産しているわけではなく、
「安定した出荷」を目指して生産しています。
そのため、いくら「風評被害」で野菜が売れなくなっていても、
イベントのような一過性の需要が集中すると足りなくなってしまうのです。

イベントが連休に集中するのは仕方のないことかもしれませんが、
それと同時に、継続的・持続的な支援も求められます。

 
 
 

長野の山々を越えて

今日は今後各地で行なわれる福島応援フェアの準備を手伝いました。

【スケジュール】
9:00~17:00
・福島応援フェア準備

安曇野から長野の山々を越えて、福島の農産物支援の輪が広がっています。

写真は昨日安曇野で撮ったものです。
空の碧さと満開の桜、雪の残る北アルプスのコントラストに、
言葉を失いました。

 
 
 

高いかもしれない。それでも。

本日も安曇野で福島の農産物を店頭販売しました。

【スケジュール】
7:30~14:00
・福島農産物フェア@長野県安曇野市

福島農産物フェアは昨日に引き続き大盛況で、
午前中から売り切れとなる品物が続出しました。

そんななか、比較的在庫のあった「絞りトマト」に対して、
「高すぎるよ。もっと安ければ買ってやるのに。」
と、店頭に来られた方に言われました。

確かに、トマト一袋550円というのは高いかもしれません。

それでも、このトマトは水をできるだけあげない絞り農法で、
農家さんが愛情を込め、手間暇をかけて育てたものであり、
それを考えれば、僕は決して高すぎるとは思いません。

地震や原発事故があろうとなかろうと、
農家の方々は美味しい農作物を届けるために、
日々農作業を行っているのだから。

だからこそ、決して値崩れさせず、適正な価格で販売させて頂いていることを、
ご理解いただければと思います。

写真は店頭販売した福島県産農作物の一部です。
なお、用意した農作物・加工品は、二日間で見事完売となりました。
安曇野のみなさん、本当にありがとうございました!

 
 
 

安曇野の方々のあたたかさ

今日は7時半ころ長野県安曇野市に到着し、福島の農作物や加工品を販売しました。

【スケジュール】
7:30~21:00
・福島農産物フェア@長野県安曇野市
・歓迎会

店頭販売をして感じたのは、安曇野の方々のあたたかさ。
本当にたくさんの方からあたたかいお言葉を頂き、
初日は大盛況のうちに終了しました。

顔の見える「地域と地域のつながり」は、
風評なんかに負けることはありません。

 
 
 
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