地域密着型インターンシップ研修

地域活動インターン生を受け入れている宿や施設ごとの活動日記です。

 日報一覧

 

明日に備えて

昨日に引き続き、福島農産物応援フェアの準備を行いました。

【スケジュール】
8:30~18:00
・福島農産物フェア準備

今日は商品の簡単な説明と価格を記載したPOPづくり。
読んで買いたくなるような説明文を考えます。
文字数も限られており、ポイントを絞らなければいけないので、
余計むずかしい!

こなんと一緒に素案をつくり、横田さんにチェックしてもらったところ、
案の定真っ赤になりました。
まだまだ、修行が足りません。

でもこの作業を通じ、商品知識をだいぶ頭に入れることができました。
生産者の方々が大事に作った品々を、長野の方々にしっかりお届けできるよう、
明日、あさって頑張ってこようと思います。

写真は完成版のPOPです。

今日は早めに寝て、明日の3時半出発に備えようと思います。

 
 
 

商品をかき集める

今日は今週末に長野で行われる福島農産物応援フェアの準備を手伝いました。

【スケジュール】
10:00~18:30
・福島農産物フェア準備

今回の大震災では、地震、津波の被害に加え、
原発事故に伴う風評を含めた被害により、
福島県内の農林水産業は甚大な被害を受けています。

そのような中、長野県産直・直売連絡協議会、安曇野市直売所連絡協議会、
まちむら交流きこうの協力のもと、16日・17日に安曇野市内の5直売所で
福島農産物応援キャンペーンが開催されることとなりました。

今日お手伝いしたのは、それに向けた生産者への発注。

福島県が安全宣言を出している農作物は限られており、
2日分の商品を集めるのは容易ではありません。
そこで活躍するのが、素材広場の生産者とのつながり。

馴染みの生産者さんに電話をかけて、商品をかき集めます。

写真は、玉川村の道の駅「こぶしの里」の商品。
水をできるだけあげないで育てた「絞りトマト」でつくった
ジュースとジャムです。

「震災後」には、「震災前」のつながりの重要性が際立ちます。

 
 
 

後半戦に向けて

本日、これまで分散させて行ってきた導入研修を終えました。

【スケジュール】
8:15~17:00
・導入研修

研修では、そろそろ折り返し地点ということで、
インターンを成功に導く16のキーワードから1つ選び、
改めて目標の確認を行いました。

僕が選んだのは、「相手のツボを掴む=自分のポジション!」。

1ヶ月という時間的に限りのあるインターンで来ている自分は、
福島の復興プロセスに今後も直接的に携わっていけるわけではありません。
そのため、会津に来てからずっと、
自分の立ち位置をどこに置けばいいのかを考えていました。

そこで、残りのインターンの目標として、
会津や福島の現状や再生・復興に向けた取り組みを見、聞き、学びながら、
(1)今後その取り組みに自分がいかに関わっていけるかを考えていくこと
(2)地域や社会にとって災害時に重要となるものはなにか見つけ出すこと
の2つを掲げました。

写真は研修の様子。
目標を達成できるよう、後半戦も気合いを入れて頑張って行きたいと思います!

 
 
 

震度6弱の余震の中で

今日は岳温泉といわき湯本のお宿さんに支援物資のお米を届けるとともに、
二本松で農業をされている斎藤さんを訪ねてきました。

【スケジュール】
8:15~18:00
・岳温泉視察&物資搬送
・打ち合わせ@二本松農園
・いわき市視察&物資搬送

岳温泉のお宿は、主に浪江町の方々の二次避難場所となっています。
お宿さんも被害が少なくないなか、改修作業と並行して、
多いところでは200人を受け入れているといいます。

二本松農園の斎藤さんは、震災後、売れなくなってしまった農産物をネット販売し、
数百の注文を受けたそうです。
もともと観光関係におり、現在は農家をされている代表の齊藤さん。
当然のごとく素材広場の横田さんと意気投合し、
今後連携体制をとっていくこととなりました。

それぞれの場所、それぞれの現場で、さまざまな活動が進められています。

また、今日はいわき湯本温泉の古滝屋さんにいたときに、
いわき市を震源地とする震度6弱の地震を体験しました。
直下型だったというのもあってか、
「ドーン!」という音とともに大きな縦揺れがあったあと、
携帯電話の緊急地震速報がなりました。
会津に来てから、震度4くらいの地震はたまにあったのですが、
さすがに震度6弱にはたじろぎました。

いわき市では昨日も震度6弱の地震がありました。
それでも、物怖じすることなく、
その翌日にいわき湯本のお宿さんに会いに行く横田さん。
お米だけじゃなく、不安を吹き飛ばす「元気玉」も届けているように思えます。

今日の写真は、いわき市四倉で撮ったものです。
向かって左の家は一階部分が流されて斜めになっているのに対し、
右側の家は一階も流されることなく残っています。

このように、いわき市の津波の被害地域は、
倒壊した家のすぐ横に、無事(にみえる)家があり、
家々が軒並み流されていた南相馬市とも様相が違っています。

 
 
 

地震発生から一カ月

今日は「あいづ長期復興連携会議」のキックオフミーティングに参加しました。

【スケジュール】
9:30~18:00
・復興対策ミーティング参加
・議事録作成

元気玉プロジェクトの第二ステージとして始まった避難所アセスメント。
これにより避難者のニーズや現場の状況を把握し、
きめ細かな課題解決を実施するとともに、
避難者支援や復興に向けての情報交換の場として立ち上げたのが、
「あいづ長期復興連携会議」です。

