地域密着型インターンシップ研修

地域活動インターン生を受け入れている宿や施設ごとの活動日記です。

 日報一覧

 

ねずみ小僧参上@会津坂下S農園

午前中 写真整理、報告書整理など
12:30 素材広場集合、出発
12:50 会津坂下の集合場所着
13:00 S農園へ移動 ねずみ小僧開始
14:30 終了 東山温泉へ移動
16:00 終了

楽しみにしていたねずみ小僧。とりあえず手ぬぐいと長靴を持って出発。
素材広場で横田代表と息子ちゃんMくんと合流する。待ち合わせ場所の駐車場へ到着すると、何も聞かされていなかったというリトルリーグの少年たちが本日の練習に代わる「リンゴ盗み」の説明を受け、「????」の表情(笑)。

S農園には県内多くの記者さんたちが集合した。採り残し、捨てられる運命にあるリンゴたちをねずみ小僧たちが収穫し、それを困っている(?)ひとたちに届ける人助けである。発想、ストーリーがとても豊かだ。

実は困っていたのは農家さんだった。今年の猛暑の影響で、果実のできが悪く、加工にまわすにもだぶついて、廃棄するしかなかったのだという。
ワンカートン数百円にしかならないが、「廃棄するよりはいい」と園主のS氏は言う。ねずみ小僧の被害者であるはずの園主さんが子どもたちにもぎ取り指導する姿は、なんだか微笑ましかった。

ねずみ小僧たちが無事に(!?)収穫を終えた後、横田代表は軽トラに積んだリンゴを自らお宿に届けていく。私も東山温泉まで動向させてもらった。Sさんのリンゴが、リンゴのデザートやリンゴ風呂になってお客さんに提供されると考えると、顔の見える関係はスバラシイ! と強く思った。ユーモアが人助けをした1日であった。

写真は、覆面ねずみ小僧たちの収穫(盗み)の様子。果物の産地にいても、以外にも初めて収穫したという子どもが多くて驚きました。収穫後に丸かじりしたリンゴは格別においしそうでしたよ♪

 
 
 

道の駅たまかわ研修ふたたび

7:30 出発
9:00 福島空港着
9:50 道の駅たまかわ着 ギフト作り、商品管理、レジなど
16:00 出発
18:00 帰宅

本日もこぶしの里へ。
朝一番で「空の駅たまかわ」のある福島空港へ向かう。須賀川市と玉川村にまたがっている空港だ。県産品の総合的な売店が2年前に撤退し、その後をこぶしの里で引き受けている。
小さな空間を、玉川村の商品が埋め尽くしている。おみやげになるので、高額商品でも発送することが多いという。農産物を詰め合わせて送ることもあるそうだ。

こぶしの里へ戻り、ギフトの箱詰め・ラッピングなどをさせてもらった後で、いつの間にかレジに立つことになってしまった幸い(!?) お客さんがさほど多くなかったので、どうにかこなすことができた。

昨日の疑問点、質問を抱えながら駅長室へ向かおうとすると駅長が飛び出してきて「いってきます!」…。残念なことに、そばの配達で西郷まで行かなければならない駅長とはここでお別れでした。私のために2日間はできるだけ店内にいてくださった駅長。今日はお客さんが多くてなかなか捕まえることができませんでしたが、今後いろいろお世話になることと思います。少しでもお役に立てていれば幸いですが、多くの時間を割いていただいた駅長Hさんに心からお礼申し上げます。いろいろ教えてくださったこぶしの里のみなさま、ありがとうございました!

