地域密着型インターンシップ研修
地域を歩いてお勉強中!インターン生ごとの日記一覧です。
木地師の世界
2011/04/23- たけ
【スケジュール】
10:00~16:00
・フィールドワーク
先日、明天の貝沼さんに付いて木地師のMさんの工房を見学してきました。
400年以上、会津の職人さんによって受け継がれてきた伝統工芸「会津漆器」。
漆器づくりには、たくさんの工程があり、多くの職人さんが関わっています。
そのうち、漆を塗る「木地」を作るのが「木地師」です。
木地師は、以下の工程をすべて手作業で進めていきます。
(1)材料に使う木材を選び、ブロックに切り出す
(2)切り出した木材を荒挽きし、ある程度形を整える
(3)変形を防ぐため、乾燥させる
(4)木地の形を整えたのち、表面を磨き上げる
自ら買い付けた木材を、それぞれの状態にあった型に切り出し、
自ら作った刃物を使って木地を挽くMさん。
変形を防ぐため、樹齢100年を超す地元の木を使い、
最低でも1年は乾燥期間をとっているといいます。
写真は乾燥中のものが山積みにされた倉庫の様子。
この中に30年以上前の新聞に包まれた木地を発見!
僕の生まれる前から、この倉庫のなかにいたんですねぇ。
今買い付けた木材は、現在修行中の息子さん(5代目)が挽くことになる。
会津に生えている木のなかに、まだ見ぬ6代目が挽くものがある。
木と共に生きる、木地師の世界。
ゆっくりと、確実に、継承されていくもの。
そのひとつひとつを大切にできる社会を、作っていきたいです。