地域密着型インターンシップ研修

地域を歩いてお勉強中!インターン生ごとの日記一覧です。

米作り

毒を食らわば皿まで、インターン生のつぼちゃんです。
久し振りの農家さん訪問。稲刈りだ!

【スケジュール】
08:00 寮を出発
08:30 農家Kさん宅到着
09:00 米の袋詰め
11:00 稲刈りの補助
17:30 Kさんでの研修終了
18:00 素材広場着、柳津寸劇ミーティング
20:30 研修終了

今日は稲作をされている喜多方市の農家Kさん宅へ。
Kさんは数名の農家と共同で米の保存等を行っており、自分の田んぼと同時に他の農家さんの所も面倒を見ていらっしゃいます。

朝はKさんに寮まで迎えに来ていただきました。
移動中、Kさんから原発事故による稲作への影響について、その現状を教えていただきました。I
Kさんは今まさに収穫を行っていらっしゃるのですが、米の収穫は23日に県の放射能検査によって会津地方の米がND(不検出)と判定されてから始めたそうです。しかし中通りの方など線量の高い場所はまったく目処が立っていないとのこと。
また、検査にかかる料金は今の所、各農家さんが負担しているらしく検査毎に一万数千円を支払っており、県の補助金、電力会社への請求など方途を探っているそうです。

Kさん宅へ着くとまずは新米の袋詰めから。籾から精米されるまでの様子も見せてもらったり、一日に100〜200袋も作るという30kg米袋詰めを体験させてもらい、米ができるまでの手間と苦労を感じました。
ここで興味深かったのは米袋の違い。各個人で出荷する場合は会津米となった袋になっており、他方JAを介する場合は県単位でJAが組織されているため福島米と記された袋になっています。今やこの違いによる影響は大きく、線量の低い会津の農家にとっては何とも言えない気持ちもあるようで・・・。

その後昼前からは外に出て稲刈りへ。
私達はコンバインでの刈り取りの補助をさせてもらいました。機械で能率的に行えるとはいえ、重機の入りにくい場所、刈り取れない部分は人手で刈らねばなりません。私達は鎌を使ってそれらの部分を刈り取ったり刈り残しを処理していきました。

その中でKさんらから稲作の苦労についていくつかお話を聞きました。
一つ目は、資金的な負担の大きさについて。コンバインなどの重機は新品で買えば千数百万円するものがザラであり、その投資額を回収するには相当量の耕作面積が必要です。勿論面積だけでなく効率も重要で、例えばこの時期、一日でどのくらいの面積を刈り取れるか日々工夫しているそうです。
二つ目は田んぼの管理。Kさんの管理されている田んぼではなかったのですが、兼業農家の人などは管理が行き届いていない場合も多くありました。そのような場所は稲が倒れてしまっている場合が多く、コンバインで上手く刈り取りができないため、時間のロスや収量のロスが大きくなりますし、成長が不十分で等級も低くなってしまいます。日々の草刈りや水量、堆肥量のチェックが如何に重要かが分かります。

今日一日頑張りましたが、これで1ha分とのこと。刈り取り時に聞いた話と併せて、農家さんの苦労の大きさを少し感じ取れた気がします。

素材広場に帰ってからは、柳津での寸劇についてミーティング。明後日に向けて頑張っていきましょう。掴みは重要ですね!では!!
(写真はコンバインでの刈り取り。)

 
 
 

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