写真は前日ごちそうになったてんぷらそば。挽きたて打ちたての地粉のそばを堪能させていただきました。ごちそうさまでした~。

 
 
 

道の駅たまかわ こぶしの里研修

7:20 出発
9:10 到着 穂積駅長レクチャー後、商品管理など
16:30 出発
18:30 帰宅

道の駅たまかわ こぶしの里で研修をさせていただいた。ひとことで言えば、“目から鱗”が落ちっぱなしの1日であった。

駅長(所長)のH氏は玉川村の革命児だ。私が理想としていた町ぐるみの地産地消の取り組みが、この小さな道の駅が核になって行われているのである。
トマト、空芯菜、サルナシを中心に商品開発を行っている。その他に農家はそれぞれ、他品目、多品種の農産物をその土地に合った生産をしているので、冬期間でも様ざまな農産物を購入できるのだ。村内に標高差や土質の差があるので、福島県中で採れる作物ほとんどを育てられるという。年間を通して販売される商品、加工品含めざっと1000アイテム! オソルベシ玉川村。

物産展などに積極的に参加することによって、都市部の顧客も確保。“待ち”ではなく“攻め”でいく。「地産他消」という言葉を初めて耳にした。農家の平均農地面積が狭いため、作物が大量に採れる時期は加工へ回し、高くなる時期に積極的に外へ売り出していく。利益率を上げるためのひとつの手段だ。

もうひとつすごいことは、営農指導員の先生が週1回丸1日、この場所に駐在している仕組みだ。生産者の方は疑問が生じると、いつでも相談できる仕組みになっている。新種の種が販売されれば、その説明会なども行っているという。偶然にもおそばを食べに来たというK先生にお話しを伺うことができ、幸いであった。

ここまでの仕組み作りをしたH駅長がまぶしく見える。笑顔でいやな顔ひとつせず質問に答えてくださるH氏であるが、そのご苦労は並々ならぬものがあるのだろう。1日2日話を伺ったからといって即実践できることはありえないが、お手本とする場所を見つけた。この小さな直売所の秘密を、明日も覗かせていただこう。

写真は豊富な種類の豆の数々。これだけでもここに来る価値がある!

 
 
 

北塩原村「おもてなし料理講習会」同行

8:30 報告書提出など
9:00 出発
9:40 到着 料理教室
13:30 出発
14:10 到着 写真整理、観光物件検索など
16:00 終了

横田代表がアドバイザーとして招かれた「おもてなし料理講習会」に参加させていただいた。

本日の素材は特産の「カボチャ」と「花豆」。参加者が多種多様な料理を持ち寄り、さらに何品かの料理を実際に調理した。裏磐梯観光協会さんが地産池消の取り組みとして、特産品を定着させるために開催したものだ。

新たな特産品開発は失敗する例が多いという。「地元のひとはが食べていないものは食べたくない」「物語がない」からだ。素材を固定するよりも、伝統食や普段食べているもの発掘をしてみては? と横田代表のアドバイス。その後、アケビ、ジュンサイ、じゅうねん(エゴマ)、サンショウなどの料理が飛び出してきた。視点を変えると、おもしろいことになりそうだ。

こーへーくんが今日で大阪に戻っていきました。いっしょに取材させてもらい、楽しかったです。大阪でも夢に向かってはげんでくださいね! お疲れさまでした。まりぁんぬ。

 
 
 

茱萸木庵~ぐみのきあん~研修

8:40 打合せなど
9:10 出発
9:35 到着 清掃の後、道の駅ばんだい視察
11:30 開店 作業開始
14:30 閉店 昼食
16:30 出発
17:00 到着 写真整理など
18:00 終了

旧河東町の小さな集落で農家そば屋「茱萸木庵」を始められたというTさんとお会いしてみたかった。グリーン・ツーリズム(という言葉、実は好きではない)のうんちくを語るのは易しいが、実践している方の声を聴いてみたかったからだ。

Tさんご夫妻は「男性だと思っていた」研修生をあたたかく迎えてくださった。
この研修に参加した目的などをお話しさせていただいたら、早速近くの道の駅ばんだいに連れていってくださった。昨年8月にできたばかりの新しい道の駅、ガランとしたイベントスペースが、なんとなくもったいないような気がした。

