地域密着型インターンシップ研修
地域を歩いてお勉強中!インターン生ごとの日記一覧です。
福島観光の未来
2011/09/04-つぼちゃん
おばんどす〜。インターン生のつぼちゃんです。
本日も昨日に続き、ホテルTさんにお邪魔しました。
【スケジュール】
07:37 会津若松駅発
08:50 会津柳津駅着
09:00 ホテルTさんで研修開始
12:00 昼休み
13:00 研修再開
17:00 研修終了
2日目のホテルTさんでの研修。今日も宿のお掃除をお手伝いしました。
2階に避難させていた荷物の整理、リニューアルオープンに向けた改装を行い、昨日朝訪れた時よりも大分綺麗になってきました。成果が目に見えて分かり仕事が益々捗ります。
本日の気付きもSさんのお話から得られました。
一つ目はリニューアルオープンの構想についてです。
水害を災害として止む無く受け容れるのではなく、それを契機として宿の刷新を図っておられました。伝統的な宿のフルセットサービスで畏まって客を受け容れるスタイルから、誰もが気軽に訪れられるようなオープンなスタイルへの変更を志向しておられます。
先日も書きましたが、原発と水害の二重苦の中、落ち込んで諦めてしまうのではなく、それを機会として前へ前へ進むSさんには本当に頭が下がります。圧倒的不利な状況にあっても地域を諦めず、地道に努力を続けられるSさんのような人こそ本当に地域を支える人なのかもしれません。
二つ目はSさんの行われている柳津温泉の観光振興についてです。
Sさんは宿で地域内外の様々な講師を招く講演会を10年前から行っておられます。それが今では柳津や会津振興を目指す人達のプラットフォームのような役割を担っています。
初めは周囲の方から奇異の視線で見られたそうですが、Sさんは構わず日々地道にこの取り組みを続けてこられました。全体研修でもあったように、地域に新しい風を呼び込むには「自分がやってやるのだ」という強い気概が必要なのだと現場を通して納得がいきました。
三つ目は、私自身深い関心を持っている風評被害についてです。
Sさん自身、風評被害により大きな影響を受けており、勿論福島の観光が元通りになることを願っておられます。しかし理想論に頼るのでは無く、現実的な視点から福島観光の今後のビジョンについて考えておられました。
一つの案として、福島に負のイメージが定着してしまった外国人観光客については一般観光客から企業視察者等にボリュームゾーンを移すことを挙げていらっしゃいました。福島が新エネルギーが盛んなことを活かし、先進的なクリーン都市を実現することで、福島に来る必要性を創り出すというプランです。
このような現実を見据えた戦略を考える方がいれば復興の幅も広がり、可能性も高まるように思いました。
また今回、風評被害や水害時のお話を伺うに際して、信頼関係構築の重要さも改めて学びました。
懸命にお手伝いをしたり、真剣に相手のお話に耳を傾けたりすることで、こちらの誠意伝わって信頼関係が醸成され、辛い経験等コアな部分にはじめて触れられるのですね。
晩は喜多方に赴きラーメンを二杯いただきました。やっと胃が本調子になってきましたよ!皆さんも是非喜多方へGO!
(写真は大雨で濁ってしまった只見川です。いつか再び清流が帰ってくることを願って止みません。)