地域密着型インターンシップ研修

地域を歩いてお勉強中!インターン生ごとの日記一覧です。

「金より土」

インターン生のマッツーです。

13日のスケジュール:今日はまず福島市の大友農園さんの話を聞かせてもらいました。
大友さんはさくらんぼなどを作って約20年、JAに卸さず1600人の個人客をかかえるほどになったものの、原発ですっぱりと注文がとだえてしまいました。
福島のフルーツを食べてもらうために、埼玉のイベントに参加したり避難者の方にフルーツを配ったりといろいろ計画はしているものの、大友さんが一番心配されているのは、放射能が検出されて販売自体ができなくなるという状態です。

昼から話をうかがったきゅうり農家Sさんは、野菜を人と同じように扱い、人が食べてもおいしいような肥料(昆布やかつおかす、とうもろこしなど)をあげるというこだわりの農家さんです。土を大事にする有機農業は、毎年条件がかわっていくなかで試行錯誤の連続ですが、それでも植物本来の味が感じられることから、東京のデパートに卸したりもされていたそうです。
そのSさんも、地震をきっかけに突然売れなくなりました。今は、東電と直接交渉する窓口をつくる、山際さんにカッパラー用のきゅうりを卸すなどされているSさんですが、やはり心配なのは今の土で野菜を作れるかということす。

農家にとっては土こそ命、でもそれを除去する必要があるかもしれない。見た目はなんともないもの、が基準値を越えるだけで売れなくなるという恐怖。

東電は賠償金を払うことによって農家の被害を補償しようとしていますが、農家ももともとは自分で経営していたのだから、お金が欲しいだけではない。土さえもとに戻してくれれば、自分たちでどうにかやっていく。でもその土がいつになったら戻るか分からない…

予測不可能な原発被害のやるせなさを感じますが、自分にできるのは、「フクシマ」というだけで風評被害にあっているものを売るためにはどうしたらいいのかを考えることぐらいです。

 
 
 

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