店に戻り、大根の収穫に出かけようと長靴をはいたところに、お客さん来店。エプロン姿に戻り、厨房に入れていただく。

「冬の平日はなかなかお客さんがねぇ…」とはおっしゃっていらしたが、なぜか30分おきに何組かのお客さんが来店された。リピーターさんが多いのは、味が確かな証拠だ。久しぶりに厨房に入り、心地よい緊張感にワクワク。

私は宮城県の小さな町でグリーン・ツーリズムというものを行政側で主導してきたが、実践者の本音を聞かせてもらい、自分のスタンスは間違いがなかったな、と感じた。これからこの店で11戸の集落をどのように盛り上げていくか、Tさんのなかには果てしない、しかし実現可能なアイディアがたくさん詰まっていた。

刻一刻と帰社時間が迫るなか、「もう1日おいで」といううれしいお言葉をいただき、次回の研修を楽しみにしているまりぁんぬであります。Tさんご夫妻、ありがとうございました! またおじゃまいたします。

写真はまかない飯のおそば。なんと鴨そばとざると2種もいただいてしまった! ハラくっつぃ~(注:お腹がいっぱい)。ツルシコの十割そばです。憧れの会津そばの味にようやく出逢えました♪

 
 
 

中間報告会

8:40 スケジュール調整
9:00 中間報告会
11:00 観光物件検索
13:20 観光物件検索
17:00 柳津 花ホテル滝のやさんへ向かう
19:00 小さな宿のミニ講演会&懇親会
22:00 終了

全体研修から引き続き研修をしていれば、折り返し地点になっている。
私は12月1日から会津入りしたので、今日で6日目だ。

報告の前に横田代表からアドバイスをいただく。
「自らが機会を創り、機会によって自らを変えよ!」
飛び込んでくるチャンスは活かしていたと思うが、自らチャンスを創りだすことも大事だ。

先週までは主にこーへーくんと「極上の会津」関連の取材をさせてもらっていた。
今週からはいよいよ道の駅の研修などが始まる。

夜は会津柳津「花ホテル 滝のや」さんで、『小さな宿のミニ講演会』に参加させていただく。宿自らが講演会を定期的に開催し、交流の場を生み出しているのはほんとにスゴイ。
地域をなんとか元気にしようという熱い思いの方がたの集まりは留まるところを知らず、22:00をゆうにまわってしまった。
宿のSさんをはじめ、講師のAさん、スタッフのみなさん、熱い思いの参加者のみなさん、そしてなによりもこの機会を与えてくださった横田代表にお礼申し上げます。ありがとうございました。

写真は報告会の様子。料理(夕飯は餃子~♪)の例えで「仕事」というものを語ってくれた横田代表。何事も段取りが大切! 納得!

 
 
 

いよいよプロジェクト始動

9:00 写真整理など
10:30 出発 道の駅視察 西会津・会津柳津・尾瀬街道みしま宿
17:00 帰宅

この研修を受けたひとつの目的が、道の駅での研修。本日は会津の道の駅3か所をまわり、研修の直談判をしてきた。
西会津は町ぐるみで「健康ミネラル野菜」づくりに取り組んでいて、“長寿の町”を目指している。農家さんや役場の方にもお話しを伺えるように、店長さんが準備してくださるという。魅力的な商品が多いこともあり、とても期待している。

尾瀬街道みしま宿では、第三セクターの桐箪笥工場が直売を行っており、担当の方とお話しさせていただいた。多摩美術大学との産学官連携で、新しい桐製品の開発なども行っているとのこと。桐のおもちゃや洋間にも合うような家具など、すてきなデザインの作品がたくさんある。その方から生活工芸館を紹介され、のぞいてみた。このあたりでは手仕事のことを「手わっさ」といい、その手わっさが体験できる場所だ。さまざまな蔓細工などが飾ってあり、いくつも買って帰りたくなってしまった。