写真はその会議の様子。
会津を中心とする県内のキーパーソンのほか、
宮城で同様の活動をされている方々もいらっしゃいました。

今日で地震発生からちょうど一カ月。
一カ月前のあの瞬間、僕は東京で地下鉄に乗っていました。
国会議事堂前駅で停止した車両の中からは、
その先に広がっていたこの一カ月の出来事を予想だにできませんでした。

多くの人が命を落とし、家を流されるとともに、土・海・空気が汚され、
故郷に帰ることができなくなった今回の大震災。

本日14時46分の黙祷では、
被災したすべての方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、
これからも継続的な支援を行いつつ、この経験を決して無駄にせぬよう、
このたび顕在化したさまざまな問題と向き合い、生きていくことを心に誓いました。

これから、やるべきことは山積みです。

 
 
 

避難者の想い

今日は避難所アセスメントで、避難者の方々からお話をうかがってきました。

【スケジュール】
9:00~17:00
・避難所アセスメント

地震発生から約一カ月がたち、
ここ一週間は避難所から各地の宿に移る人の数が増え、
避難所にいる避難者の数は刻々と減ってきています。

そんななか避難所に残っている避難者の方々は、「取り残されている感」を募らせ、
「いつまで避難所にいれるのか」「仮設住宅には入れるのか」「いつ家に戻れるのか」
といった疑念を抱えています。

今日僕がお話をうかがった方は、先日入居先が決まったことで、
「本当に精神的に楽になった」とおっしゃっていました。

避難者の方々の精神的な安定につながる支援が求められています。

写真は、6日に同じ避難所に来た時にいた、ファミコンで遊んでいた男の子です。
今日行ったときは、男の子はまだ避難所にいましたが、
ファミコンはなくなっていました。

どういった経緯でこのファミコンがあり、なくなったのかはわかりませんが、
男の子も「取り残されている感」を感じているかもしれません。

 
 
 

避難所アセスメント始動

会津の各避難所で基本的な衣食住が充足されつつあるなか、
おにぎりセンターとしての役割を終えた元気玉プロジェクトは、
今日から本格的に避難所アセスメントを開始しました。

【スケジュール】
9:00~17:00
・避難所アセスメント(河東体育館)

避難所の状況や避難者のニーズは日々刻々と変わっていきます。
そのため、避難所や避難者の状況をリアルタイムで把握し、
それに対して迅速に対応していくことが重要です。

そこで元気玉プロジェクトのセカンドステージとして、
避難所アセスメントを行い、そこにある課題を解決していくことを目指していきます。

写真は今日のアセスメント後の振り返りです。
今回のアセスメントは、社会福祉士の方と会津短大生の協力のもと行いました。

阪神大震災では、避難所や仮設住宅で亡くなった方が800人を越えたといいます。
なんとかつないだ命のともしびを絶やさぬため、これからが正念場です。

 
 
 

「被災地」も「被災者」も一様ではない

地震の影響で研修も若干イレギュラーなかたちとなっているため、
今日は中間報告とともに導入研修を行いました。

【スケジュール】
9:00~17:00
・中間報告
・導入研修
・復興対策ミーティング参加
・コメ運搬手伝い
・議事録作成

写真は、研修開始前に物資を届けに行った南相馬市の海岸近くのもの。
奥に見える海まで、建物は軒並み流され、
散乱したがれきのなかで家屋の名残が感じられるのは、
瓦屋根のみとなっています。
手前の車に乗って、住民らしき人ががれきの片付けに来ていました。
その一方で、この写真の道を挟んで反対側の家々は無事でした。

会津若松に避難してきている人の中にも、
家を流されたという人もいれば、家は無事だという人もいます。
また、車を持っている人もいれば、持っていない人もいる。

震災の被害は、「被災地」ごとに違い、「被災地」内でも違い、
「被災者」の状況もそれぞれ違っている。

忘れがちだけど、とても重要なことを、ここでは痛感します。

 
 
 

おにぎりと小学校の続き

今日は急きょ一日追加になったおにぎり作りを終えたあと、
会津美里町の避難所を回ってきました。

【スケジュール】
7:00~17:00
・元気玉プロジェクト
・会津美里町避難所ヒアリング(あやめ荘、高田体育館)
・中間報告準備

今日の写真は会津美里町で移動中に撮った一枚。
小学生が楽しそうに下校しています。

会津美里町に避難している楢葉町は、役場ごと移転してきているので、
子ども達の入学手続きは比較的スムーズに進んでいるといいます。

やはり子ども達が楽しそうにしている姿を見ると、
ほっこりした気持ちになりますね。

これからを生きる子ども達のためにも、
やっていかなければならないこと。
変えていかなければならないこと。

しっかりと責任をもって、動いてきたいと思います。

 
 
 

おにぎりの終わりと小学校の始まり

今日は元気玉プロジェクトでの最後のおにぎり作りを終えたあと、
会津若松市内の避難所を回ってヒアリングをしてきました。

【スケジュール】
7:00~17:00
・元気玉プロジェクト
・会津若松市避難所ヒアリング(あいづ総合体育館、ふれあい体育館、河東体育館)
・避難所に関する報告書作成

写真は、今日ヒアリングを行った河東体育館のキッズルームです。
ボランティアスタッフとして、避難所の開設からずっと支えているMさんが、
小学生くらいの子と話をしています。

福島県の小学校は、今日が入学式だったそうです。
僕がこの写真を撮ったのは昼前でした。

南相馬市など、役場機能が移ってきていない自治体出身だと、
種々の手続きがなかなかうまく進まず、
まだ入学手続きができていない子もいるそうです。

そういう子が出ないようにするのがベストなのはもちろんですが、
Mさんのようにずっといてくれる人がいることは、
子ども達にとって本当にかけがえのないことだと思います。

口数は少ないけど、暖かい空気をもっているMさん、素敵です。