会津柳津では、齋藤清画伯の美術館に立ち寄った。以前から氏の作品がとてもすきで、いつか訪れてみたかった場所にようやく来ることができた。齋藤氏のやわらかいあたたかい冬、雪の風景が気持ちをほどいてくれた。

写真は道の駅 会津柳津で食べた「博士そば」。博士地区で採れた地粉を使用している。なんだか頭がよくなりそう!? 3日連続タベモノの写真です。

 
 
 

本日も取材

9:30 出発 取材 武家屋敷・松平家廟所・近藤勇の墓・蒲生氏郷の墓・会津町方伝承館・昭和なつかし館・野口英世青春館
17:00 帰宅

こーへーくんと1日取材にまわる。
会津らしい冬の気候に戻り、シャッターを切る指がしばれる~。

武家屋敷はとても見ごたえのある施設だった。
移築された重文、旧中畑陣屋の茅葺屋根は葺いたばかりで、こーへーくんはその金額に目を丸くしていた。家老屋敷の台所などから見える柱や梁のあまりの立派さに感嘆していたら、奥会津にはいまでも太い木があるのだという。会津の自然の豊かさを感じる。

昭和なつかし館は、小さな空間に昭和30年代の会津の町並みにぎっちりつまっていて、「これでもか!」というくらいこだわりの品々が。思わず笑みがこぼれてしまう。

どこの施設でもあたたかく迎えていただき、楽しく取材させてもらっている。感謝。

写真は会津町方伝承館でごちそうになった甘酒。彩里(いろり)さんの作品はほっこりしていて、甘酒がさらにおいしく感じる。

 
 
 

本日も取材

午前中 スケジュール調整 写真整理など
13:20 取材 滝沢本陣・御薬園・長門屋会津駄菓子資料館
17:30 終了

再びこーへーくんと取材へ向かう。
天気はどんよりしているが、気温が高いので外での取材は助かる。
重文の滝沢本陣では、戊辰戦争時の刀跡や弾痕があり、衝撃的であった。

御薬園は想像以上にすてきな場所であった。現代風にいえば王立薬草研究所、といったところか。雪吊りをした庭園の木々たちが来る雪を待っていた。

長門屋さんの2階に駄菓子資料館がある。会津は民間の方がこのような小さな資料館、博物館をたくさん持っていることに驚かされる。文化や歴史への意識の高さなのだろう。見所が数限りなくある。
写真は長門屋さんでごちそうになった試食。くるみゆべしは貴重な会津産のオニグルミだそうだ。とってもおいしい♪ おみやげにぜひ。

 
 
 

観光施設取材再び。

午前中 研修予定の道の駅について調査
13:20 取材 飯盛山・さざえ堂・白虎隊記念館
15:30 取材写真整理、ブログ

本日もこーへーくんと共に、歩いて取材に出かけた。
素材広場から飯盛山の入口まで、徒歩10分くらいの距離でびっくり。
若くて元気な彼はそのまま徒歩で。ゴホゴホで軟弱な私はエスカレーターでそれぞれ山頂を目指す。悲劇の若き白虎隊員たちが鶴ヶ城にあがる火を眺めた場所にようやく立てた。

二重らせん構造(DNAか…)の仏堂で有名な「さざえ堂」にもようやく来ることができた。国の重要文化財である。すでに江戸時代の後期に、このような複雑な構造の建物を建てた大工さんはすごい! と感心しきり。

白虎隊記念館見学の後に、近くの絵ろうそく屋さんに入る。老舗のほしばん絵ろうそく店さんのろうそくに絵を描いているそうだ。梅や牡丹の伝統的な絵柄のろうそくを購入させてもらった。手仕事がきちんと評価されるようにと心から思う。

近くのみやげ物店では、オリジナルの飯盛山マップを作成している。お客さんから「飯盛山の歩き方がわからない」と言われることがあるためだ。このような小さな心遣いが観光客にはとてもうれしい。

追記:飯盛山の入口にある小池菓子舗のあわまんじゅうはとってもおいしいです♪